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機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争 vol.1 [DVD]


機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争 vol.1 [DVD] 高山文彦
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レビュー

高山文彦の口コミ評価敵とは?
例外はあるけど基本的にどの作品もガンダムは敵機を落として人間を殺していくけど
ガンダムが敵を殺しているのを見ていて悲しいと思ったのはこの作品がはじめてです。
この作品に出てくる登場人物は何の権力も特別な力も無い
ただの兵士達だったり戦争を知らない子供で、そんな彼らが戦争に巻き込まれたときに
発する何気ないセリフのひとつひとつがどれも心に残ります。
ジオンの人たちも連邦の人たちも自分の信じる正義や信念のために戦うけど
中立地帯に基地を作る連邦政府や南極条約を破るジオン将校など分かりやすい正義がどこにも存在しません。
そこで戦争を知らない主人公アルが理想のヒーローのザクパイロットの
バーニィに出会い何の気も無く無邪気に戦争に関わる姿は何だか胸に刺さるものがあります。
悪意も殺意も無くただ信じて発した無邪気な一言でアルに結果的に背負わされた十字架は
私達自身にも戦争と言うものについて考えさせられるストーリーであったと思います。
あとリファインされた兵器ばかりで旧式のザクや初期のジムがまったく出てこないので違和感がありました。
でもMSをメインに据えず兵器として克明に描いてるので存在感がとてもあると思います。
高山文彦の口コミ評価密室で死ぬのはいやだ
 反戦という点では、ガンダムシリーズで唯一成功している作品ではないだろうか。
巨視的に戦争を捉えるためガンダムシリーズは必然的に叙事詩的になることが多い
が、この作品はそうではない。ドラマチックではあるが、リアリティーは失わない。

 ガンダムでなくても良い、という声もあるが、このようなミクロな視点から見た
戦争が、「ガンダム」の世界にあるということが面白いのではないだろうか。
 この作品で、「ガンダム」の世界は、深みを増したと思う。
 
 死の無意味さが剥き出しになるのが戦争であるならば、反戦をテーマに持つ作品
はその無意味さを直視しなければならない。
高山文彦の口コミ評価また合成タンパクかよ
初期ガンダム(初代〜Vまで)はロボット大戦×ニュータイプの独特の世界観をもつ作品
それ以降のガンダム(W、種、種運命とか)は、売れそうなキャラの魅力で引っ張る作品

そのどちらにも属さない、戦争ヒューマンドラマが「ポケットの中の戦争」です
ロボット大戦はかなりオマケで、あくまでもテーマを表現する1つの手段。
ど派手なロボットアクションを期待する人は他のガンダムを見ればいいです。

物語はわかりやすい構成になっているので、ガンダムをよく知らない人、
ロボットアニメに興味の無い人でも最後まで十分に楽しめます。むしろ目が離せないw
私がガンダムに興味を持ったのは、この作品からでした。全6話と短いのもいいです。
高山文彦の口コミ評価最高!!
ロボットが戦うところを見たい人にはどうかと思いますが、ホントに面白いです。
後半はもう泣きっぱなしでした。

ストーリーも最高!
そのストーリーをさらに美しく表現する美樹本氏のキャラも最高!

あまり語ると台無しにしてしまうので、とにかく見ていただきたい。
大々的に宣伝するその辺のハリウッド映画よりも、数段上にいる作品なのです。
高山文彦の口コミ評価戦争が織り成す人間関係
一年戦争の一端で少年アルを中心に話は進められていく・・
他のガンダム作品とは違って激しいMS戦闘はあまりなく戦争によって渦巻く人間関係
をうまく描写している、アル目線で描く物語は子供の遊び心が強く血生臭い戦争を忘れるくらいクリアーに表現されています、なんの為に戦うのか誰の為に戦うのか人の生き方が強く伝わってきましたあとサイクロプス隊の男臭さやアルとバーニィの友情も必見です!
話も6話とうまくまとめられており1日で一気に見てしまいました。
機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争 vol.1 [DVD] 高山文彦

機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争 vol.2 [DVD]


機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争 vol.2 [DVD] 高山文彦
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レビュー

