機動戦士ガンダムF91 (Blu-ray)
レビュー ![]() 黒歴史の彼方に
劇場公開作品ながら劇場並みの作画とテレビ以下の作画が混在する作品。本当に劇場公開まで 絵が間に合わず後に完全版としてLDが発売される不始末があった。製作期間はけして短くない。同時期のキャンペーンとして「GG(ダブルジー)ユニット」キャンペーンが展開された。これはガンダム0083の一話をF91の劇場前売り券とセットで販売した劇場ガンダム10周年記念のパブリシティだった。
辛らつな言い方をすればいくらでもつつける映画ですが富野・安彦・大河原の三氏が再び結集 した作品として特筆すべき点が多い。ちょうどこの頃、安彦良和はアニメを辞め漫画家として古代史をテーマとした「古事記ナムジ」「虹色のトロツキー」の執筆中である。前作「逆襲のシャア」を劇場で見たという安彦氏は「子供たちを見送るような」気分であったとコメントしていた。F91参加については「まったく新しいならば良い」として参加をきめたそうだ。一方 大河原氏もMS戦艦その他全部やるという条件で参加。一部石垣純裁氏もデザインに参加しMAラフレシアをデザインしている。富野監督からは「貴族的な優美さ」を押し出したMSを依頼され 独自な特徴として小型高性能化したダウンサイジング化とゴーグル型のツイン・カメラとボトムズで効果的な印象をだしたパインバンカーの要素をバージョンアップしたパイドル・スピアなどがあげられる。シルエットはあくまでも貴族的な優美さを強調したモビルスーツデザインとなっている。ガンダム口のあるガンダムというのが特徴とされた。質量を持った残像攻撃という高出力高機動攻撃の際、ガンダムのマスクが開き<感情の放出>を表現する演出としての効果をねらっていたものである。当時のムックに安彦良和の「ガンダムF91作画参考案」が紹介されていた。キャラのみということで気は気は進まなかったとコメントしていたが、そのアイデアたるもの・・実現していたら新たな芝居つけができたのではないかと思われる。近年ガンダム00という作品でトランザム・システムとして同様の効果をリメイクしている。 最後に「親子」「愛情」という二つの大きな本作のテーマである。富野作品の多くは少年たちの成長物語である。そして身勝手な親の姿がダイターン3の波乱創蔵やガンダムのテムやダンバインの座間夫婦、Zガンダムのビダン夫婦など無節操に描かれている。F91の中でアノー夫妻 は親としての責任を果たそうとした父と仕事を選んだ母が描かれている。その親子関係の中で 健やかに育とうとしているシーブックとリィズの姿に母モニカは「私はどうしたら良いの」と 子に訊ねるお粗末さを描きながら、最後には行方不明となるセシリーを探し出すために年長者として母として落ち着いたさまも描いている。 深読みすれば人は子供を育てながら親として成長するのである。モニカ・アノーを通じて訴えたかったのは「まず家庭を持てそして悩み成長しろ」たとえ夢破れようとも、子供たちが明日 を繋いでくれる、ガンダムフォーミュラ91とは普通の家庭を持つことの普通さの意味を説いていたのではないかと思う。残念ながら興行の不振で続編はなくなったF91であるが恐怖の大型モビルアーマーアマゾンネスやロナ家の行く末、は黒歴史の彼方にオミットされてしまった。 続編は機動戦士クロスボーン・ガンダム (1) (角川コミックス・エース)富野総監督自ら原作を執筆したコミックでの決着が描かれた。この作品ではキンケドゥ・ナウと名乗る青年とベラ・ロナと名乗る女性が「本当の名前」を取り戻すまでの戦いを描いた後日談である。戦い終えて地球の森に消えていった男女。冷たい義手にあたたかいぬくもりを感じるセシリー・フェアチャイルド。シーブック・アノーの戦いは愛すべき女を全身で受け止めてやるという熾烈な戦いなのだ。その始まりの物語「機動戦士ガンダムF91」悪いところも山ほどあるが、そんなに悪いところばかりな映画でもない。 機動戦士クロスボーン・ガンダム (1) (角川コミックス・エース) 高額ですが高画質
たしかにDVDと比べ画像が鮮明になりました。
しかし値段が高すぎます。またノイズも見えますので★★★★☆です。 音質のほうですがそれほどDVDと差を感じることは出来ませんでした。 しかし全体的に言えば満足のいくものでした。 他のシリーズのブルーレイ化が楽しみです。 Technical Specifications posted below
MPEG-4 AVC BD-50
LPCM 2.0 1536Kbps Disc size: 43,781,292,256 Mobile Suit Gundam F91: Complete / Full Version Running time: 2:00:15 Movie size: 32,915,263,488 bytes Total Bit Rate: 36.49 Mbps Mobile Suit Gundam F91 : Theatrical Version Running time: 1:54:46 Movie size: 31,396,675,584 bytes Total Bit Rate: 36.47 Mbps 不遇の名作
