Stanley Kubrick's Clockwork Orange (1971 Film)
レビュー ![]() 原作も読んだ。
ホームレス狩り、矯正に名を借りた懲罰。暴力に対抗するため、暴力をもちいた復しゅう。警官が
弱腰になった犯罪者にたいしてどんなに残酷になれるか___わからない人は、映画を一見されたし___、 ここ(映画)には、数十年後の現在がすべてある。 アンソニー・バージェスの原作にあった、暴力が地球に「悲鳴をあげさせる」という「予告」 だけは、 どうか現実になってほしくない。「雨にうたえば」のエンディングが、何と皮肉な平和さと なってきこえることか(ああいうカラシのきき過ぎたホットドッグのような幕切れは、 好きだな)。 キューブリックの名作のサントラ
ベートーベンの第九、威風堂々等のクラシックからジーンケリーの「雨に唄えば」まで既成曲を巧みに使っているのに加え、ウオルター(ウェンディ)カーロスの担当したシンセサイザー音楽が抜群。映画を見て打ちのめされた人は必聴。
スタンリー・キューブリック DVDコレクターズBOX
『シャイニング』、『時計じかけのオレンジ』、『2001年宇宙の旅』など7作品に、キューブリックの人生を垣間見られるドキュメンタリーフィルム『STANLEY KUBRICK:A LIFE IN PICTURES』をプラス。計8作品を収めた、ファンならよだれもののボックスセットである。 心理的にこれほど怖く迫った映画はないだろうと語り継がれる『シャイニング』。ジャック・ニコルソン演じる狂人と化したジャックが、雪の迷路で息子を追いかけるシーンは、一度観たら忘れられない恐ろしさである。また、人類の誕生から超人への進化までを描いた『2001年宇宙の旅』は、SF映画の金字塔として、やはり残り続ける名作だ。 恋愛、スリラー、SF。どのジャンルの作品にも、キューブリックならではの独特のフィロソフィと魅力が詰まっており、観る者を引きつける。(中山めぐみ) レビュー ![]() BOX
彼の作品は間違いなく☆5つですが、このBOXに『博士の異常な愛情』『現金に体を張れ』が入ってないのが非常に残念です。入ってたら絶対買ってます。他の配給会社なので大変でしょうが、是非彼の偉大な作品とファンの為にも、その二点を追加した内容で発売頂きたい。なので減点1。
この価格でこの内容!
キューブリックの名作がデジタルリマスターを施してボックスで登場。「2001年」は従来盤より鮮やかな画像になった。特典映像のアーサー・C・クラークのスピーチは無くなったが、問題にする程では無い。「時計仕掛けのオレンジ」「フルメタル・ジャケット」などは音声が5.1サラウンドになり、大満足。問題は「シャイニング」が短いコンチネンタル版になった事。それ以外は、満足できる良いセットです。
感性の宇宙が掌に
感じてください。 これらの作品は論じるものではありません。 観る者と、キューブリックの感性とがぶつかり合って、そこから何を見出すかはあなた次第です。 ここに収められた作品は、全て、これに耐えるものばかりです。 惜しむらくは、「博士の異常な愛情」が抜けていることです。
この作品をこのコレクションに追加すれば、あなたは、キューブリックの世界から逃れることはもはや不可能です。 これほど多彩な作品を後世に残した監督がどれほどいるでしょうか。 凡庸な我々が分類したジャンルで分ければ、このコレクションの作品は一つとして同じジャンルにはくくれません。 そして、そのどれもがそれぞれのジャンルで一つの金字塔をうち立てていると言ってもいいでしょう。 映画を観ることは消費行動のひとつに過ぎないと思っているあなた。 そんな思いを打ち砕く映像が、このボックスにはぎっしりと詰まっています。 立て続けに観て打ちのめされないよう、ゆっくりと一本ずつ鑑賞しましょう。 巨星堕つ
スタンリー・キューブリックは大ヒット作は無いが、映画の歴史に名を残す作品を数多く残している名匠である。 ”2001年宇宙の旅”だけが一人歩きをしている感は否めないが、”フルメタルジャケット”や”時計じかけのオレンジ”のように、何十年の時も経た今見ても、その独創性・芸術性は他の追随を許さないものである。
