新しい大江光
レビュー ![]() 心も癒してくれるやさしい響き
大江光さんの3枚目のCD。このCDの解説を大江健三郎さんが書かれています。ポリティカル・コレクトネス(=PC)について、ささやかな問題提起が読み取れます。PCは、政治的公正と訳されていて、社会的少数派の文化・権利などを尊重し、傷つけるような言動を慎もうとすることなのですが、これまでの光さんの作品もPC的な評価を受けていたのだろうか。大江健三郎さんとしては、PCの庇護の下でなく、一人の音楽家として世の中に受け入れたのだと信じたい、という複雑な親心が述べられています。事実、光さんの音楽は、とても素晴らしく、その素晴らしさは、モーツァルトに捧げられたものに類似すると思います。それは邪魔にならない清らかさ、と言いますか、じっくりと聞くととても味わい深いですし、仕事のかたわらBGMで流しておくと何か収まりが良い、というような感じの響きがあります。それは、光さんの心を写した音だからでしょう。何より音の流れが心地よく、聴く者の心も癒してくれるやさしい響きです。このCDには28曲の小品が収められています。初めてお聞きになる方には必ず好きになる曲が見つかると思います。
ピュアな音楽
一つ一つの楽曲は短く、とてもシンプルです。
発展性に欠け、日常にあふれている音楽に耳が慣れてしまっていたら、確かに物足りないと感じるかもしれません。 しかし、そういった概念を全部取り払って耳を傾けてみてください。 生まれてすぐ手術をし、一命をとりとめましたが、発達の遅れが目立ちました。幼児期は、言語によるコミュニケーションはほとんど無く、クラシックや鳥の声などに反応したという、大江光さん。そんな純粋な彼の音楽は、シンプルであるからこそ、この上無いほど直接的に心に語りかけてきてくれます。 心が疲れたときや傷ついたときに聴いていると、すうっと癒されます。
Elegy
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クリエーターは「Alexander Konstantinovich Glazunov」「Christoph Willibald Gluck」「Ede Poldini」「Edward Elgar」「Franz Lehár」「Franz Ries」「Fritz Kreisler」「Hachidai Nakamura」「Henryk Wieniawski」「Hikari Oe」「Johann Sebastian Bach」「Jules Massenet」「Nicolò Paganini」「Pablo Sarasate」「Shoichi Makino」「Nigel Clayton」「Diana Yukawa」です。 The Music of Light: The Extraordinary Story of Hikari and Kenzaburo Oe (Thorndike Press Large Print Inspirational Series)
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