高山文彦の口コミ評価一体…
泣けますか? 泣かなきゃ人間じゃない感じさえさせるレビューが多いですね。 「リアルな戦争」と評されていたりしますが、リアルの意味がわかりません。 タイトルに「ガンダム」が付いていて、たまたま出会い頭に見ただけでしょ? 「ガンダム史上最高傑作」のレビューが笑えます。安っぽいね…
こういう茶番は、TVゲームだけにして欲しい…
高山文彦の口コミ評価ガンダムの中で唯一、心に響く、泣ける作品です。
内容については皆さんが書いている通り素晴らしいものです。
宇宙世紀に生きていたら・・を感じる事が出来る唯一の作品ではないでしょうか。
また、個人的にはガンダムの中で、唯一心に響く、泣ける作品です。

何よりもすばらしいのがキャラクターの表情です。

5話の最後で、アルの期待に応えて、バーニィが戻ったと電話で伝えた時、
「大好きだよバーニィ」とアルに言われた時の嬉しそうなバーニィの表情。

アレックスに攻撃をかける前夜、「絶対に勝てるさ」とアルに告げて
別れた後のバーニィの表情。

バーニィを倒したクリスを恨むことなく、クリスと別れる時のアルの表情。

最後の全校集会?で「絶対に戦争のない世界に・・」という校長の言葉の
あたりから涙がこらえきれなくなるアル。

結末を知った上で見ると、より一層、その時々のキャラクターの気持ちが
絵から伝わってきます。

ガンダムである必要がない作品、という声があるのを何かで見聞きしましたが、
このような作品をガンダムの世界で見せてくれる事をとても幸せに感じます。
高山文彦の口コミ評価小さな子どものポケットの中だけの真実
戦争=人が死ぬ、ということが実感できなかった少年。敵機パイロットが好意をもった相手だと知らずに戦う男女。守るために戦う、と弱気な自分を奮い立たせるも、その理由は本人の知らぬところで自分勝手に立ち消えてしまいます。うまく言えませんがこの作品は、「自分勝手な大きく強い流れ」に巻き込まれた人たちが、無力な自分に気づきながらもそれぞれのベストアンサーを探し闇の中を全力で走って行った(もしくは走ろうと試みた)話だと思います。バーニィはその大きな流れに一度は飲まれ、逃げるという選択を採ろうとしましたが、アルやクリスを守るため、「ガンダムと戦いたくなった」と陰りのある笑顔と共に帰ってきます。
例えここで逃げたとしてもそれは彼の出した答えであり、責められるものではないと私は思います。答えが『有る』のでは無く、選んだ行動が答えに『為る』、アルがクリスから教わったことを彼が実践してくれたように思えます。

最終話、アルをきっかけに繋がりを持ったバーニィとクリスは、互いに「よろしく伝えてくれ」とアルにことづけます。争いがもたらす理不尽さを私はこのシーンから見、胸が痛くなりました。
なぜ中立コロニーの近くに核をもったジオンがいたのか、なぜたった一機のザクが高性能MSに戦いを挑んだのか、頼りなさげな好青年はどこに消えたのか、いくつかの答えは、案外、子供のポケットの中や、その子の机の上にあったりするのかも知れません・・・。
高山文彦の口コミ評価一言では語れないテーマがある
 今までの当事者、つまりモビルスーツのパイロットの視点からストーリーを描くのではなく、本来なら脇役に位置されるような人々の視点から描かれた作品。今まで描かれることのなかった、戦争のもうひとつの側面を克明に描き出していると思う。戦争は悪だ。こう断言することはたやすい。しかしそもそも戦争とは一言でまとめられるほど軽いものなのだろうか。勧善懲悪では片付けられない世界を我々に見せ付けるが、ガンダムシリーズの特徴ではあるが本作品はその特徴を最も強く受け継いでいる。自分たちが捨て駒だと知りながら己の任務を全うするサイクロプス隊、戦争が何たるものか分らぬまま奔走するアル、ジオン軍の兵士であるという自覚とアル達を守りたいという思いの間で葛藤するバーニィ。全員が全員,自らの思う道を進み、抗いそして散ってゆく。このやり場のない気持ちはどうしようもなく涙を誘う。
 戦争とは何なのか、もう一度深く考えさせられる作品である。
 余談だが、この作品、モビルスーツを中心にしていないにもかかわらず、作中で次々と名機を生み出している。アレックスとケンプファーは当然としてハイゴックやズゴックE型など、そういう意味でもこの作品は名作かもしれない。 
高山文彦の口コミ評価平成ガンダム視聴者です
初めて観たガンダムはVガンダムでした
それ以降のいわゆる平成ガンダムファンで、主役ガンダムのプラモとかに熱くなっていました
そんな訳で今まで宇宙世紀物には手を出さなかったのですが、ケンプファーのデザインに
惹かれて、その登場作品ということでこのポケットの中の戦争を視聴しました