あえて”ロリータ”や”博士の異常な愛情”など物議を醸す作品を撮りながら、その一方で”バリー・リンドン”のような美しい映画を残している。 どの作品を見ても、カメラマン出身のこだわりがいろいろなカットに現れている。 同じ題材を2度と扱わないという点においても、映像作家としてのこだわりも感じる。 DVDの鮮明な画面を通すことで初めて、キューブリックが描いていた映像をスクリーン上で実現出来るのだ。 巨匠は世界に数多くいるが、駄作が一つも無いのは、キューブリックただ一人であろう。 題材・ストーリー・映像・音楽・主張、全ての点において 全ての作品に文句のつけようが無い。 強いてあげれば、”アイズ・ワイド・シャット”が遺作というのは有吉佐和子っぽくていただけないのだが。 20年前と変わらないのだが、尊敬する人の名前を聞かれたら、躊躇無く”スタンリー・キューブリック”というであろう。
スタンリー・キューブリック DVDコレクターズBOXを見てみる
クリエーターは「スタンリー・キューブリック」です。 この商品を買った人は他にも「博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか [DVD]」、「現金(ゲンナマ)に体を張れ [DVD]」、「復讐するは我にあり [DVD]」、「未来世紀ブラジル スペシャルエディション [DVD]」、「麦秋 [DVD] COS-022」、などにも興味を持っています。 2001: Music from the Films of Stanley Kubrick
2001: Music from the Films of Stanley Kubrickを見てみる
クリエーターは「Ludwig van Beethoven」「Wendy / Elkind, Rachel Carlos」「Gerald Fried」「George Frederick Handel」「Bob Harris」「Laurie Johnson」「Abigail Mead」「Alex North」「Sean O'Riada」「Dmitry Shostakovich」「Johann II Strauss」「Richard Strauss」「Nic Raine」「Paul Bateman」「Gareth Williams」「City of Prague Philharmonic Orchestra」「Jaraslava Eliasova」「Mark Ayres」です。 この商品を買った人は他にも「ダーティ・メリー クレイジー・ラリー [DVD]」、「博士の異常な愛情/または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか [DVD]」、「赤い砂漠 デジタルリマスター版 [DVD]」、「グラインドハウス コンプリートBOX 【初回限定生産】 [DVD]」、「【初回限定生産】スタンリー・キューブリック コレクション(10枚組み) [DVD]」、などにも興味を持っています。 博士の異常な愛情【字幕版】
レビュー ![]() ブラックなギャグのニヒリズム
最終戦争を徹底的なブラック・コメディにしてしまったキューブリックの有名な作品である。P・セラーズのひとり3役の奮闘ぶりについてはあえていうことは無いが、その他の主演者たちもアブナイ連中ばっかりである。いつもハイで好戦的な戦略空軍将軍(G・スコット)、キレてしまった爆撃隊司令官(S・ヘイデン)、ただ1機帰還命令を受信できずソ連ICBM基地に水爆とともに落下していってしまうB52機長(S・ピッケンス)など、みな滑稽でありながら悲惨な役柄を好演している。米ソ冷戦構造の崩れた今日の目からは、良くできたコメディ・ディザスターSF映画として捉えるのが妥当であろうが、私には少々悪ふざけが過ぎる様に思われるシーンが散見される。同時期に同じ題材にて作製されたS・ルメットの「フェイル・セイフ」(一般的評価は低いようであり、国内でのDVD・ビデオ入手も現在困難だが)の全編を通じた絶望感・無力感と生真面目な作品の作りの方に個人的にはひかれるものを感じる。
シャイニング【字幕版】 [VHS]
レビュー ![]() モダンホラーの代表作
