バルトーク : 管弦楽のための協奏曲 / ヤナーチェク : シンフォニエッタ
レビュー ![]() タクシーで聴いたら
クラウンの後部座席で聴いたらどんな感じだろうか?
それも25年前の、今の車はオーディオが良すぎて駄目だろう。 ファンファーレが独特な曲だ。 オーケストラにブラスの別働隊。 それだけでも珍しい構成なのだろうか? 何回も聴いていると、なじんでくるのはスラブ系の曲だからだろうか? 村上春樹『1Q84』の冒頭から登場するアルバム。
村上春樹『1Q84』の冒頭から登場するアルバム。
ハンガリー人とスロヴァキア人のハーフの指揮者、 ジョージ・セルが子飼いのクリーブランド管弦楽団を振っている。 モラヴィアの作曲家ヤナーチェクの「シンフォニエッタ =小交響曲」は、少しも交響曲ではない。 ソナタ形式/三部形式/ロンド形式の楽章が無く 編成も通常のオーケストラの背後に トランペット9本・バストランペット2本・テナーチューバ2本 が控え、トランペットだけで合計14本と異色である。 (もともと体操協会の開会式用ファンファーレなので 仕方がないのかもしれないが) ファンファーレ主題は明るく、モラヴィア民謡から採られたメロディーは どことなく東洋的で我々にも親しみやすい。 しかしこの明るさが、なぜ『1Q84』の冒頭に繋がるかは謎である。 この禿頭に古今の名曲が
セルはもう一度発掘されてよい指揮者です。彼は単に職人と思われがちですが、全然違います。それはオーマンディーが同じような不当な評価を受けているのとよく似ています。いずれにしてもバーンスタインより少し前のアメリカの指揮者は何となく不遇です。
さて、このヤナーチェック(村上春樹はこう書くのです。通例はヤナーチェクです)のシンフォニエッタとバルトークの管弦楽のための協奏曲はクリ−ブランド管弦楽団のヴィオルトーゾが最大限に発揮された演奏です。彼らは機能美と言われたように見事なアンサンブルで定評を博していました。特にセル時代のクリーブランドは言う事なしです。 その間違いのない時代の、トレーニングをしっかり受けたオーケストラによる名演です。更にこのバルトークは、ジョージ・セル版というべき唯一無二の録音でして、なんでこんなことになっちゃったのかはわかりませんが最終楽章piu prestoでうごめく部分をその少し前から完全にカットしちゃってコーダに直接ぶつけてるんです。賛否は別として史上まれにみる録音であることには間違いありません(ちょっと汗)。ただ、ヤナーチェクの演奏の見事さは別格ですので、是非このCDはblu-specとして、更に一段の輝きを添えて欲しいものの一つです。 付記しますと、村上春樹の1Q84で青豆が購入するLPがこの録音です。このLPが出た時代の通常手に出来るヤナーチェックのシンフォニエッタの録音としてはこの盤とカレル・アンチェルのものぐらいしかなかったような気がします。そういった意味でも、オールドファンにとってもとても懐かしい演奏です。 もう一つ付記いたしますと、音楽ベストセラーで6月6日には日付けにちなんだように66位、6月11日には31位にまで上昇しました。このような作品で50位以内に入ること自体があり得ないので驚愕しております。やはり日常とは異なることが起きていますよ。 この作曲家2人は始めて聴くのですが
演奏者も指揮者も素晴らしい演奏をしている為、初めて聴く作曲家の曲もすぅーっと耳に馴染んで来ました。
いつの間にか、すっかり聴き入っている自分が… ファンの方だったらきっと満足されると思います。2曲しか入っていませんが。 厳かな感じの中にも華やかさと力強さが感じられる曲をどうぞ聴いて下さい。
バルトーク : 管弦楽のための協奏曲 / ヤナーチェク : シンフォニエッタを見てみる
クリエーターは「クリーヴランド管弦楽団」「バルトーク」「ヤナーチェク」「セル(ジョージ)」です。 この商品を買った人は他にも「コダーイ:ハーリ・ヤーノシュ」、「1Q84 BOOK 2」、「1Q84 BOOK 1」、「COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2009年 07月号 [雑誌]」、「プレイズ・W.C.ハンディ」、などにも興味を持っています。 ヤナーチェク:シンフォニエッタ&ルストラフスキー:オーケストラのための協奏曲
レビュー ![]() 予想外の名演!