最初は、派手なガンダムも戦闘もない、かなりの戦争物だと聞いていたのにほのぼの物語、と
正直退屈だったのですが、途中から作品に引き込まれて最後は涙せずにはいられませんでした
一分間にザクを20機やら30機やら撃破してしまう世界に少し怒りすら覚えてしまいました
まあ、それでも平成ガンダム作品にも面白いところはあると思っているので嫌いになったとは
言いませんが、この作品はガンダム世界の新たな一面に気付かせてくれたと思います

あと、視聴後に感じたことを少々…
ポケットの中の戦争は確かにリアルな戦争の世界を描いているとは思います
でもきっと本当にこの作品で伝えたい戦争の悲惨さはこの作品を観ただけでは
わかった気になっちゃいけないのだと思います
決して他の視聴者の方を批判しているわけではないのですが、私自信がそんな気に一瞬
なってしまって思ったことです
この作品を通じてより広い世界に対して、戦争の虚しさ、悲しさを知ってこの先生きて
いくべきなのではないかと強く思いました
機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争 vol.2 [DVD] 高山文彦

青い花 第1巻 [DVD]


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機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争 1 [VHS]


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レビュー

高山文彦の口コミ評価ポケットの中の戦争 1巻
第1話のタイトル「戦場まで何マイル?」は、このシリーズを象徴するようなタイトルだ。戦争の”こちら側”と”向こう側”で生きている兵士と少年が出会い、互いに心通わせていく中で、けして埋まらない距離を知っていく。モビルスーツ戦がメインではないが、やみくもに繰り返される戦闘シーンよりも、じっくりと入り込んでいく事が出来るドラマに重点が置かれた仕上げに好感を抱いた。舞台となるのは中立のコロニー。ファーストガンダムの年代に起きた物語として描かれたモノで、ニュータイプ用に開発が進められているガンダム「アレックス」を巡るストーリー。第1話は、主人公の少年・アルとジオンの兵士・バーニーとの出会いまでを描く。
機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争 1 [VHS] 高山文彦

機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争 2 [VHS]


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レビュー

高山文彦の口コミ評価ポケットの中の戦争 第2巻
アルとバーニーの出会いを描いた第1話のラストから続く第2話は、2人が再会するまでを描く。アルの視点を中心に進んだ第1話と違い、アレックス発見の為にコロニーに送り込まれたバーニー達の視点が加わった事で、日常と戦争の対比が表されたエピソードになった。
機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争 2 [VHS] 高山文彦

機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争 3 [VHS]


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高山文彦の口コミ評価ポケットの中の戦争 3話
2人の再会のシーンは、何とも言えない面白さがあった。バーニーと出会うために大人顔負けの演技力と行動力を見せたアルが、特殊部隊の隊長とのやりとりでは、途端に子供に戻ってしまうあたり、とても上手く描かれている。第1話の何気ないシーンの1つが複線になっていたり、これまで目立った動きがなかったガンダムアレックスや、ケンプファーについても語られるなど、モビルスーツ関係にも触れるエピソードも加わえられている。
機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争 3 [VHS] 高山文彦

「少年A」14歳の肖像 (新潮文庫)


「少年A」14歳の肖像 (新潮文庫) 高山文彦
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レビュー