数あるホラー映画の中でもっとも観賞回数が多いのがこれ。何度見ても飽きません。原作のキングからすると不本意な映画らしいですが実に魅力的なA級映画だと思います。最近は「2001年宇宙の旅」の貧弱な猿と同じくらい、ホテルに現れるミイラ達にはがったりしたりもしますが・・・。
フルメタル・ジャケット【字幕版】 [VHS]
レビュー ![]() 人間なんて
「しょせん人間なんてこんなもん」というシニカルな映画。前半部分、海兵隊員として駄目駄目だったパイルが教官に認められた後に「フルメタルジャケット・・・」というセリフの後、射殺するシーン。後半部分のジョーカーのうわっつらだけの「二重性」を叱るシーン、後の戦闘シーン。戦争へのアンチテーゼだとか人間性を失い狂気を生む戦争への嫌悪などを描いて容易く「名作」などと呼ばれる映画ではなかったのが良かった。映画としては育成と実戦をあのように描いても面白かったが、わざと並列にしても面白かったかもと思いました。
2001年宇宙の旅 [Blu-ray]
レビュー ![]() 特典が嬉しい
作品自体は、もう語り尽くされていますのでコメント省略。私は大好きです。
このBDは何より特典が素晴らしいです。 まず、デビッドとフランクの解説がボーナストラックにあります。 あの乗組員の話がじっくり聞けて、これだけでも買う価値あり。日本語字幕も出ます。 主役のキア・デュリアが、作品の後半部分について自身の解釈を語っています。 キューブリックのロングインタビューもあります。 字幕は出ませんが、翻訳した冊子が同梱されていますのでご安心を。 メイキング映像も多数あります。 宙に浮くペン、フランクの360度ジョギング、ポッドからの決死の脱出など あの特殊撮影がどう行われたのか、視覚的にわかります。 この作品が好きな方はもちろん、映画製作に携わるプロの方なら必見。 画質が悪い?
そんなレビューの方が居ますが、40年前の作品と現代のCG作品を比べて騒ぐ人は
ハッキリ言って見る目ナシ! 最新作品だけで満足してて下さい。 アプコン使わなくても大画面で「2001年宇宙の旅」が楽しめる喜びに満足しています。 素晴らしいの一言です。
首をながぁ〜〜〜〜くして待っていました。単品販売
流石ブルーレイですね、画像があまり良くないとのレビュー も見られますが決してそんなことはないと思います。 映画としても音質、画質共にとにかく素晴らしい完成度で 冒頭に出てくる猿人の繊細な毛並みから月面の細かい岩肌そして 宇宙ステーション表面の質感といい映る物全てに至るまでの 質感表現が素晴らしく以前DVDでも持っていましたがDVDの それとは遥かに違い購入して満足しています。美しき青きドナウも より繊細な音になりかつダイナミックな音質もまたいいです。 いま亡きPANAMのオライオン号が宇宙ステーション着陸間際に動きを シンクロさせながら回転してるシーンはドナウの名曲に 合わせまるでダンスでもするかの如きシーンは何度みても 飽きません、この2001年宇宙の旅って映画としても十分に楽しめますが ビデオインテリアとしても楽しめるのが気に入ってます。 総合的にみてとても40年以上前の作品とは思えない 完成度に改めて感心しました。ただほんとこのスターチャイルドの ジャケットデザインはちょっとがっかりですねぇ、 宇宙ステーションから飛び立っているオライオン号の イラストジャケット慣れてしまってるので少し イメージダウンしてしまいましたがお勧めですよ 画質が..
発売日にさっそく購入しました。
他の方も書き込まれていましたが、ブルーレイにしては画質がイマイチです。 DVDと全く同じとまでは言いませんが、あまり期待すると肩透かしをくらいます。 おそらくDVD版と同じマスターを使用しているせいだと思います。 やはり古い作品をブルーレイ化するのであれば、マスターを作り直すなどの手間をかけて欲しいですね。 ジャケット写真を変えてほしい
ロゴといい、写真といい、最近のCG映画っぽいジャケットがあまり好きではありません。