まさかこんなにも早くF91が、Blu-rayで発売されるとは思ってもいなかった。
ガンダムファンの中でもコアな人たちにしか愛されていないガンダム氷河期時代の作品だからだ。 展開を急ぎ過ぎて物語としては破綻している所が多いものの、見所がたくさんあって原石としてはもの凄く価値のある作品だったと思う。 富野監督アニメの中でも、突然いつもの日常が一変して戦火が広がっていく様子や逃げ惑う群集の描写が圧巻だ。 特に親や大人とはぐれながら逃げる子供たちが、目の前で亡くなった見ず知らずの女性からその人の赤ちゃんを拾い上げて一緒に逃げるシーンは、戦争を扱うアニメを作っているクリエーター達は何かを感じなければいけない演出だと思う。 戦争とは何かを押し付けず、視聴者に感じさせる演出を提示しているアニメ作家はほとんどいない。 富野監督に続くロボットアニメ作家が不在に思えるのはそういった演出の妙にある。 安彦さんのデザインも秀逸で、特にクロスボーンの軍服がたまらなく素晴らしい。 軍服というのは、軍人の死に装束で彼らはこの衣装をまとって死んでいく。 どこが秀逸かというと、端役のオッサンが着てもカッコ良く見栄えがする衣装というのは難しいのだ。 特にSFアニメとなると近未来的な衣装が思い浮かべられがちなんだけど、旧世紀時代の文化を引きずっている感じが出ていて作品性とマッチしている。 私服のファッションのセンスは見劣りするものの、大衆劇を作る上で大切な世界観をしっかりとデザインされていたと思う。 大河原さんがデザインした魅力的な量産機が描かれた最後のガンダムと言っても過言ではないくらいに、デナン系やベルガ系それにダギ・イルスなど今でも見劣りしないMS達。 メカニックデザインも新たなステージへと変化を見せてくれていた。 森口博子さんの歌う「ETERNAL WIND」も素敵な歌でしたが、主題歌から降格になったイメージソングの「君をみつめて」はTVシリーズの主題歌にぴったりなカッコイイ歌でした。 これだけ魅力的な原石が集まっていながらも、アムロとシャアが出ないガンダムへの視線は冷たく「This story is the only beginning…」というテロップが映りはするけど、その続きが語られる事も無く新しいガンダムはVガンダムへと推移してしまいました。 このアニメがBlu-rayに見合っただけの恩恵があるかと言えばどうなのだろうかという疑問符が残るけど、こうやって新メディアで出る事で次の時代へと語り継がれていくのであれば、そう捨てたことでは無いと思う。 不完全の中にある輝きが、☆5つに値するだけの価値を持っている。 もう少し再評価がされてもいいアニメだと私は思う。 Blu-rayについての認識が変わりました。いい意味で
F91こんなに面白かったんだー前見たのVHS
でしたから、完全版ジャスト2時間、ラストの ラフレシアにF91が残像をだしながらの戦闘は 鮮やかでした。これまでDVDとあまりかわらない と思っていたBlu-rayですがこれからはもっと 買おうと思います。逆シャアも購入 ですがバンダイさんもうサンザンもうけたでしょう・・ 値段もっと安くしてほしいですね。お願いします。
機動戦士ガンダムF91 (Blu-ray)を見てみる
クリエーターは「富野由悠季」「辻谷耕史.冬馬由美.池元小百合.寺島幹夫.荘司美代子.高杉哲平.前田昌明.坪井章子.草尾毅.梁田清之」です。 この商品を買った人は他にも「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア (Blu-ray Disc)」、「機動戦士Zガンダム メモリアルボックス Part.I (Blu-ray Disc)」、「機動戦士Zガンダム メモリアルボックス Part.II(Blu-ray Disc)」、「機動戦士ガンダム00 5 (Blu-ray Disc)」、「ルパン三世「カリオストロの城」 (Blu-ray)」、などにも興味を持っています。 機動戦士ガンダム F91 [DVD]
レビュー ![]() 隠れた名作
Zガンダムのようなテイストを感じました。この作品のあとに、TVシリーズが続く計画があったようで、この作品は中途半端なところで終ってしまいますが、充分に楽しめます。個人的には冨野ガンダムで面白いと思えたガンダムの最後の作品です。キャラデザインも安彦氏で、人間味のあるキャラが描かれています。インパクト薄いですが、隠れた名作です。
作画は良いですが…
話の展開が早過ぎるうえに話自体が完結していない。
故に小説版と一緒に見ないと話を完全に理解するのが非常に困難です。 続編を作って完結させるつもりだったみたいですが、序章である本作がこうも陳腐な話だと、興行収入不足で続編中止というのにも得心がいきますね。 作画が素晴らしいだけにこのシナリオが実に勿体無く感じました。 この内容で定価6800円は高すぎる
劇場公開用作品として発表された本作はUC123年を舞台にクロスボーン・バンガードと地球連邦の対決、及びにそれに巻き込まれる主人公シーブック・アノーとセシリー・フェアチャイルドの関係を描いた作品です。
