探偵神津恭介の殺人推理1~刺青殺人事件~ [DVD]
レビュー ![]() 密室殺人と入れ墨の美女
お姫様女優高田美和のヌードが話題となった近藤正臣の神津恭介シリーズ第一弾。原作は横溝正史の本陣殺事件と密室殺人ものの人気を二分高木彬光の同名小説。
この話で神津は数学の天才という設定になっている。事件を解くヒントは三すくみ。仲谷登、志垣太郎が共演。 近藤正臣主演の傑作ドラマ!
明智小五郎、金田一耕助と並ぶ名探偵、高木彬光原作の
探偵・神津恭介の殺人推理シリーズがついにDVD化! 厳密にいえば近藤正臣は原作の神津恭介とは離れた人物だが、 天知茂の明智小五郎が多くの人の心に残ったように、 神津恭介といえば近藤正臣、というイメージが焼きついた のも事実。 この「刺青殺人事件」は原作同様に土ワイでのシリーズ
探偵神津恭介の殺人推理10~白魔の歌 南太平洋のパラオに消えた妹~ [DVD]
探偵神津恭介の殺人推理10~白魔の歌 南太平洋のパラオに消えた妹~ [DVD]を見てみる
クリエーターは「高木彬光」「下飯坂菊馬」「津島利章」「永野靖忠」「近藤正臣」「原日出子」「島かおり」「岸部シロー」「田中明夫」「大和田獏」です。 この商品を買った人は他にも「探偵神津恭介の殺人推理8~伊豆下田海岸に赤い殺意が走る~ [DVD]」、「探偵神津恭介の殺人推理6~私は殺される~ [DVD]」、「探偵神津恭介の殺人推理11~密室から消えた美女~ [DVD]」、「探偵神津恭介の殺人推理4~初夜に消えた花嫁~ [DVD]」、「金田一耕助TVシリーズ 不死蝶 [DVD]」、などにも興味を持っています。 探偵神津恭介の殺人推理11~密室から消えた美女~ [DVD]
レビュー ![]() 近藤正臣版「神津恭介」最後の事件
近藤正臣主演の神津恭介シリーズ最後の作品。電車内での不可解な殺人、マンションでの密室殺人等どちらかというと地味な感じの作品である。
しかし、ストーリー自体は丁寧に伏線を拾って収束する形を取る本格ミステリーの王道。設楽りさ子(当時)の初々しい演技も見もの。 近藤正臣がいつになく気障な神津恭介を演じていて、最高だ。昨今のライトな2時間サスペンスと比べて丁寧な作りがなされている。地味だが、有終の美を飾るにふさわしい作品。
探偵神津恭介の殺人推理11~密室から消えた美女~ [DVD]を見てみる
クリエーターは「高木彬光」「岡田正代」「津島利章」「野田幸男」「近藤正臣」「森口瑶子」「太川陽介」「設楽りさ子」「三上真一郎」「山下規介」です。 この商品を買った人は他にも「探偵神津恭介の殺人推理8~伊豆下田海岸に赤い殺意が走る~ [DVD]」、「探偵神津恭介の殺人推理4~初夜に消えた花嫁~ [DVD]」、「探偵神津恭介の殺人推理6~私は殺される~ [DVD]」、などにも興味を持っています。 白昼の死角 (光文社文庫)
レビュー ![]() 戦慄のピカレスク・ロマン
横溝正史・森村誠一に続く第3の男として登場したのが、
高木彬光氏でした。 本作はその高木氏の代表作でもあり、角川お得意の メディアミックス戦略の下、映画化もされました。 物語は戦後まもなく話題となった『光クラブ』事件を下敷きに 主人公、鶴岡七郎が奇想天外な手口と胆力で遂行した悪事を 彼を取り巻く多彩な人間模様とともに一気に読ませます。 戦後まもなくの混乱期、日本のその後の高度成長を窺わせる ようなやり取りや描写もあり、大変興味深いものがありました。 現在の複雑な金融事情やモバイル・ツールの犯罪への 応用ぶりからすればかなり“アナログ”な印象はあるものの、 その着想や人間の心理を読み尽くして臨む一連の“犯罪”は もはやアーティストが作品を紡ぎ出すかのようです。 高木彬光氏のその他の代表作といえば『検事・霧島三郎』 シリーズが有名ですが、他にも『邪馬台国』や 手相や易学にも造詣が深いことでも知られています。 悪事に魅かれる人間の弱さ、悪事によって得たものの儚さや 脆さを最後には鮮やかに描き切っています。 正統派もいいですが、変化球も悪くないと思ってる人には 絶対おススメです。 原作もよいが、毎日テレビ版も秀作。
素晴らしいピカレスク小説です。
