人類は衰退しました (ガガガ文庫)
レビュー ![]() 何もしなくて生きていけるとやる気をなくしてしまうのかな
人がその数を減らし地球に対する影響力を失って久しい時代、地球の主役は妖精さんに代わりました。人と同じような姿形ながらその平均身長は10cmで、高い技術力を持っている割には目的がなく、甘いお菓子を楽しみに生きています。
主人公のわたしは、人類最後のインテリの一人でありながらがんばる気はほとんどなく、楽ができそうだという理由で調停官という職に就きます。これは妖精さんと人の間を取り持つ役職なのですが、既に二種族は互いに影響を受けることも与えることもなく生きていける状態になっているので、仕事は特に何もなし。でもわたしは、いちおう本来の使命を果たすべく、妖精さんとのコンタクトを開始します。 作者はどうやら、食料の安定供給をキーワードに社会を見ているらしい。だから、おそらく過去の食糧供給システムを残したままその数を激減させた人は食べることに全く困らないので、総消費者状態になり何かを生み出す目的を持たず文明を衰退させる。妖精さんは食べる必要がないので集団で何かを頑張る必要がなく、でも高い技術力は持っているので、わたしによって目的を与えられるとその能力を結集して驚くことをしてしまう。 わたしがお題を与えて妖精さんが遊ぶ。ふんわりさくさく考えずに読める。そんな構成の作品になっています。 ゆるるん
人類の成長が止まり、衰退した世界での新しい人類と、
それに巻き込まれ成長?してゆく調停官「わたし」のいろいろなはなし。 独特な文章、言い回しに重ねて、更に独特な新しい人類のゆるっとした喋り方。 ファンタジーな世界でのファンタジーの出来事が 子供の頃憧れていた何かを呼び覚ますような、そんな絵本のような登場人物達の、 繁栄と堕落とお菓子なお話です。 が、大きなオトモダチ向けの作家さんが書かれているからとかそういうようなことは言いませんけども、 少し裏を読もうとすると、「あれ、これって実は凄く怖くね?」みたいな恐怖感もじんわりと。 本編はもちろん後書きも面白く、主人公のようなゆるりとした感覚で楽しむも良し、 大きなお友達なりの勘ぐりで色々考察して楽しむも良し、そんな甘いチョコレートケーキのような一品です。 気軽に楽しめる作品
著者の田中ロミオさんと言えば、お堅い文章を書くイメージがありましたが、
この小説の文体は柔らかくて読みやすかったと思います。 物語も、ほのぼのまったり癒し系で深く考えなくてもok。 軽く、童話を読むような感覚で楽しみましょう。 好き勝手にやってるロミオもまたよし
絵本のような風刺のようなSFのようなファンタジーのような日常の延長のようなお話。
ラノベはほんの何冊かしか読んだことないんで、勝手な思い込みかもしれませんが、 アニメ・ゲーム・漫画のなにかの影響をそのまま小説にしました的なイメージしかないです。 所謂主人公・ヒロインものばかりで、文章力云々よりも筋や世界観や設定やキャラクター重視。 せっかく本という媒体をつかっているのに自由度が極端に低い・・というかフルにこの媒体を使いこなしている作家が少ないなという印象です。 そんな中でこれはまさに異端なのではないでしょうか。 自分のイメージするライトノベルの枠から内容も世界観も設定もジャンルも大きくはずれています。 (これはギャルゲーというさらに狭い枠から抜け出した作者の反動からなのか?とすら邪推してしまいます。) まずロミオ文章ありきなのでアニメ化も漫画化も劣化しかしないでしょうから、 要するにラノベだけでしか味わえない世界。 こういう異端なラノベが増えてほしいです。 独特の言葉のセンス
田中ロミオさんの文を読んだのは初めてですので、他の方が言われるようなロミオ節については何も知りません。
文体は特にクセもなく、児童文学とラノベの間といった印象。 やはり目立ったのは、妖精さんたちの独特の話し方ですね。淡々とした短い言葉しか話せない彼らですが、その面白さがこの作品の最大のポイントではないでしょうか。 惜しむべきは、イベントの単調さ。 妖精さんたちの行動が、手垢のついたようなありきたりのも多く、もう少し練ってほしかったです。 あと、この巻だけでは何も分からないことですかね。続編ありきで書いている印象です。 最近のライトノベルはどれも美少女との恋愛重視ですので、こういう作品がもっと増えてくれればと望みます。
人類は衰退しました (ガガガ文庫)を見てみる
クリエーターは「田中 ロミオ」「山崎 透」です。 この商品を買った人は他にも「人類は衰退しました 2 (ガガガ文庫)」、「人類は衰退しました 4 (ガガガ文庫)」、「AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫)」、「とある飛空士への追憶 (ガガガ文庫 い)」、「旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。 (電撃文庫)」、などにも興味を持っています。 人類は衰退しました 4 (ガガガ文庫)
レビュー ![]() ストーリーがなく、読むのが苦痛です。
そろそろネタ切れなのか、思いつきをだらだらと文章にされても、読むのが苦痛です.keyの新作を執筆中とのことで、やっつけ仕事の感が拭えません。+の評価が多いので、驚きました.いわれれば第1巻の雰囲気に近いかもしれません。後半のお話はまだイマジネーション豊かなので、星2つにさせていただいました.
