走ル
レビュー ![]() 新鮮さを味わうことができた
ビアンキに乗って皇居から青森まで旅してしまう高校生の話。物語としての深みは欠けるが、少し新鮮さを味わうことができた。
文章がいい
なんでこんな評価低いの?? エンタメの読者が読むとこうなるということ?
文章がすごく見事だと思いました。コストのかかった徹底的に丁寧な描写 ──それがえんえんとつづく。いい文章なので読むのは心地いいけれど、 実験的なほどそれがえんえんとつづくので飽きる(というとわるいので、 くたびれる、というべきか……)。 メールの部分はサービス部分というか、けっこう楽しく読めます。 とりあえず読んでみて
「自転車」というキーワードだけで読んでみたが、中身は東京から青森まで走った、それだけ。道や街の記述にもこれといったものもないし、何の盛り上がりもない。読むだけ時間の無駄としか思えない。
何もない
サイクリストには突っ込みどころ満載だが、そんなことよりも読後に余韻も感想も何も浮かんでこない。久しぶりにひどい本を読んだ。
作者は何を伝えたいんだろう。 「青森まで数日間も走っているのに、主人公が接触しているのはケータイで繋がっている東京の同級生や彼女だけ」という「現代の若者の孤独」だろうか(たぶん深読みしすぎ)。 ギャップに魅力
突発的にチャリンコに乗って家出同然の爆走も、ケイタイというツールを持っていることで今までの日常が常に付きまとう。ただひたすら走るストイックさと、いつものケイタイメール星人のギャップが気持ち悪いという評価もわかる。がこの少年ひょっとしたらいつまでも走ってるんじゃね?とやる気を感じるのは書き方が変にうまいからだ。チャリンコ好きの人が読む本じゃないことは確実。少し何かのエネルギーが沸く一冊。
走ルを見てみる
クリエーターは「羽田 圭介」です。 この商品を買った人は他にも「セカンドウィンド〈1〉 (ピュアフル文庫)」、「自転車三昧 (生活人新書)」、「セカンドウィンド〈2〉 (ピュアフル文庫)」、「自転車をめぐる冒険」、「丘の上の小さな街で―白鳥和也自転車小説集 (えい文庫 167)」、などにも興味を持っています。 不思議の国のペニス
レビュー ![]() 期待はずれ
正直な所、面白くなかった。
著者の処女作「黒冷水」が余りにも僕の心を打ったので、この作品にも大きな期待を抱いていたのだが見事に裏切られた。 主人公は自称エロセレブの男子高校生。二つ年上の女と、SMならぬSS関係を続けている。果たして二人の恋の行方は… 文章は読みやすく、全体の長さも短い。ただ、その本の薄さ同様に内容も薄い。 SMやSS、その他登場する多くの濃いエロアイテムに比べ、二人の心模様や物語の進展は簡素でありきたりだ。 この程度の「青春小説」なら、世の中にゴマンと溢れているだろう。 ただ、主人公の高校で繰り出される卑猥な話、それは非常に適切な描写で、自分の高校に相通じる所もあった。 それを共感と呼べるかは分からないが。 生きた登場人物
なによりも登場人物が生き生きとしていて良い。純文学にしては珍しくストーリー性があり(といってもサスペンスや感動系とは違い)、一気に読んだ後、気付くと色々な事を考えているという感じの読後感。図書館で見たときは借りられなかったが、こんな内容なら発売した直後にでも買っておけばよかった。おススメです。ケータイ小説なんか卒業して、こういう作品が読まれるようになって欲しいものです。次作は何を書くんでしょうかね?