やっぱり、宇宙ステーションの絵のジャケにしないとダメじゃないですか?? そこで-1点。 作品は個人的にも思い入れたっぷりなので、必ず買います。 LDも何枚買ったことか・・BOXしか出してなかったですが、単品待ちました。 スペシャルパッケージってのもそのうち出るのかもしれませんが・・(==; これを最後にしたいです。(笑) 映画より未来にある今、製作年数と当時の時代性を鑑みて見る必要があると思います。 いや、気にせず見るとなぜかノスタルジックの香るファッションと未だ先進的な造形美が映画の製作年数などわからなくしてしまうかもしれません。 ただこの作品ほど大画面向きな作品はないかもしれません。 小さい画面では冒頭シーンなど退屈に見えてしまうかもしれません。 内容については語るまでもありませんが、一見理屈っぽいことを語っているようですが、理屈で見るというより感覚で見る映画かもしれません。
2001年宇宙の旅 [Blu-ray]を見てみる
クリエーターは「スタンリー・キューブリック」「キア・デュリア」「ゲイリー・ロックウッド」です。 この商品を買った人は他にも「2010年 [Blu-ray]」、「時計じかけのオレンジ [Blu-ray]」、「シャイニング [Blu-ray]」、「フルメタル・ジャケット [Blu-ray]」、「アイズ ワイド シャット [Blu-ray]」、などにも興味を持っています。 2001年宇宙の旅 [DVD]
レビュー ![]() 傑作である(最後の10分までは)
もちろん傑作である。A.C.クラークの思索に満ちた原作(映画撮影と同時進行だったらしいが)、CGなどない時代にここまで映像化したダグラス・トランブルの職人芸、いまだに古さを感じさせないシド・ミードのデザイン。小説のカバーに使われていた映画の一場面(ポッド内部の写真)だけみても、その美しさに宇宙へのあこがれを感じたものだ。
だが長い間、一抹の不安を感じていた。伊藤典夫氏(2001年シリーズの翻訳者でもある)がなにかの本でその部分を明確に指摘しているのを読んだとき、はじめてこの映画をしっかり評価できるようになった気がする。 そう、スターゲートに突入してからである。それまでは科学的に緻密と描かれていた内容が、スターゲート以降、突然理解できなくなった。不明確な部分に哲学的な意味合いをむりにあてはめて最高傑作と評していたのだ。でもA.C.クラークの原作は違う。最後までSFであり、科学的な思索に富んだ作品であった。伊藤典夫氏が指摘してくれたおかげで、ようやく懸念が消え、肩の力を抜いてこの映画を見られるようになった。 無限のかなた
デイヴィッド・ボーマン船長が遭遇した「スター・ゲート」だが、アーサー・C・クラーク「『小説版』2001年」では、我々観客はそのスペクタクルを味わえないであろう。クラークの本は文句なしだが、これが大スクリーン、そしてDVDとなると…「小説版」では味わえない神秘が大爆発。どんな最先端技術を駆使しても、本作の映像をそっくり表現することは、現代、21世紀になっても、難しいのでは。
冒頭の「ヒトザル」シーンからの、「300万年のフラッシュ・フォワード」は、見事の一言に尽きる(すでによく言われているように、骨が進化した先は『核ミサイル衛星』)。この表現は、キューブリックがホウキを投げているうちに生まれた…ということは、クラークのハヤカワ文庫を参照せよ。 どんなCG、SFXを駆使しても『ワイルドバンチ』(1969、サム・ペキンパー監督)クライマックスの破壊的銃撃戦を再現できないのと同じこと。「コロンブスの卵」を持ち出すまでもなく、オリジネイターには敬意を払うべき、ということは我々の義務。もっとも、ボーマン船長のトリップの原型は「リエントリー」なる映像だそうだ(『キューブリック全書』を参照されよ)。 中学生のときにヴィデオで観て、殆どトラウマと化している映像だ(私事で恐縮ですが)。これと同レヴェルの体験は『ワイルドバンチ』くらいしか思いつかない。まあ、(私事で恐縮ですが)私がまだ若い、ということもあるでしょうが。 なお、ストーリーがわからない、という方は、故・アーサー・C・クラークの小説版をどうぞ。 追記;これはクラーク「失われた宇宙の旅2001」に書かれていることだが、ディスカヴァリー号船長の名前は当初「アレックス・ボーマン」だったそうだ。不思議(?)なことに、キューブリックの次回作『時計じかけのオレンジ』の、マルコム・マクダウェル演ずる主役とファースト・ネームが一致する。まあどうでもいいことかもしれないが。 ようやく時代が映画に追いついた。
