[REDECKER/レデッカー]BOOKブラシ(山羊毛/豚毛)
ドイツREDECKER社のBOOKブラシです、山羊毛と豚毛を2段植毛しています。 愛蔵書が与えてくれた思い出に感謝して一冊づつ丁寧にお手入れしてみたらいかがでしょうか? いつものお掃除の時間が、違う時間に感じるかも知れませんよ。 読書好きな方への贈り物にも良いと思います。 柔らかい山羊毛ですから表装が傷つく心配もありませんし、 本と本の隙間など埃が多いところは豚毛ブラシでお手入れしてください。 サイズ:全長:約27.5cm(ブラシ部分含む)/ブラシ毛:約2.5cm 材質:ボディ:Pearwood(バラ科)/ブラシ毛:山羊毛(ベリーソフト)/豚毛(ミディアムソフト) 販売価格は商品1つの価格です。 定型外郵便対応可能です。 定型外郵便をご希望の方は別途お問い合わせください。 *モニターにより,色の見え方が実際の商品と異なることがございます。 楽老抄(4)そのときはそのとき
楽老抄(4)そのときはそのときを見てみる
クリエーターは「田辺聖子」です。 この商品を買った人は他にも「楽老抄(3)ふわふわ玉人生」、「いいかげんがいい」、「楽老抄―ゆめのしずく (集英社文庫)」、「楽老抄〈2〉あめんぼに夕立」、「生きてゆく力」、などにも興味を持っています。 ダイヤモンドダスト (文春文庫)
レビュー ![]() まさに題名どおり
「死」とは何か?医師でもある著者は、リアルに問いかけてくる。たんたんとした文章の中に、著者の強烈な感情が埋め込まれた文学作品。私は学生時代、教科書で著者を知りました。美化して描かれがちな「死」を正面から捉えた、容赦のない作品。
美しい文体
私の友人に弁護士がいますが、彼女は弁護士を辞めて今、普通の会社で経理業務を行っています。私も含めて多くの人は彼女に対して「もったいない。なんで弁護士を続けないの?」と聞きますが、彼女の答えは「私には向いていない」というものでした。その理由は、弁護士は依頼人の話を聞き、弁護することを使命とされますが、裁判等で検察側の尋問を受けた時、明らかに検察が言っていることが正しいと思うことが良くあるのだそうです。それでも仕事と割り切って被告人を弁護するべきなのか?を常に悩むようです。本書を読んで、医師とは弁護士以上に心労の多い職業ではないか?と再確認しました。
人間にとって一番悲しいことは死です。それは死んでいく本人よりも残された人の方が強く感じるものです。その死を毎日のように直面する医師という職業はある意味人間としての感情を放棄した生き物なのかもしれないと思いました。そんな医師という職業につき、それについて多少矛盾を感じている著者だからこそ書ける小説だと思いました。文体も非常に美しく内容の濃さの割には読みやすかったです。 病前、病後
ダイヤモンドダストを読みたくて購入しました。私は心身を病んでからの作品を先に読んでいたので、同じ筆者でも世の中を見る目が変わるものなのだなと感じました。
人生いいことばかりじゃないけれど
東南アジア難民医療団に参加した経験をめぐっての複雑な思いが、信州の冷厳な風土と響きあって描かれている。今回また文庫で読み直したが、まさしく文学の王道を行くように思える作品だ。
表題作の悲しさが特に好きだ。人生のあっけなさがよくわかる。たまには舞い上がるように幸せなこともある。でもやっぱりときどき、本当にガッカリだよ、なんて目にあう。そして、それでも私たちは生きていく。やっぱりな、なんて思いながら生きていく。死んでいく人たちは、死んでいく。 淡々とつましく生きていく人たちを、そして死んでいく人たちを確かな筆致で描いた作品。第100回芥川賞受賞作である。 淡々とした美しい世界
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ダイヤモンドダスト (文春文庫)を見てみる
クリエーターは「南木 佳士」です。 この商品を買った人は他にも「冬物語 (文春文庫)」、「阿弥陀堂だより (文春文庫)」、「医学生 (文春文庫)」、「家族 (文春文庫)」、「ふいに吹く風 (文春文庫)」、などにも興味を持っています。 妊娠カレンダー (文春文庫)
レビュー ![]() くつくつ、とジャムを煮込むさるきちも。
妊娠した姉のために
くつくつ とグレープフルーツを煮込み ジャムを作っている、わたし。 姉はその鍋を抱えるようにして スプーンですくって食べ尽くす。 「アメリカ酸のグレープフルーツには 強力な毒薬が使われており 染色体をも破壊する」 ふと目にした広告。 その毒は胎児の染色体も破壊するのかしら だからわたしはせっせと 姉にグレープフルーツを食べさせる。 精神のバランスを欠いている姉と フツーであるようで やはり何かが損なわれている、わたし。 その二人を結びつけているのが 食べモノだ。 小川洋子氏の食べモノの表現は とてもグロテスクで 身体の内部を彷彿させる。 さるきちが口にしたものもね、 ぬめっとした腸や、 柔らかい皮が張った胃や、 きゅっと締まった卵巣といった、 臓器へと変容するのだなあ と、想像することができる。 さらに、 食べ物は 単に身体を形成するだけでなく、 精神にも深く寄与しているのだと、 考えさせられる。 摂食障害で 時に食べモノが敵となり、 食事が苦痛となっている さるきちにとっては、 彼女の作品て、 何かココロにひっかかるモノがあるのよね。 どうして破綻を期したのが 「食」なんだろう… ちょっぴりミステリアスな短編です。 本書には、他にも 「ドミトリイ」「給食室と雨のプール」が おさめられています。 すでに独自の作風を確立している