「俗」をまとった日本近代文学の先導作品
下ネタが駄目な人、真面目な人は、タイトルからして拒否反応を受けるでしょう。そして作者のデビュー作に感激してこの作品を読んだ人も、全く違う内容に戸惑うのかもしれない。
しかし、この作者は同じ事を書き続けているような気がする。 執拗な観察眼でもって、世の中を容赦なく見続ける「羽田圭介」。一作目が「机覗き」なら、今作は「包茎(隠す・見せる)」。 ともかく安易にメタファーのつけやすい「性」というものから、作者は「意味」を剥がそうとしている。 行きずりのセックス、不倫、同性愛、失恋、恋人の死、純愛……。日本の文学のほとんどは、メタファー性の強い「性」を題材にすることにより、本当は何も書かれていないのにも関わらず「何か書かれているような錯覚に陥る」作品ばかりで溢れている。それは昨今の純愛小説ブームだけでなく、明治期からずっと続いている。 作者は、そんな幻影にさせられた「日本文学」の皮を剥き、裸の純文学を近作で作り上げた。 性をただの記号と捉え、その上で登場人物たちの心理描写を紡いでいる本作は、大袈裟ではなく日本文学史上初の、「脱・性メタファー小説」だ。 とにかく後半の馬鹿馬鹿しい描写も活きていて、そういう笑える箇所もあるのが評価高いです。 作者に求められる課題としては、作品をコンスタントに出してゆく継続力でしょうか。 濃いアイテムでごまかした薄っぺらい話
SSプレイやエロセレブを目指してアダルトショップ通いなど、濃いアイテムがいっぱいでてくるのに、人物には魅力が全くない。彼女が欲しい、エッチがしたい、包茎に悩む、そんな一般的な男子高校生が何人もでてきて、エロ話や寒いギャグをわぁわぁ話すだけ。この手の寒いエロ話のやりとりは、男性だったら「あ、高校時代そのもの。懐かしい」と思ったりするのですかね。私は女性なので「寒い、つまらない、くだらない」という風にしか思いません。そう、小説ではなくて、ある男子高校生のつまらない日記(本人はすごく面白いと思って書いている)を読まされたかんじです。
終わりの方に、「青春小説にこれは欠かせませんよね」とでも言うかのように、文化祭のエピソードが中途半端にでてきて、そこで主人公はライブをやって好きな子の気持ちを掴もうとする。 タイトルやアイテムに比べ、これでもかってくらいに薄っぺらい話。 買った事を後悔します。二度と読み返しません。
黒冷水
レビュー ![]() 異端なデビュー作
2作目のほうを最初に読んだのですが、デビュー作を読んでびっくり!
2作目のほうが実力的には上がっているし、批評家ウケも良さそうなのだが、この作品では変態的な観察眼がギラギラしていて、異端な作家だという印象を持った。 一般ウケは良さそうですね、こっちのほうが。 おもしろい(*^_^*)
図書館から借りて読んだのですが、とってもおもしろかったです♪最初は弟が兄の部屋をあさっているところから始まるのですが、一気に話に引き込まれてしまいました。中盤になってくると、兄は部屋に色々罠を仕掛けるのですが弟が少しかわいそうでした。(←特に怪我をしたところ)そして意外だったのが、終わりです。私としては、完の所で終わって欲しかったなぁ…。
兄弟は戦争のはじまり
激しく憎悪する兄弟。もはや憎悪は理屈を超えて、無理解な親を余所に陰湿な対立は深まる。互いに滑稽かつ冷酷な罠を仕掛け合い、ついに行き着くところまで行き着く事に・・・
小生は弟と中が悪い。暴力の応酬もなければ、互いの部屋に罠を仕掛け合う事も無い。相互無視だけなのだが、少なくとも兄貴の心情はここに書かれている事に近い。それだけに面白いのだが、イタイ。それがいいのだ。 中盤から出てくる麻薬の売人学生はいかにも情報詰め込んだだけの、現実味に乏しい存在なのは残念。ただ、グロテスクさはあるので、喪黒福造やヒキタクニオ作品の「消し屋」位のキャラクターに成長してもよかっただろう。 ラストの兄貴の心情には思わず苦笑い。やっぱ、コイツ才能あるわ。 タイトルも何だか…
発売された当時からなんとなく気になっていた本でしたが、最近になって読みました。
ちょっと個人的には…どうだろう?という感じです。文章が下手なのか分かりませんが、前半部分の兄弟のいざこざが読んでて飽きます。それからこれはもう根本的な部分なのですが、お互いが(特に兄が弟を)何故そこまで憎み合うのかが理解出来なかった。嫌う要素があるのは十分分かるけれど、それが「イコール殺意」になってしまうのが理解に苦しむところ。総合的には、本の宣伝文句程の謎はなく、深みは感じられませんでした。うーん…納得いく、いかないは置いておいて。まぁ、取り合えず図書館で借りておいたのが賢明でした(^_^;) クロク、ツメタイ。
とにかく文章がうまい。
当時17歳で、デビューがこれなんて、将来楽しみです。 ものすごく引き込まれて、一気に読ませてしまう力があります。 今回の作品は、世界が兄弟だけの間で繰り広げられてて、 そこもまた特徴となって、独特の世界観を作っています。 オチも割とあたし好み。 がっかりするようなものではなかったですね。 次回作が楽しみー。
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