今となっては、難しい犯罪もありますが、 読んでいて、主人公になりきっていました。中学2年の時です。 テレビ版も良くできていました。ラストは、原作と違いましたが。 なんせ、渡瀬恒彦氏が、トマトジュースを大量に飲んで、吐血の 演技をしたような、がんばった作品です。 単行本もあるし、早くサントラもテレビもCDやDVD化を 期待しています。 一気に読めます
冒頭はこの小説の主人公である鶴岡が、推理小説の作者にこれまで自身が首謀した犯罪を語り聞かせる場面からはじまり、その告白を元に書かれたものとされています。
序盤に描かれる金融犯罪(ヤミ金)は、実際に起きた「光クラブ事件 / 山崎晃嗣」として知られる(白昼の死角では太陽クラブ)現役大学生による金融犯罪がほぼ事実通りで、主人公鶴岡はこの太陽クラブ(光クラブ)の残党という設定です。 このように事実を小説序盤のプロットに用いたことで、その後描かれる奇想天外な詐欺・金融犯罪の数々がいかにも真実をおびていてグイグイ引込まれていきます。また殺人は犯さず、法律の盲点を隠れ蓑とし「丸見え」の尻尾をつかませませず、理論武装であるときは立ち向かい、ある時はのらりくらりとかわす鶴岡の姿はまさにアンチヒーロー。脇を固める仲間、協力者、女性、被害者はみな個性的で物語を引き立てています。 昭和の肌触り
高木彬光という作家は知られているようで案外知られていないような気がしている。
高木の仕事を振り返ってみると その多彩な作品に時に驚きを感じる。「ジンギスカンの秘密」「ノストラダムスの予言」「連合艦隊ついに勝つ」そうして 本作である「白昼の死角」を同じ方が書かれたということは 実は相当の事件なのではないかと思う次第だ。 本作を高木彬光の代表作に推す声は多いし 大きいと思う。確かに金融犯罪小説としての本作は 時代を劃した作品であったと今でも思う。 但し 本作が長生きを得ているのは 単なる金融犯罪小説には止まっていないからだと思う。 「光クラブ」という戦後の史実を踏まえた冒頭から 最後に至るまで 高木彬光はきちんと終戦以降の昭和という時代を踏まえている。その時代の風物を見る目の確かさが 21世紀の現在に本書を読む際の大きな興味の一つだ。ざらりとした「昭和の肌触り」が本書の徳なのだと思う 繰り返すが 案外 高木彬光は忘れられている。但し 見直しがされる時代も来るのではないか? そんな期待も個人的には持っている。 神も悪魔も恐れざる男
「法は正義ではない、法は力である
私はそれを実証してみせる 神も悪魔も恐れざる男 鶴岡七郎」 冒頭に記されたこの言葉から、皆さんは何を連想するでしょうか? 自らの中に潜んだどす黒い悪の本性を燃え上がる炎の中から感じ取った鶴岡 舞台は戦後の混乱期、システムが行き届いた現在ではその現実性は少ないとは思いますが主人公の犯罪者としての心の動きと彼を取り巻く周りに人間模様 犯罪小説史上に残る傑作です
白昼の死角 (光文社文庫)を見てみる
クリエーターは「高木 彬光」です。 この商品を買った人は他にも「青の時代 (新潮文庫)」、「「やらないこと」から決めなさい! (PHP文庫)」、「真説 光クラブ事件 ―東大生はなぜヤミ金融屋になったのか―」、「「決定」で儲かる会社をつくりなさい」、「仕事ができる人の心得」、などにも興味を持っています。 人形はなぜ殺される 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫)
レビュー ![]() 作者本格推理作品の最高傑作。
高木彬光初期の作品(神津恭介が登場する作品)はオカルティシズムに満ち、また数々の不可能トリックを用いていることから、(横溝正史ではなく)作者こそが日本におけるディクスン・カーの後継第一人者であり、作者の本格推理作品としての最高傑作は『刺青殺人事件』だと思っていたが(社会派推理の『破戒裁判』や『誘拐』などを別として)、本書を読んでその評を改めた。本書こそがその本領を発揮した、作者本格推理作品中の最高傑作である。