シカゴ交響楽団といえば、バルトークを中心にハンガリーの音楽を非常に得意とするオケで、ライナーやショルティと言った名指揮者がすごい演奏を残しています。それはお国ものだからということで納得できます。
ところが、この小澤のシンフォニエッタはとにかく凄いです。同じ東欧だからというのもあるでしょうが、小澤の集中力のあるタクトのおかげで、寸分の隙もないテンションの高い演奏となっています。まるでライナーのバルトークを彷彿とさせる共感に満ちた演奏です。 「チェコフィルよりも凄い」と言ってしまいましょう! ただ若気の至りというか、テンポが走り気味なところは散見されます。 ちなみに後半のルストワフスキはちょっと派手すぎな感じです。
ヤナーチェク:シンフォニエッタ&ルストラフスキー:オーケストラのための協奏曲を見てみる
クリエーターは「小澤征爾」「ヤナーチェク」「ルトスワフスキ」「シカゴ交響楽団」です。 この商品を買った人は他にも「バルトーク : 管弦楽のための協奏曲 / ヤナーチェク : シンフォニエッタ」、「ヤナーチェク:シンフォニエッタ」、「1Q84 BOOK 1」、「1Q84 BOOK 2」、「ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(DVD付)」、などにも興味を持っています。 ポートレイト・イン・ジャズ 和田誠・村上春樹セレクション
レビュー ![]() 古いジャズ好きにはお薦め
和田誠、村上春樹、お気に入りのジャズですから、悪いはずがありませんね。それはさておき、付属の村上春樹が書いているライナーノーツがとにかくいいです。ジャズにまつわる個人的な逸話です。他では読めない文章ですので、それだけでも価値があります。
初心者にはすすめない。
僕はジャズ初心者なので、あまり偉そうなことは書けないんだけれども、
個人的にはこのCDよりも、「ユニバーサル・クラシック」から発売されている、ポートレイト・イン・ジャズのほうが良い。 どうしてかというと「ソニー」のCDは、どちらかといえば古い曲が多くて、親しみづらいからだ。ビリー・・・などは、とても素晴らしいのだけれども、やはり上級者むけのような気がする。 ジャズ初心者にはむしろ「ユニバーサル・・・」の方が良い。スタンダードもたくさんあるし、初心者にとって一番親しみやすいピアニスト「ビル・エヴァンス」の曲も収録されているからだ。 僕は2枚とも聴いたけれども、多くの演奏家に心打たれて、僕のジャズの世界を広めてくれたのは、「ユニバーサル・・・」のほうだった。 世界が微笑む
古きよき音楽です。このアルバムを聞いていると、不思議なことに
音楽が心臓をゆっくりとあたためてくれているような錯覚に落ち いります。このアルバムの中では、ビリー・ホリディの曲が 1番好きです。聞けば聞くほどスルメのように味が出てきます。 とにもかくにもぜひ聞いてください。本当に本当におすすめです。 エッセイも泣けますよ。村上春樹さんがまだ作家になる前、 ジャズを聞かせるBARの主人だった頃のお話。とても親密な 雰囲気のアメリカの男性と日本人の女性が定期的にBARに やってくる。彼はいつも物静かに音楽に身を浸す。そして、 ときどきビリー・ホリディを聞かせて欲しいと注文する。 そしてこらえきれずに涙を漏らす。そんな彼が。。。 って全部書いてしまうと面白くないと思いますので割愛します。 とても素敵なエッセイで私は好きです。 『癒し』を越えて『赦し』の声
元々がジャズが出発点の村上春樹が和田誠とコンビを組んで作ったジャズ・エッセイのCD化。