高山文彦の口コミ評価私だけでしょうか?
問題児とはやはり親の無責任、無関心から形成されてゆくのだと感じさせられました。読んでみる限り、この親あってこの子ありですね。先天的なものは感じられません。幼い頃から情報と自由を与えてはいけません。親がある程度は情報と自由の規制をしてやらなければならないと痛感しました。加害者の親の気持ちはまったく理解できません。私だけでしょうか?これだけの生い立ちがある子が更正するわけありません。仮面を被り更正プログラムを難なくこなし、悪怯れることなく世に帰り、暖かいご飯を食べ、ぬくぬくと暮らしているわけです。被害者のご家族の癒されることのない底知れぬ痛み、怒りがご理解できます。
一気に読めましたが、著者の想像部分で何となく共感出来ないところが多々ありましたので、★4つです。
高山文彦の口コミ評価やっとカウンセリングを受けてくれると思い、ほっとしていた。
 神戸連続児童殺傷事件の少年逮捕から一年後に発表された記事を基に書かれた本です。
 少年の家族や、学校の関係者などから取材して、事件や少年の生い立ちを記してあります。
 親から見た少年像、学校側から見た少年像、そして同級生との会話などが描かれてあり、その像の違いにに驚かされました。
 母親が学校に「しばらくのあいだ休ませようと思います。」と告げに行った際
面会した担任教師と生活指導担当の教師は
 『やっとカウンセリングを受けてくれると思い、ほっとしていた。』
と記されています。
 学校側では、長い間「児童相談所でのカウンセリングが必要な生徒」と認識していたのに対し、
 親は「男の子のことだからそんなに心配しなくてもいいでしょう」というかかりつけの病院の院長のアドバイスを受けて、思い悩まないようにしていた
と書かれています。
 伝説となっていた「教師への暴力」や「教師からの暴力」について「はそういう事実はなかった」ことを取材たうえで掲載されています。
 冷静な文章で読みやすく、納得する事柄が多く記されている本でした。 
高山文彦の口コミ評価読みづらい
事件のことや少年Aのことを知りたいと思い、情報がほしくて買ったのですが自分には
文章に、よけいなことを書いている部分が目立って回りくどいように思えました。
かっこつけて書いてる感じでなんか読んでいてすごいめんどくさくなりました。
少年Aに関する情報だけを読みたかった自分にとっては著者の文章力とか感傷には興味がないので
あまり関係ない重要でないところは簡潔に、もっと読みやすくしてほしかったと思いました。
高山文彦の口コミ評価ノンフィクションとしての評価は低いかも。
 同級生の女の子を殺害して逃走中の容疑者−それが少年であったが故に、警察は公開捜査すら出来なかった−の名前を「週刊新潮」が顔写真入りで報じた。

 少年法について改めて考えさせられる事件でした。過去の事例を知りたくて、この本を手に取りました。

 膨大な資料と取材を元に執筆されたことがうかがい知れる「神戸連続児童殺傷事件」を追う人には必読の書。

 しかし、著者の思い込みや創造?想像?が多い点が気になります。「私が思うに、少年はきっとここに来たに違いない」とか「少年もこれをきっと見ただろう」など推察が目立ちます。少しドラマッチックに描こうとしすぎでは?という印象です。

 あと、少年Åの描いたイラストや、犯行メモの掲載が無いことも欲求不満にさせられました。前著「地獄の季節」で掲載していたのでしょうが、再掲載するくらいのサービス精神(?)が欲しい、と感じました。
高山文彦の口コミ評価酒鬼薔薇という脆弱な神
風化の一途を辿る世間の記憶、もはやこの神戸連続殺傷事件について詳しく覚えている人はまれだろう。
また当時様々な情報が錯綜していたこともあり、中には虚偽の情報も多かった。
-例えば「鬼薔薇」という曲が存在し、詞に野菜や大怨といった言葉が使われている-
といったものなど、そういったデマの最たる物だったと言える。

あえて今この事件を見つめ直すということはこういった誤情報や当時の感情的世論に惑わされることなく、
ありのままの酒鬼薔薇聖斗を発見することができるということだ。
またそういった人にとって、この本は必携と言って良いだろう。
著者は独自の見地に立ちながらも大枠は第三者的視点に立っており、なにより

