”天皇”に愛された俳優
黒澤映画での土屋嘉男と言えば、名作「七人の侍」の利吉や「椿三十郎」の若侍の1人等、重要かつ、真面目な脇役で知られていたけど、おおらかでユーモラスな人間性のある人と知って好感を持ちました。
大部分は黒澤明とその周辺の人物(「七人の侍」のキャスト)との交流が描かれている。好き嫌いのはっきりした黒澤のエピソードもあり、撮影のためなら、時には、俳優・スタッフをとことんいじめぬき、土屋さんも時にはターゲットにされつつも、絶妙に切り替えしたりするさまは黒澤明にとっては得がたい俳優であったのであろう。
黒澤映画が見たくなります。
読んでいる間から、黒澤さんの映画(特に七人の侍)が見たくて見たくてウズウズしてしまいました。この本は黒澤ファンだけでなく、私のようにほとんど観たことがない人にもおススメです。短い話に分かれていて、とても読み易く、笑ったりホロリとしたり、とにかく楽しめました。
天才と呼ばれる人というのはその分野にだけ特化している人なのかと思っていたんですが、黒澤さんは芸術にもスポーツにも造詣が深く、人間に関わることすべてに興味を持って日々過ごされた、本当に素晴らしい方だったんだなぁというのがよくわかりました。
音楽が黒澤さんに映画のイメージを喚起させたという話がいちばん印象に残っているんですが、七人の侍の場合はドボルザークの新世界交響曲だそうです。ドボルザークの音楽が黒澤さんの心に響いたように、黒澤さんの映画もこれから後の多くの人を感動させることと思います。
絶対に好きになります!
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