公開当時、日本では
「難解すぎる」 ということで、いきなり月面着陸からの公演もあった、というくらい、 「難解な映画」 の代名詞のように言われていますが、 今なら、すんなりこの「映像で物語る」手法は、むしろ心地よいくらい。 公開から40年も経って、ようやく時代が映画に追いついたのだな、と実感します。 言い返せば、それだけキューブリックは凄かった。 物語はクラークの原作小説を読まなくてもよいくらい、シンプルで、映画を見れば十分わかります。 しかし公開当時はいろいろこの映画についての評価も割れていたようですね。 つい最近までも、「モノリス」の意味するところ、最後のスターチャイルドまでに至るシークエンスなど、 話題には事欠きませんでした。 それが、キューブリックが先鞭をつけたこの手法、今では映画の当たり前の手法としていたるところで目にするので、 今、初めて見る人でも、すんなり物語の世界に入り込めると思います。 しかし、キューブリックは、あらゆるジャンルの映画を製作しましたが、 いずれも傑作である、というのがすごい。 今改めて見直していますが、こう言う人こそ、「天才」と呼ぶのでしょうね。 神秘
この宇宙に生を受け進化してきたことの神秘さをテーマにして、それを感覚的に表現した作品、という感じか。一見哲学的で理性に訴えているかのようで、その実、本能に感覚的に訴えてくるような作品だ。
本能には生きるために必要な大事な記憶が刻み込まれていて、その記憶は世代を超えて受け継がれていくものだが、その本能の遠い記憶のせいなのか、この映画を見ていると不思議な懐かしさすら覚える。 この感覚を味わえれば、この作品が何故傑作扱いされているかも実感できるだろう。 こんな映画は、後にも先にも、誰も創造することは決してない
映画は総合芸術と言われます。映像、物語、音楽、演技、演出、構成・・
観客がまさに、映画の中に入っていって疑似体験する、というやつですね。 そういった意味では、本作は、近未来の宇宙旅行を観客に疑似体験させて くれる、相当にリアリティのある映像、ということでは、話題になりました。 ところが、不世出の天才キューブリックは、楽しい宇宙旅行を体感させて くれるだけでは済みませんでした。宇宙、人類、次元、空間、時間を 超えて、宇宙空間における人類という種の越し方行く末を哲学的、かつ テクノロジカル、おまけに、ドラッグジャンキー風サイケデリックな 絵作りで、想像力の限界に挑むという、もはや映画人を超えた試みを 行ったといえます。その原動力は、たぶん、キューブリックの才能 だけではなく、壮大な物語にした裏方は、アーサー・C・クラークの 発想、ヒントであったのかな、と思っています。 さて、本作です。製作、公開当時は、SF映画といえば、宇宙人が地球 を襲ってきたり、ブリキのロボットが氾濫を起こしたり、はたまた、SF とは言わないかもしれないけれども、半漁人や巨大な昆虫が人間を襲った りする映画、と思われていた時代。 そういう目で、この映画を見ると、まさに、時代の先を行き過ぎて、 理解を得ることは難しかったのかもしれません。 CGやVFXがなかった当時、秘密裏に湯水のごとく制作費を 投入し、視覚効果を生み出すために、実験に次ぐ実験を行い、 英才ダグラス・トランブルをして、多くの視覚効果を生み出した超大作。 類人猿の原始時代から一気に宇宙に飛んで、その間の地球上の進化は 省略。こんな構成は、誰が発想しましょうか。驚嘆の一言。 さらに、それは、宇宙飛行士デイヴィッド・ボウマンの、異空間への 一人旅で、さらに、ブーストされます。もはや、映画ではなく、これは 哲学を伴った、「思想」を表す、「抽象映像芸術」ですね。どんな解釈 が成立するのか、は観客が感じること。解答は、描かれていません。 私は、この映画で、「美しく青きドナウ」「ツッアラトストラはかく語りき」 そして、リゲッティ「レクイエム」という音楽を知り、映像とともに 記憶に深く深く焼き付けられました。 なにはともあれ、一見しておく価値がある映画史に残る異色の作品。
2001年宇宙の旅 [DVD]を見てみる