事件の事実関係に添って執筆されているために誤った情堡?や妙な先入観を持つ恐れが少ない。
酒鬼薔薇聖斗の両親、また不運にも被害に遭った少年の父親が執筆した本もある。
しかし事件に直接関わっていない者が執筆したという一点に置いて、この本は
「酒鬼薔薇聖斗」というムーブメントを理解する最初の一歩として絶好なのである。

酒鬼薔薇聖斗と同年齢の若者が17歳になって立て続けに起こした一連の17歳事件。
あれらの事件の犯人達はみな酒鬼薔薇を神と崇める傾向があるという。
酒鬼薔薇聖斗という歪な闇が支配する世界に入ったとき、あなたの脳内宇宙にも
この14歳の少年を崇める意識が生まれるかもしれない。

そんなときひょいと気を抜くと、あなたは「あちら側」の人間になってしまうかもしれないのである。
あなた自身の心の闇を見つめるためにも、この本は役に立つだろう。

「少年A」14歳の肖像 (新潮文庫) 高山文彦

火花―北条民雄の生涯 (角川文庫)


火花―北条民雄の生涯 (角川文庫) 高山文彦
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高山文彦の口コミ評価頭の整理にはよいかも
この本から「北条民雄全集」「曼珠沙華」「いのちの火影」のエッセンスを差し引いたら当時の文壇事情位しか残りません。
上記を既に読んだ方には時系列に焼き直した本書は頭の整理としては有効かもしれません。
それでも一気に読めたのは素材としての北条民雄の文章のすばらしさでしょうか。
多磨全生園の敷地内にあるハンセン病資料館の図書室には膨大な量の書籍があります。
現在は貸し出しがされていませんが、東條耿一の文章も拾うことが出来ます。
「いのちの初夜」を読まれて次をお探しの方は重複は悔しいですが全集を読まれることをお勧めします。
その次の本書をお読み下さい。
高山文彦の口コミ評価いのちの初夜とは、一味違った作者像が見れる
命の初夜の北条に対して思い入れが深いと、
施設に執筆用の空間を確保してしまうなど、
施設の暗さが描かれていない部分は、どうもしっくりこないが
一人のハンセン病の患者の障害を追ったという捕らえ方で本書を読むと
大変興味深く読むことが出来る。
高山文彦のフィールドワークしながらの人物記はいつもながら、対象者への深い愛情を
感じる。

北条の生家を訪ねたときに、いまだにその地方の村の人からハンセン病という事で
迫害され、隠され、誰一人、北条の存在について知らなかった事実は衝撃的にさえ
感じた。
高山文彦の口コミ評価文学が「人生の指針」であった時代の物語
 関川夏央は『座談会 明治・大正文学史』(岩波現代文庫)の解説で、座談会がはじまった1950年代後半にあっては、「文学というものが日本の知識青年と知識壮年にとって生きる上での手がかりとなっていた、つまり文学がまだある種の『実用品』であった」と書いている。その関川が谷口ジローと組んで世に問うた「『坊っちゃん』の時代」五部作が、国家と個人の深刻な乖離が兆す時代の文学のあり様を描いた作品であったのに対して、高山文彦の『火花』は、文学が「人生の指針」であった時代の後半、大正期教養主義以降の「商品」(娯楽や癒しのタネではなく、社会意識や感動をもたらす実用品)としての文学が兆す様を描き切っている(北条民雄の「いのちの初夜」が掲載された『文學界』昭和11年2月号は、創刊以来の売れ行きを示し、雑誌廃刊の危機を一時免れた)。それはまた、柳田邦男が解説「いのちと響き合う言葉」で書いているように、文学の言葉が密度の濃い「生」の実存を映し出す力を失っていなかった時代の物語である。著者は本書で「文学というもの」の近代日本における輝きの実質を余すところなく叙述すると同時に、その静かな挽歌を奏でている。
高山文彦の口コミ評価じわじわと胸にくるノンフィクション
夭折し、忘れられた天才にして被差別者の生涯をていねいに掘り起こす。こういった手法で書かれたノンフィクションはこれまでに数多く存在したことでしょう。しかし、著者・高山氏のただの凡庸な伝記に終わらせない力量・努力を感じました。