芥川賞受賞作となった「妊娠カレンダー」。
妊娠をきっかけに、刻一刻と変貌を遂げ、どんどん知らない人になっていく姉に戸惑う妹。 やがてアメリカ産グレープフルーツジャムを作り続けることにより、周囲を振り回し続ける姉に密かな抵抗の手段を見い出す。 「悪意」と言うよりは、ふとしたきっかけで、暗い考えにとらわれる、そのハードルのあっけなさみたいなものを書こうとしたのだろうか? 「夕暮れの給食室と雨のプール」。 婚約者との同居生活が始まる前の、細々した生活の準備の様子を書いても書いても、見事に生活臭がしないところがさすが、小川洋子(笑)。 こういうノスタルジックな日常からファンタジーに迷いこんでしまう…というのも彼女の基軸の一つ。 「博士の〜」や「ミーナ〜」もこの路線かな? しかし、私は作者の真骨頂は「ドミトリイ」だと思う。 この頃すでに、短編集「海」の「バタフライ和文タイプ事務所」に匹敵する完成度のものを書いていることに驚かされた。 読んでほんわかしたいい気持ちになるのは、「博士〜」や「ミーナ〜」だろうけれど、ザ・小川洋子なのは「バタフライ和文タイプ事務所」や「ドミトリイ」のような作品だと思う。 食の安全はどこにあるのでしょうか
『妊娠カレンダー』です。表題作の他に、『ドミトリイ』『夕暮れの給食室と雨のプール』を収録した短編集です。
表題作は芥川賞を受賞していますが……作者の小川洋子といえば代表作は『博士の愛した数式』でしょう。『ドミトリイ』の中には数式を駆使する数学科の大学生がいたりして、ちょっと興味深いです。 三作に共通しているのは、けっこうダークな作風であることと、食べ物が作品の中心に描かれていることです。 偽装とか薬物混入とか、食の安全がわからない昨今の中で読むと、更に面白さが増しそうです。 どの作品も純粋に面白いです。文章は読みやすいし、純文学なんだけど、どの方向性に向かっているのか分かりやすいし、主人公の心理も分かりやすいです。ちょっとホラーっぽくもあり、謎解きっぽい要素もあったり、面白いです。 日常にありふれている負の感情を描いた作品
いかにも芥川賞受賞作といった類の純文学作品。同居生活を送っている「私」と姉、
姉の夫という三人の生活がこの作品の主な舞台となっている。 妊娠してからというもの、「私」の姉はどんどんヒステリックになり、美しかった肢体 には肉がつき、二重顎にたるみ始めた・・・「私」から見た「私」の姉や姉の夫の言動をひた すらに描写し続け、「私」の些細な感情の揺れはいちいち描かれないまま、しばらく物語は 進行していく。一人称で描かれているが、中心に据えられているのは姉だ。 しかし、「私」がアルバイト先のスーパーでグレープフルーツを貰ってきたあたりから、 「私」の意図が見え隠れし始める。それはグレープフルーツでジャムを作り、姉に食べさ せ続けること。昔、米国産のそれについて叩き込まれたある記憶が「私」にそうさせた。 なぜそのような行動に出るのか? 人間が隠そうとする、あるいは気づきたくない負の 感情のうちの一つがそうさせているのだろうと予想はつくが、何とも言えず不気味な妹 なのだ。姉が産んだ赤ん坊を見に行く「私」は、いったい何を見ることを期待しているの だろう? 小川さん独特の手法にかかれば、ありふれた日常もホラー的な要素満載である。 現実世界の「ねじれ」から見える風景
本作に納められている短編3篇とも、現実世界の「ねじれ」から見える風景を表現している。物語の設定はすべてどこにもありそうな話しである。それこそ僕達の住んでいる地方にもありそうな話である。でもその何処にでも「ありそうな話」が何処にもない不思議な話なのである。それは作者の目線がちょっとズレたところにあるからかも知れない。古い産婦人科、学生寮、給食室。何処にでもあるが、ちゃんと見ていないと見逃してしまう、その独特の場所から現実世界では感じられない「ねじれ」を作者は我々に見せてくれるのである。
ところどころに、作者の後から発表された作品の萌芽を感じることが出来るのも読書の楽しみを増やしてくれる。
妊娠カレンダー (文春文庫)を見てみる
クリエーターは「小川 洋子」です。 この商品を買った人は他にも「完璧な病室 (中公文庫)」、「凍りついた香り (幻冬舎文庫)」、「ホテル・アイリス (幻冬舎文庫)」、「余白の愛 (中公文庫)」、「薬指の標本 (新潮文庫)」、などにも興味を持っています。 |