ほんわか、ふにふに、ちらりとマジ
相変わらずの面白さ、読み易さにも文句なし。2つの話が収録されていますが、どちらも「いつも通り」お気楽にやば気に、でも読んでいる我々からはニマニマ的なそんな展開となっていきます。
個人的には今回ちらりと「妖精さん達のでたらめさ」、これについての核心に触れられたのではと思えた部分が興味深かったです。もしも文中に示唆されていた通りなら、人間達が「人類たること」を妖精さん達にあっさりと明け渡したのも、まあむべなるかな――と。 いつものごとくお菓子にまみれたおかしい、でも妖精さん達にとっては全然そうではない話が最初か最後まで満載、安心してどなたにも勧められますです。 一巻の面白さ復活
四巻では、妖精さんたちが、全力出場して笑わせてくれます。
2つの独立したストーリーが収録されています。 ・妖精さんの、ひみつのこうじょう ・妖精さんの、ひょうりゅうせいかつ どちらも、妖精さんたちの、脱力系の奇想天外な発言と行動が全開です。 知性を持った調理済みチキンや、パイナップル発電などのデタラメで笑える 妖精さん科学も盛りだくさん。 笑いがとまリません。 二、三巻で、妖精さんの出番が減り、普通のストーリーになったとガッカリ していた人も四巻は、お勧めです。二巻、三巻の内容を引きずっていません ので、一巻の後に四巻でもOKです。 笑いたい人は、書評を読んで色々と考えたりせず、頭の力を抜いて とにかく読んでみてください。 和む
今回は一巻に立ち戻ったように、妖精さんをしっかりと中心に据えたお話となっております。
二巻や三巻のように物語や大きな枠組みでの状況を進展させる決定的な展開や新発見はございませんでしたが、 つい微笑んでしまうような妖精さんと主人公とのやりとりをはじめとして、 暗く重いダークなネタをさわやかに他意無く純粋にお届けしてくれたり、 くるくる回されるような機転によって想像力が感化されたりと、 最後まで飽きさせることの無い点においては変わらず安心できる内容となっております。 自然と読み進めることによって累積され養われる安心感によって、 最後にはほんわかとした気分で読み終えることができること受け合いです。 人間の汚く普段は焦点の当てられない闇を妖精を通してラフに描き出しているところは、 物事の捉え方としてためになる考え方ではないかなと個人的には思いました。 そういった深いところの意味で考えさせられる部分もあり、 ひとえにゆるいお話でまとまっていないところがまた魅力的であるとも言えましょう。 落ち込んでいる人に読ませてあげたい一冊でした。 ひみつこうじょう&ひょうりゅうき
今回は2話構成で妖精社なる謎の会社の巨大工場の探索(正体が判明したときは映画アベンジャーズでテディベアの着ぐるみを着た悪者たちが会議してるシーンを見たときぐらいのインパクトがありました)と、ハーメルンの笛吹きよろしく妖精さんを引き連れて漂流記・・・ならぬ、デタラメな妖精王国の盛衰記。
いつものごとく、たいしたことは起きてないんですが、いや起きてるんですが、デタラメさのディティールが読めば読むほど面白楽しくて、SFや児童文学に親しんだ大人たちにジャストミートすぎる暇つぶしにもってこいのほのぼのシニカルなSF(すこしふしぎ)な作品です。 今回読んでいてなんとなく思い出したのはダール『チャーリーとチョコレート工場』&ゴールディング『蝿の王』そしてドラマ『ライフ』でした。妖精さん的ライフはなかなかシュールでした。
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クリエーターは「田中 ロミオ」「山崎 透」です。 この商品を買った人は他にも「人類は衰退しました 2 (ガガガ文庫)」、「AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫)」、「人類は衰退しました (ガガガ文庫)」、「とある飛空士への恋歌 (ガガガ文庫)」、「“文学少女”と恋する挿話集 1 (ファミ通文庫)」、などにも興味を持っています。 AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫)
レビュー ![]() ついに山田一が帰ってきた!