まず、叙述について。序章には心惹かれるものがあったものの、第一章から第三章までは、いくら事実を正確に記述しなくてはならないノンフィクションでも、もうちょっと感動的な叙述にできないものか、と思っていました。しかし、「第四章 わが師 川端康成」あたりから、主人公が社会から隔離された不幸から文学によって立ち直り、文壇・世間に認められていく喜びや、わずか三年半の作家生活で志半ばのうちに息絶えていく無念を、わがことのように追体験できました。
次に、歴史的背景について。ハンセン病隔離政策の歴史、主人公が寄稿した『文学界』とその周辺など、医学史、文学史の領域にかかるサブストーリーまでていねいにおさえられています。とくにハンセン病についてたいへん勉強になりました。

最後に、序章と終章とで、主人公を直接知る唯一の生存者に語らせるという構成について。著者・高山氏は、主人公の生涯を読者のわれわれに追体験させることに心血を注いでいます。しかし、最初と最後を直接の知人のことばに委ねている。追体験は現実の体験とはちがうことを自覚していらっしゃるらしいことに好感をもちました。

どうしようもない逆境でも不屈の闘志で立ち向かっていけば、報われないかもしれないが、でもまったくのむだでもない。そういうことを伝えようとする人道主義的な配慮のある作品にぼくはとても弱いので、五つ星です。

高山文彦の口コミ評価真摯な評伝。
本書を一読してまず気付かされるのが、
川端康成のこまやかな気遣いである。
川端の書いた北条の死を巡る作品「寒風」は、
ハンセン病という当時は不治の病として恐れられた業病と闘い、
夭折した作家として北条民雄を冷静に捉えている。
決して見下ろしたりまた変にもちあげることなく。

今北条民雄と聞いてどれだけの人が知るのだろう。

それでも彼の残したわずかな作品群は時を越えて残りつづけていくことだろう。

評伝の著者高山氏の北条への熱意は、本書の読み手に直接的に揺さぶることだろう。

そして、一人でも多くの人が北条民雄文学への興味をもつことを願ってやまない。

火花―北条民雄の生涯 (角川文庫) 高山文彦

エレクトラ―中上健次の生涯


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レビュー

高山文彦の口コミ評価圧倒された評伝。
これまでも幾つかの評伝を読んだが、これ程に圧倒されたことはかつてなかった。
当然、中上建次の作品も何作かを耽読したが、それらの作品がどのように生まれ、編集担当者との壮絶なやりとりの末完成されたかを知ると、もう一度中上作品を読み直さずにはいられない。
無頼派、豪放磊落、破滅的な作家とならした中上健次もこの作品を読むと、物悲しくもあり、家族をこよなく愛した普通の男の一面も理解できたような気がする。内包するエネルギーを常に放出してるような印象を持っていた作家だったが、少しではるが身近な存在となりえた気がする。
あの時代、あのような出自を背負い生きた男の足跡を、著者はしっかりと描き追った渾身の評伝である。中上作品を読んだことのない読者にもお奨めだ。
高山文彦の口コミ評価“中上健次に迫る道標”といってもよい
私自身の中上健次との出会いは「地の果て 至上の時」。
そこからさかのぼって作品を読んで行く方向と、
作品をリアルタイムで読んでいく方向との2方向で付き合ってきた。
作品世界の豊饒さと読み解く順の交錯とで、より豊かさが広がったと思っている。

中上健次のあまりにも早い死は衝撃だった。
それだけに、「第11章熊野に死す」は静かで悲しかった。

レビューにもある通り、作家は作品で評価するのが第一ではあると思う。

しかし、中上健次を読みたい人に何を読んだらよいかのアドバイスは難しい。
これまでまったく読んだことのない人ならなおさらである。

一人でも多くの人に、中上健次に出会ってもらうためには、
本書のように、それだけで読み応えのある評伝は必要なのだとあらためて感じた。
本書を読んでもらうのも、中上健次に迫るひとつの道になるのではないかと思えた。