クリエーターは「スタンリー・キューブリック」「キア・デュリア」「ゲイリー・ロックウッド」「ウィリアム・シルヴェスター」「ダニエル・リクター」です。 この商品を買った人は他にも「時計じかけのオレンジ [DVD]」、「2010年 [DVD]」、「シャイニング 特別版 コンチネンタル・バージョン [DVD]」、「フルメタル・ジャケット [DVD]」、「アマデウス [DVD]」、などにも興味を持っています。 フルメタル・ジャケット [DVD]
レビュー ![]() 「プライベート・ライアン」がこの映画から得たもの
「プライベート・ライアン」はご覧になった方が多いと思います。
スピルバーグは次のように明言しています。「『博士の異常な愛情』の戦闘シーンは手持ちカメラでしたよね?あの手法は僕の『プライベート・ライアン』でも行いました」 スピルバーグくらい優れた映画監督なら、偉大な先輩たちにリスペクトを忘れず、しっかり過去の名映画のシーンを参考にするものです。 『フルメタル』の後半部、(以下、ネタバレ含む)ヴェトナム女性の狙撃シーンのカメラの使い方などは、やはり『プライベート〜』でも模倣されています。 それにこの映画の特色として、「戦争映画にしては映像がクリアだ」ということがあるでしょう。後半部のバトル場面、フツーの戦争映画なら画面がややぶれてしまうものですが、この映画は素晴らしい。人が死ぬ場面も、殺す場面も、狙撃場面も、あくまでクリア。やはりキューブリックは「バリー・リンドン」でもそうしたように、人物を突き放して客観的に映画を撮っているのです。 前半部は殆ど、リー・アーメイとヴィンセント・ドノフリオのための場面、といっていいでしょう。女性観客たちは下品な「4文字言葉」の連発にうんざりしてしまうかもしれませんが、あくまでアーメイはリアリティをこの映画に持ち込みたかったのです。 なお、本作はすべてイギリス・ロケです。わざわざ大金かけてヴェトナムでロケする、なんて馬鹿なことはキューブリックはやりません(コッポラはやりましたが)。この優れた力強い映像からは想像がつかないかもしれませんが、それくらいクールな映画なのです。 エンディングテーマ「黒く塗れ」ですが、確か「地獄の黙示録」では同じストーンズの「サティスファクション」が使われていましたね。脚本が同じマイケル・ハーだということは…関係しているかどうかはわかりません。すいません。 キューブリックですね・・
他の戦争映画に比べると派手さはないです。1987年ですし..。ですが。そこはキューブリック。人間性が色濃く描かれています。あと言葉遣いがすごく汚い!...聞いていてちょっと疲れました。但し、殺人者を作るプロセスとしては、必要な内容です。ベトナム戦争のための新兵訓練所をメインで描いた内容はあまり無いような気がします。
キューブリックファンにはお勧めの1品です。 ただの新兵虐め教官物語か?それとも・・・。
サイコーと言っていい戦争映画ですw
一見すれば、極限までの汚い言葉にまみれた単純で下品な映画にも見える方も多いと思います。 しかしこの映画には現在の日本には急速に失われつつある真の英才教育を感じる事が出来ます。(映画後半は単なる戦争物かも) 幾ら軍とはいえ自由の国、人権大国のアメリカでさえ、人を育てる為には、あそこまでするのか〜と再認識させられました。 ハートマン専任軍曹万歳! 彼は鬼ですが、でも恐いだけじゃない、さりげない所に訓練兵を褒めたり、訓練兵が成長するととに訓練兵を認めたり・・・というシーンもあるのですが、貴方はそれを感じ取れるでしょうか? 感じ取れなければただの新兵虐め教官物語で終わってしまいます。 戦争によって引き出される狂気の描き方のリアルさでは右に出るものなしの戦争映画
久しぶりに見直しましたがやはり何度見てもおもしろい。
なんていうか神経にくる?本能に訴えてくる?・・・・おもしろさっていうか・・・・。 戦争反対とか口で言うのは簡単ですが戦争によってひきだされる誰の中にも眠っている狂気。 落ちこぼれのデブがおいつめられていく過程にワクワクしている自分に気づきゾッとさせられます。 天才キューブリックによる最上級のリアル戦争コメディ。 フルメタル・ジャケット
基本的にベトナム戦争が好きなので、この映画を映画館に観に行きました。その際、かなり影響を受けまして、面白かったです。ベトナム狙撃兵のあの迫力には、かなりショックと衝撃を覚えました。その後、DVDを入手し、じっくり観ることにしました。