山田のもうひとつのほうのラノベは信者が読んでも微妙なできだったような気がするがコレは違う!読んでいると家族計画やクロスチャンネルの雰囲気が漂ってくる。この魔竜院光牙最後の闘いが肌に合わないというのであれば山田の作品には手を出さないほうが無難。
エロゲライターの本は基本的に信者向け。 個人的には人類は衰退しましたよりこういった山田らしいラノベをガンガン執筆してほしい。最果てのイマで山田はもうダメかなと思ったがコレを読んで山田がまだ健在なことを知った。今後の作品に期待している 明るく楽しい学園ラブコメ
主人公は高一男子。ジャンルは学園ラブコメですが、いきなり異世界の戦士たち
のバトルから始まります。現実世界では、男子も女子も美形多し、保健室の先生 も巨乳美人。そして、男子も女子もオタクも多し。オタクをネタにした、明るく楽しい、ライトノベルです。 異世界と現実世界の境がはっきりしないところも、楽しい要素です。最後まで どこまでが妄想で、どこまでが現実なのかをはっきりさせない書き方も成功して いますし、最後の最後で予想外のカミングアウトがあったりして、最後まで 予想を上回るの奇想天外な展開が続き飽きません。 NHKにようこそ! (角川文庫)とか、ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ (角川文庫)が 楽しめた人には是非お勧めです。シュールな笑いにあふれています。 ただし、この二作のような屈折や影はなく、明るく突き抜けています。 どこかデタラメで、つじつまが合っていない部分もありますが、 細かい部分は気にならないくらい無茶苦茶(ほめ言葉)です。 リアリティ重視の人やオタク嫌いの人にはお勧めしませんが、 ほんと笑えます。楽しめます。 頭が飛ぶ・・・
田中ロミオの小説は始めてでしたが・・・ひどい。
keyで次作シナリオを書くことになるらしいのでどれほどのもんかと思っていましたが・・・やっぱりひどい。 自信満々に弟から読んでみろ、と言われましたがどう感想述べればいいのか分かりません。 設定自体は妄想戦士VSリア充というおもしろい下地だったと思うのですが、結局のところ著者がどちら側の立ち位置につき、何を伝えたいのかさっぱりです。 両者の気持ちは分かる、だが両方こき下ろすというどっちつかずの構えで題材を持て余しているようなそんな流れが続き、最後は超展開で円満終了。色々雑だと思いました。 屈折した面白さ
戦士症候群から更正して地味に高校デビューを果たした少年が、ついうっかり非日常的な光景で美少女に遭遇して、ビバ非日常!とばかりに「僕にも君の使命を手伝わせてくれ!」と口走ってしまったことから平和な学園生活が崩壊してしまう話。つまりイジメ中心。辛く険しい学園生活描写が中心。なのにコメディ。
そういうあらかさまにイタい二人(+α)に向かって「キモーい」「うざーい」といたぶる側の『ごく普通』のクラスメイトが、ひたすらかわいそうすぎて面白かったです。主人公によって階級社会に見立てられたクラスの階級が、とある要因で崩壊していく様が屈折した面白さを放ってます。作中一番かわいそうなのはどう見ても圧倒的多数と妄想を共有できない大島さんでした。佐藤くんも佐藤さんもある意味タフすぎる。 読了してみたら、戦士症候群な自己中心的過ぎるイタタタタなクラスメイトたちが、妖精さんのような愛嬌に満ちた存在なように思えてくる不思議。そして最後の最後のクラスの惨状はすべてが台無しだと思いました。妄想世界による現実世界への大勝利。これまでの佐藤君のすべてが吹っ飛んではいないでしょうか。でも爽快でした。 現代に生きる少年少女逹への贐
軽い気持ちで購入し、軽い気持ちで一読し、そして、どうしたことか非常に深く感動しました。人気作品という事で、どんなものかと興味半分に購入した自身の予想を、良い意味で裏切った傑作でありました。
冒頭辺りを読んでから、なんじゃこりゃと思いながらも読み進め、この作品の意図を理解するまでになかなか掛かりましたが、何となくこの作品の世界観が分かった(気になった)辺りからは一気に読めました。と言うか、止まりませんでした。 生きる希望を見出しづらい、生きてる意味を与えてくれない現代だからこその物語だと思います。凡百凡夫でしかない自分達の、ともすれば埋もれてしまいそうな自己を守る為、過剰な自意識の殻で覆い、コミュニケーションに自身のエゴを押し付け、何もせずただ逃避を続ける。何もない冷たい世の中の、自我同一性の確立に悩む、そんな少年少女逹の葛藤を描いた作品なんだと自分は受け取りました(勿論あくまで主観です)。 中2病云々の話と言うより、誰もが一度は遭遇する筈のアイデンティティー・クライシスの話だと私が感じたのは、近頃読んだ評論の所為でしょうか?そうであっても少なくとも、妄想豊かな中ニ病患者(とその卒業生)のみに向けられた作品だとは思えません。作者の伝えたかった作品の意図は、もっと広い場所にあると思います。ちらりとでも、多感だった少年期に『あちら側』を夢見た人は大勢居る筈ですから。 まぁ、主観云々の話を除いても、この作品には随分と笑わせて貰いましたけどね。
AURA ~魔竜院光牙最後の闘い~ (ガガガ文庫)を見てみる
クリエーターは「田中 ロミオ」「mebae」です。 この商品を買った人は他にも「人類は衰退しました 4 (ガガガ文庫)」、「人類は衰退しました 2 (ガガガ文庫)」、「ナルキッソス (MF文庫 J か 5-1)」、「人類は衰退しました (ガガガ文庫)」、「PSYCHE (プシュケ)」、などにも興味を持っています。 |