全編に漂う魔術や黒ミサによる怪しげな雰囲気、各殺人の前に起きる「人形殺人」、「ひひひひひ」と不気味に笑う男、そして『人形はなぜ殺される』という表題。どれをとってもムード満点で、さらにそこで行なわれる不可能トリック。とくに圧巻は、寝台急行「月光」に轢き殺させる第2の殺人と、その前に通過する寝台急行「銀河」による人形の轢断であろう。人形はなぜ殺される? この謎が解ければ、おのずと犯人もわかるのだが...。 本書の欠点は、神津恭介の無能ぶり(連続殺人を阻止できないばかりか、謎解きに関しても2人の登場人物に先を越されている)を別に措くとしても、作者の「やり過ぎ」により犯人が露呈してしまうことである。誰でも気づくことかどうかはわからないが、犯人の変装道具が見つかった時点で私には犯人が誰なのかがわかってしまい、そのお陰で第2の殺人のトリックの半分と人形が殺される理由もわかってしまった。あと、第1の殺人がちょっとインチキ臭い(アンフェアすれすれではないか)とも思われるが、本格推理ファンなら絶対読むべき傑作である。 鮮やかなトリック
以前ハルキ文庫で出ていたけれどもすぐに品切れになってしまって手に入れられなかった作品が、光文社文庫から再刊されてようやく入手することができました。殺人を犯す前に必ず人形を被害者に見立てて破壊し、その通りに殺人を実行するという不可解な犯人。人形の破壊が殺人の予告になってしまうので、一見するとリスクを高めるばかりに思えるこの行為に合理的理由はあるのか?っていうのがメインの謎です。殺人現場にわざわざ能面を残しておくのはなぜかっていう『能面殺人事件』と趣向は似ています。
真相にはあっと驚かされました。なるほど、こんな方法があったのですね。神津恭介よりも前に真相に気づいている人が二人もいるのが不自然だとか、ラストに向かって一直線に盛り上がるわけではなく中だるみがあるなど、欠点はあれこれ指摘できるのですが、メイントリックの鮮やかさの前には脱帽するしかありません。
人形はなぜ殺される 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫)を見てみる
クリエーターは「高木 彬光」です。 この商品を買った人は他にも「刺青殺人事件 新装版 (光文社文庫)」、「大誘拐―天藤真推理小説全集〈9〉 (創元推理文庫)」、「星降り山荘の殺人 (講談社文庫)」、「占星術殺人事件 (講談社文庫)」、「破戒裁判 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫)」、などにも興味を持っています。 成吉思汗の秘密 新装版 (光文社文庫)
レビュー ![]() 中盤は良くても尻切れトンボな結末。
名探偵・神津恭介が、入院中に暇を持て余していたことから、「ジンギスカン=源義経」説に取り組む作品。
作者は、従来の本格派作品、それもカーまがいのオカルト・ムード一辺倒の作品(とくに不可能トリックの創作)に限界を感じたのだろう、それまでの作風を社会派推理に転換するとともに、それまで活躍していた神のごとき名探偵・神津恭介の活躍の場を歴史推理に移行させたのが本書で、歴史推理のはしりであり傑作と称えられている。 中盤はいい。容貌魁偉な大男のジンギスカンと小柄な義経とがいかにして同一人物足りうるか、神津はこれに対する指摘にとある文献の記載から反論する。これが本書の最大のキーで、おそらくその文献を見つけたことから、作者は本書を著そうと思ったのではないかと私は推測している。 が、実に結末は中途半端。竜頭蛇尾とはまさしく本書のようなことを言う。これで納得する人などまずいないだろう。 コンプレックス丸見えの迷・推理小説
無論謎解き推理小説としては無理がある。論証不能な歴史上の出来事にいかに推量を下したとて、専門外の著者が資料を漁ったところで新事実が解明できる訳がないのだから。ただ呆れるのは著者の創造した名探偵・神津恭介に対する著者の異常な感情移入と自己陶酔ぶりであり、およそ高木彬光という男は「何も解っていない奴だ」ということを暴露してしまっている。