既にジオン共和国はUC100年に自治権を放棄し、名実ともに連邦の天下です。 しかし敵の攻撃を防ぐため平気で子供を盾に取ろうとするなど、内部の腐敗は逆シャアの時代以前より進んでいる描写が目立ちました。戦闘面でも連邦のMSは出てきても速攻で落とされる場面が非常に多く、戦争の無くなった時代の連邦が忠実に表現されています(敵にも素人扱いされる程です) 大型のMSは既に時代遅れで小型のMSに主力が移っている背景もあり、大型のMSが出てこないのが残念と言えば残念でした(大型MS好きな為) キャラデザは安彦良和で、作風にあった魅力的なキャラクターデザインが多く安心して見られます(個人的にガンダムは安彦原画が一番合っていると思う) MSのデザインは個々人の評価に依りますが、ガンダムF91と敵量産機デナン・ゾンとセシリー機ビギナ・ギナ、後は鉄仮面のラフレシア位ですので数は少ないです。連邦側のジェガンは逆シャアに既に出てますしノーカンでw 兎に角駆け足でまとめ切れていない印象が拭えません。完全版でも120分という限られた枠なので、細かい描写を入れる時間が無いにしても展開が早すぎます。 これで6800円という定価は吹っかけ過ぎでしょう。 元々TV版放映前の導入部ダイジェストとして作成されたものだから、と言えばそれまでなのですが。 個人的には悪い作品ではありませんが、値段と釣り合っていないと思いました。 レンタルで十分だと思いますが、欲しい方は安い中古を探してみてはいかがでしょう( '∀`) 今更ながらガンダムを考える
このDVDを手に入れて、最近再び観ていて思うのは・・案外、リアルに人の姿を捉えているのかも知れないという事です。
主人公気取りで、自己主張の激しい脇役と、巻き込まれながらも調和しつつ、生き延びようとする脇役気取りの主人公たち。 そうなんだよなあ、って最近思います。 自己主張の激しい人って、案外・・冷静に評価するとそんなに大した事、してないですよね。実際。 ぎゃんぎゃん、己をぶつける事だけにエネルギーを浪費してしまってる事が多い。 嵐のように、周囲を巻き込むから、凄い事をやってるような気になってしまうけど、冷静に振り返ると何も変わっていない。 案外、調和を重んじる人のほうが、少しづつ「なにか」を変えていっている。 それが何であるかは、またそれぞれの話になるけれど。 自己主張が激しい、それはある面、世界を拒絶しているって事なんだと思います。 世界を拒絶したって、何も変わらないよって言われてる気がします。 それよりも、世界を自分の中に取り込んでゆきなさい・・自分を変えられたなら、きっと世界も変えてゆけるから・・そう、語りかけてくる気がします。 そう考えながら、このDVDを観ると、キャラクター達が案外、浮ついて見えません。 当てはまる影が、きっと周囲にも見つかるでしょう。 画質的には・・時折、ボケたりしますね。動きも大きいので、古い液晶の大型TVだと、動きが固く見えてしまうかも? 見終わったあとに何となく変な気持ちになった。
「逆襲のシャア」と比較すると,正直物足りない。それは,この作品が単なる「娯楽作品」としか解釈できなかったためであると思われる。今回の地球連邦軍の敵は,「クロスボーン・バンガード」と名乗る組織で,「コスモ・バビロニア」というスペース・ノイドの独立国家を作ることが目的である。しかし,このクロスボーン・バンガードという組織は,逆襲のシャアのときのネオ・ジオン軍とは異なり,作品中でかなり悪役として描かれている。人類の9/10を抹殺するために,バグという破壊兵器を作る。平気で人を殺す。いわゆる「悪役」である。そして,それを阻止するために,偶然ガンダムF91に乗り込んだシーブック・アノー。彼の活躍で,今回のクロスボーン・バンガードの計画は阻止されるというストーリー。どう考えても,その内容のレベルは,小学生の童話レベルではないか。桃太郎の宇宙版みたいな感じだ。シーブックの母親がF91の開発に携わったというのも,何だかこじつけ臭い。悪役がいかにも悪役らしく描かれていることに,この映画のストーリーの幼さがある。確かに,アンナ・マリーのようなクロスボーン・バンガードから地球連邦軍に寝返るような存在を見ると,「人は感情で生きている」ということを実感させられるが,それ自体がこのストーリーの根幹ではない。「逆襲のシャア」には,アムロとシャアそれぞれの苦悩があった。そして,その苦悩は互いに筋が通っていて,どちらが正しいとも言えないものだった。だからこそ,彼らの言う「優しさの光」というものが,象徴的に描かれていた。この「F91」には,そういうメッセージらしきものが見あたらない。最後に「セシリが見つかって良かったね」というハッピーエンドでしかない。だから,見終わったあとに何となく変な気持ちになった。つまり,「それで?」みたいな。ストーリーの内容的には,「逆襲のシャア」とは天と地ほどの差がある。
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