じっくり観ると、あまり面白くないことに気がつきました。映画の大部分は、ベトナム戦争に行く海兵隊の訓練所での話です。戦闘シーンがないので、かなりの時間、つまらない思いをします。訓練所を卒業して、実際にベトナムに行き、戦闘シーンがあるのは、後半の15〜20分程度でしょうか?ベトナム戦争にしては、めずらしく、ジャングルではなく市街戦です。 ビルの窓からベトナム軍のスナイパーが米軍を襲います。個人的には、そこだけが見どころだと思います。この映画のテレビCMもこのシーンの一場面をとって流していました。テレビCMを見るとおもしろそうなベトナム戦争映画なのですが、映画の大部分が、海兵隊の訓練に費やされているということで、全体評価は低くなっています。 ただし、市街戦シーンは、観る価値はあると思います。
フルメタル・ジャケット [DVD]を見てみる
クリエーターは「スタンリー・キューブリック」「マシュー・モディーン」「リー・アーメイ」「ビンセント・ドノフリオ」「グスタフ・ハスフォード」です。 この商品を買った人は他にも「時計じかけのオレンジ [DVD]」、「シャイニング 特別版 コンチネンタル・バージョン [DVD]」、「バリー・リンドン [DVD]」、「ロリータ [DVD]」、「2001年宇宙の旅 [DVD]」、などにも興味を持っています。 The Stanley Kubrick Archives (25th Anniversary Special Edtn)
レビュー ![]() キューブリック資料の決定版。
今は亡き巨匠の世界がギッシリと詰め込まれた大型本です。内容は大きく2部に分かれていて、第1部は作品の写真集。DVD等のあるこの時代に無駄なのでは?と思うかもしれませんが、オリジナルプリントから最高の状態で印刷されているスチールはとても美しく、眺めているだけでキューブリックの映像世界に浸れます。また、それぞれの作品のスクリーンサイズ等の資料としても貴重です。第2部は各作品ごとのメイキング資料集です。今まで門外不出だった写真や紙資料に満ち満ちており驚きの連続です。絵コンテや未公開シーンの写真も載ってます。(個人的には『2001年宇宙の旅』で不採用になった宇宙人の写真が見られたのは僥倖でした!)鮮烈な映像世界の天才監督についての本にふさわしく、視覚的に美しく、同時に非常に資料的価値が高い本で、まさにキューブリック・ファンが待ち望んだ一冊といえます。濃い内容にふさわしい、本そのものも大きくて重いです。
あと、監督の肉声が聴けるインタビューCDがオマケでついてます。
The Stanley Kubrick Archives (25th Anniversary Special Edtn)を見てみる
クリエーターは「Stanley Kubrick」「Alison Castle」です。 この商品を買った人は他にも「シンプリシティの法則」、「イースタン・プロミス [DVD]」、「トラ・トラ・トラ! コレクターズ・ボックス (3枚組)」、「ダークナイト 特別版 [DVD]」、「【初回限定生産】スタンリー・キューブリック コレクション(10枚組み) [DVD]」、などにも興味を持っています。 A.i. Artificial Intelligence: From Stanley Kubrick to Steven Spielberg: the Vision Behind the Film
KUBRICK KISS
KUBRICK KISSを見てみる
この商品を買った人は他にも「KISSOLOGY A [DVD]」、「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト コレクターズBOX (完全限定生産) [DVD]」、「BE@RBRICK DARTH VADER & STORMTROOPER 2 PACK」、「ウルトラセブン Vol.1 [DVD]」、「ウルトラセブン Vol.3 [DVD]」、などにも興味を持っています。 KUBRICK STAR WARS SERIES10 (オープンタイプ)12個入りインナーBOX
レビュー ![]() グリーバスは、是非、手に取ってみて欲しいインパクト!