いくら名探偵で二枚目、かは知らないが、「仕事と研究以外興味がない石木」みたいな神津みたいな男が「女性の憧れの的」な訳があるか、「女に興味がない」などと吹聴して回る奴に女が興味を示すか、考えたら判りそうなものだが、何も解っていない高木は「こんな男がいたら女にモテモテに違いない」と思い込んでそのモテぶりを過剰に描写するが、いかに若い時の石坂浩二や草刈正雄みたいな顔をしていたって神津恭介みたいな男が現実に存在したら女から総スカン喰らうことは間違いのない事実であり、それを「頭が良くて二枚目なら女にモテモテになるに違いない」と、思い込んだ高木の浅はかさが如実に表れてしまっている。恐らくこれは自分自身の表象であり、一高から京大・中島飛行機とエリートコースを歩んだ自分をオーバーラップ、したいのだろうが、その割に全然女にモテないのを顔のせいにし、「これでツラさえ良かったら女にモテモテなのに」と夢想し、「それで女に興味がない、なんていう男がいたら、カッコいいなあ」と思い込んでこういう歪んだキャラクターを創造したのだ、というのが解かってしまって読んでいて悲しくなる。 大体東大コンプレックスが強すぎるのが高木、という男の顕著な特徴であり、何かと「東大、東大」と無意味に不必要に東大、という言葉を連発するところに彼の異常さが窺える(冒頭神津が入院する件で、「神津さんが東大の外科に入院したと!」と相棒に叫ばせるところなどまさにそれで、どこに入院しようと関係ないと思うが)。その癖「東大ばかりにお天道様が通るもんですか」と、意味もなく憤慨してみせるのもまさにこの男のコンプレックスの根の深さを如実に表しており、何事もうまく行かなかったのを学校のせいにし、「東大さえ出ていれば」というねたみのあからさまなこと、とても京都大学を卒業した人間とも思えない。要は女にモテなかったのを責任転嫁し、「京大卒だからモテなかったんだ」という意識の裏返しであり同じ男として同情に堪えない、のである。「俺はこんなに頭が良いのに、何故女にモテないんだろう」真面目に悩んだ結果神津恭介という、「東大助教授で二枚目で、しかも女に興味がない(彼が思う)カッコいい男」を主人公にして現実から目を背け溜飲を下げていた可哀想な奴、という実像が見えてしまって悲しくなる。 そのコンプレックスをバネにして稀代の流行作家にのし上がった、のは立派、かもしれんが、さてそんなコンプレックスとは無縁な人生を送った私と高木とはどちらの方が幸せな人生を送った、ことになるのか。 歴史ロマンの原点 壮大な輪廻転生
この作品に触れたのはもう数十年前、タイトルに引かれて手に取った小説で初めて高木先生の
名探偵「神津恭介」に出会い、その推理の面白さ、分かり易さに感銘を受けたものでした。 ベッド・ディテクティヴという推理スタイルもユニークで、はるか昔の事件?でも部屋にいながらに して解き明かしていけるのだなぁと感心しながら読み進んでいきました。 モンゴルの英雄チンギス・ハーンがあの九郎判官、源義経の変身した姿だったという一見荒唐 無稽な俗説を東大の法医学助教授である神津恭介が友人の松下研三と共に入院先のベッドの 上で一歩ずつ検証していきます。この和製ホームズとワトソンコンビはそれ以前から多くの事件 を解決に導いていたのですが、今回初めて純粋な歴史推理の思考実験に挑んだわけです。 兄、頼朝に追われた義経が奥州平泉から北海道への逃避行、更にシベリアを経由してモンゴル 高原にたどり着き諸部族を統合して遂には中国全土、中央ユーラシアにまで及ぶ統一王朝の元 を建国していくという過程は、読んでいるだけでもわくわくする歴史ロマンを感じさせてくれます。 学術的には正確な検証も及ばないスケールの大きすぎる話ですが、義経が蝦夷へ逃れていく 途中の八戸で儲けたという鶴姫の悲恋物語がその後遥かな時空を越えて現代の天城山心中事件 に繋がっていくという展開は衝撃的でした。高木先生もこの事件にある種の啓示を感じて本作 の執筆を決意されたとの事です。 読者としてはもう素直に受け入れられる話で繰り返された悲劇にはただ合掌するのみでした。 日本史、世界史を見渡しても例が無いような一人二役のトリックと壮大な輪廻転生の物語は 読後に良質のドラマを堪能させてもらったという充実感を味あわせてくれます。純粋に歴史 ロマンを楽しみたい方、神津恭介の名推理を体験したいという方に是非お勧めしたい一作です。 読書人生のこの一冊!