高山文彦の口コミ評価中上健次を評価するとすれば、純粋にアウトプットで評価せよ!
 読み応えのある評伝だった。読み物として面白かった。
 「これを書かなければ生きていけないというほどのいくつもの物語の束をその血のなかに受けとめて作家になった者がどれほどいるだろうか」って言葉が出てくるんだけど、ここの捉え方はかなりセンシティブである。もちろん書くことがある人はいくらでも書けばいいんだけど、じゃあ、書くことがない人は書く資格ないのかよ、っていうさ。人には、書くこともないのに物書きになりたいとか、芸もないのにタレントになりたいとか、そういう有名性やドラマ的人生への欲望ってあると思うのだ。「ダメ親だったらグレられたのに...」みたいな本末転倒。語りたいことの有る無しじゃなく、「語りたい」というそれ自体の欲望。ほら、古くは太宰なんてのは、「語りたい」がために共産党活動に身をやつしたり、自殺未遂や心中を繰り返したりしたんだと思うんだよな。つまり自分の人生ってコンテンツが豊饒であるってことを世の中的に刻んで死んでいきたいって欲望。それって意外に本能と直結してる気がする。
 そりゃぁ中上健次ってはこの評伝通り、その人生も過剰なくらい豊饒なんだけど、やっぱ評価すべきはその「語り」である。ほら、書くべき人生が無くたって、書かれたものが面白いかどうかが勝負なわけでさ。中上自体もそこに拘っていたと思うんだよな、出自に拮抗した語り。もちろん書くべきことがないのに、面白いものが書ける確率ってかなり低いだろうけど、逆にそれって才能だし。実人生=物語ってアナロジーじゃ、実人生が豊かじゃない人はやってられない。今のブログ隆盛なんてのは、実生活と別の人生を作れることの可能性、もうひとりの(ドラマチックな)自分を生きることへの欲望だもんね。とはいえ読むほうは、それがウソだろうとマコトだろうと面白けりゃいい訳でさ。もとい、中上健次を評価するとすれば、純粋にアウトプットで評価せよ!ってことだ。
高山文彦の口コミ評価文学って、苦行なの?
 今や伝説となった中上健二の評伝です。著者によれば、
フーテン、薬物依存、そして被差別部落に学生運動と、
同時期に青春時代を過ごした者ならどれかに思い当たる
ような経験を、彼はフルコースで演じていたとのこと、その
人の人生が後に神格化されたのもむべなるかなと思いま
した。
 被差別部落で非嫡出子として生まれ、母親が他の男と
婚姻すると共に姉達が離散、後には兄も自殺してしまう
という、その運命の客観化を生涯のテーマとした彼ですが、
結局は自らの家族に救われたように思います。エピロー
グに収められた次女あての私信は、人生の先輩としての
成熟した暖かいまなざしとわが子への深い信頼で満たさ
れていました。
 マグマがたぎるような熱い小説への想いと、憑かれた
ように故郷、熊野を語りの海として再生しようする姿勢は、
いずれも稀有のものだったのでしょう。しかし、とわたしは
思うのです。人は小説を書くことに、これほどまでに苦しむ
必要はないのではないかと。
 例えば、最近読んだ近藤史恵『サクリファイス』は、肩の
力を抜いた筆づかいで、読後の爽やかさを感じさせたし、
玉岡かおる『お家さん』や伊坂幸太郎『ゴールデンスラン
バー』はフィクションを楽しみながら神戸や仙台という地域
の息遣いを感じることができました。それで、いやそれだ
けでもいいのではないでしょうか。
高山文彦の口コミ評価説得力あり
作家中上健次の、生い立ちから作家として世に出るまでを、二人の編集者との交流・対峙を軸に描いた評伝。根は大人しい性格ながら、複雑な出生と家庭環境、兄の自殺、少年期のいじめ、親族間の殺人事件などの事実を自身の中に溜め込んでいくにつれ、抜き差しならない思いを腹の中に抱え込むようになった作家の人生が説得力をもって語られます。中上健次がなぜあれほど濃密でずしっしりと重い作品を描き得たのか、斬新としかいいようのない表現力をどうやって獲得したのか、本書を読めばあらまし理解できます。
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