ディフォルメ具合とディテールのバランスが絶妙なSW Kubrickも、遂にシリーズ第10弾になりました。
今回のノーマルは、ベーダー、クローントルーパー(こちらもEp3 Ver.)、アナキン、シディアスにターフル、そして目玉!グリーバス将軍です!! これまでの同シリーズとは明らかに異なるコンセプト、と云ってもいいかもしれません。ボリューム、インパクト満点です。更にシークレットには「4本腕」のグリーバス!何と贅沢な!! 思わず「箱買い」してしまいましたが、「コマンダー・グリー」のみのゲットとなりました。某ブログによると、推定混入率が1/96だそうです。1カートン=4boxでも当たらないかも?もう一つの「1/96シークレット」が、ティオン・メイドンというのはちょっと微妙・・・。 グリーバスだけでなく、ベーダーもマスクの中が「焼け焦げた」アナキンの「EP3 ver.」ですし、クローンもディテール抜群(Ep2 verやストームトルーパーと並べるだけでも嬉しい!)、それも私のboxでは4個も入っていました。ターフルも意外と良い出来だったので、久々に後悔のない「箱買い」でした(シリーズ9の時は「ノーマルのみ」でした。とほほ)。
スタンリー・キューブリック―写真で見るその人生
レビュー ![]() 写真は原著版で
原著から大幅に小版化して出版された翻訳本です。原著は恐らくキューブリック関係本では最大サイズの大判で写真も迫力満点で写真そのものを見るには少なくとも原著版の大きさが必要で是非とも原著版のー購入もお勧めします。
内容は殆ど全て未公開写真と言っていいくらい貴重で充実しているのは言うまでもないです。 訳者あとがきにあるように同名のドキュメンタリーDVDと一対をなしていてこちらも必見です。 訳中何度もマルコム・マクドナルドとありますがマルコム・マクドウェルの誤訳と思われます。 写真で見る天才監督の素顔
孤高の天才、異常なまでの完全主義者、人間嫌いの世捨人等々‥‥‥畏敬の念や興味本位の憶測で語られる事の多いキューブリック監督ですが、彼の人生でもっとも近くにいた女性である愛妻の目からみると、人間的で家庭的な人物だったのがよくわかる写真集です。同時に撮影現場でみせる監督の様々な表情からは、映画に対する桁外れの情熱や、創作への喜びや愛情が感じられ、いままでになかった親近感さえ感じられます。序文での夫人のこの言葉は、キューブリックという人を端的に語っているようでとても印象的でした。『‥‥‥私は、彼がわずかな作り笑いをうかべて、「(この本は)未亡人のための完璧な仕事っていうことかい」と言ってる姿を思い描くことができる。』
スタンリー・キューブリック―写真で見るその人生を見てみる
クリエーターは「クリスティアーヌ キューブリック」「Christiane Kubrick」「浜野 保樹」です。 この商品を買った人は他にも「映画監督 スタンリー・キューブリック」、「キューブリック映画の音楽的世界 (叢書・20世紀の芸術と文学)」、「決定版 2001年宇宙の旅 (ハヤカワ文庫SF)」、などにも興味を持っています。 アイズワイドシャット (角川文庫)
アイズワイドシャット (角川文庫)を見てみる
クリエーターは「Stanley Kubrick」「Arthur Schnitzler」「Frederic Raphael」「佐藤 晃一」「高橋 結花」です。 Kubrick
レビュー ![]() ダビンチのような映画監督
数ある映画監督の中でもキューブリックくらい 研究書が出されている監督はいない。他に思いつくとしたら タルコフスキーくらいだ。
本書は大型本であり 定価も6900円と高価である。写真をふんだんに使っているし こういう価格でもしょうがないと思うが やはり 驚くべきは こういう価格を付けてでも売れるであろうと発行者が思うという点だ。そこまで キューブリックは「信頼」されているわけだ。 キューブリックには 師匠がいたとは思えない。また 弟子や後継者も皆無である。これほどまでに 孤高な孤峰である映画監督もあまり他には思いつかない。 彼の映画は 見事にジャンルがばらばらである。SF,ホラー、戦争、時代劇と多岐に渡っており 共通項を見出すことは難しい。もちろん評論家は その中に共通したものを無理やり探し出してくるかもしれないが それが正鵠を得たものかどうかは疑問だ。 彼は 彼のその時々の興味に素直に従って映画を作ったのだと思う。映画毎のテーマはあったとは思うが 例えば「フルメタルジャケット」から 反戦のテーマなどは全く見えてこない。「シャイニング」から 家族愛というテーマも読めない。 そういった部分でキューブリックの映画は冷たいと言われる。但し その「冷たさ」を批評する人はいても 批判や批難する人はいないはずだ。 まことに ダビンチのような才能あふれる方だった。その喪失感は埋まらない。
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