大学時代に乱読々書にはまって活字中毒になり現在56歳ですが、現在でも今まで読んだ本で一番のお奨めを推薦して欲しいといわれると躊躇なく「成吉思汗の秘密」と推薦します。荒唐無稽に思える義経=ジンギスカン二人一役説も読後は信者に変身してしまいます。もともとは学術論争だったものを読みやすいように高木彬光先生が名探偵神津恭介と松下研三の名コンビを使いベッドディテクティブ形式の推理小説にしたてたのですが、その筆さばきがあまりに見事でとても面白く一気に読み終えてしまいました。最後の最後「名前の秘密」は著者ともう一方のオリジナル推理のようですが、「あっ!」との驚き!!因みに私の奨めで読んだ二人の読者が完全に信者になってしまいました。それほどの秀作。一読の価値絶対ありとお奨めします。
ロマンス小説
1958年の作品。ジンギスカンは源義経であるという説を解き明かす歴史ミステリー。はっきり言うと、大分無理があります。無理があるのは、一般的には「3歳の子供でも分かる愚論」と言われていた様に作者がこの作品を書く前から分かっている事なので別にいい。歴史論文で無く小説ですからね、面白ければ良いのだ。ただ、このトンデモ説を利用して何か新たなアイデアが詰め込まれていれば良いのだが、そういう物も無い。過去の人が唱えた説を枚挙して主人公が意見を述べるだけである。もちろん結論の出ない類の話である。川口浩探検隊の番組を見ているかの様だ。しかしこの作品が小説として評価される所はロマンスなのです。それも歴史に想いを馳せられる壮大なロマンス。ただ、現代の大人が読むには前述の謎解きや全く論理的で無い説に目が行ってしまって、白けてしまうのです。義経と静御前のロマンスを描くならもっと別の効果的な作品も恐らくあるであろう。ロマンスの部分も時代を超えて3つの例が符号するという事になっているのだが、悪いけどトンデモ話に輪をかけているとしか思えない。作者自身が後書きで「私は山田風太郎君が言った説によれば、頭で書く作家であろうが、この時には心で書く作家になっていた」という告白がありますが、全編通して心で書いてくれたら感動したかもしれないが、主題がもう頭でっかちですからね、心を取ってつけてももうどうしようもならないのだ。大人よりも子供が読んで興奮する類の小説。悪口では無い、私も子供の時に読めたら良かったと思う。
成吉思汗の秘密 新装版 (光文社文庫)を見てみる
クリエーターは「高木 彬光」です。 この商品を買った人は他にも「邪馬台国の秘密 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫)」、「刺青殺人事件 新装版 (光文社文庫)」、「時の娘 (ハヤカワ・ミステリ文庫 51-1)」、「人形はなぜ殺される 新装版 高木彬光コレクション (光文社文庫)」、「白昼の死角 (光文社文庫)」、などにも興味を持っています。 |