ビリー・ホリディのコロンビア盤の『君微笑めば』で始まる。彼女の歌う『あなたが微笑めば、世界そのものが微笑む(When you are smiling, the whole world smiles with you.)』は、『癒し』を越えて『赦し』の声だ。もう『癒し』では間に合わない『赦し』を求める傷だらけの日常にしみる。 チェット・ベイカーが入っていないのが僕には不思議残念だ(●^o^●)。このCDを聴きながら、このエッセイを読む。至福の瞬間である。だから村上春樹はステキなのだ。 静かな気持ち。
村上さんつながりっていうのと、JAZZが聴きたい!っていう事で買いました。1曲目次第で、そのCDが好きか嫌いかにわかれると思うんですが
これは、1曲目が、とてもいいです。 あと、村上さんの説明書き(?)に書いてあるエッセイが、とても沁みます・・・。
ポートレイト・イン・ジャズ 和田誠・村上春樹セレクションを見てみる
クリエーターは「オムニバス」「ビリー・ホリデイ」「マイルス・デイビス」「ベニー・グッドマン」「ビックス・バイダーベック」「ジェリー・マリガン」「デクスター・ゴードン」「チュー・ベリー」「ルイ・アームストロング」「チャーリー・クリスチャン」です。 この商品を買った人は他にも「ポートレイト・イン・ジャズ」、「ポートレイト・イン・ジャズ (新潮文庫)」、「ポートレイト・イン・ジャズ〈2〉」、「ポートレイト・イン・ジャズ」、「ハーフ・ザ・パーフェクト~幸せになる12の方法(初回プレス盤)」、などにも興味を持っています。 100%の女の子 / パン屋襲撃 [DVD]
レビュー ![]() 期待はずれ。
マニアックですが、、100%の女の子/パン屋襲撃を見てみました。一部エリアでは名作!一回は観るべき!と当時言われていた映画です。
で? と言うのが観終わった感想でした。。。。 すっかり、、、これから始まるのかな、、と思っていたら、、もう終わってた。。。 当時は実験的だったんだろうが、、。 悪いと言うわけではないけどね。。。。 100%女の子は、自分が100%好きな女の子に出会って、ホントに100%だったらまた出会うだろうと別れるんだけど、お互い生死をさまようインフルエンザにかかり、記憶を無くし、、歳をとり、、また偶然に出会い、、再度お互い100%というインスピレーションを受けるけれど、、お互い大人になりすぎて、いろいろ事情があり、言葉を交わさず別れる。。。というストーリーですが、アラスジそのままが映画になっており、、、は???って感じです。 パン屋襲撃は、空腹のあまり、パン屋を襲撃しようとする計画です。 いやいや、ほんとに、、、、ネタは面白いんですが、、、映画ではなく、感覚的には60秒くらいのTVCMに出来るような、内容ですし、、、誰かの3分くらいのコントを観ただけの感覚です。。。。 興味があれば、、見てみれば〜、、、つぼにはまる人はいるんじゃないかな〜。。。 責任は持たないけどね〜。 買ってよかった!
100%の女の子のモノクロとカラーの色使いが印象的でした。
ブックレットも見ごたえ・読み応えがありおしゃれ。 室井滋さんは「やっぱり猫が好き」のレイちゃん役がハマってますが この作品のようなぼーっとした感じもステキです。 買ってよかったDVDの一つです。 素敵な短編映画
「フランツ・カフカ賞」の受賞が決定し、
ノーベル文学賞も期待される村上春樹氏。 村上春樹さんの短編小説が 短くても素敵な雰囲気を作り出すように この映画もわずか十数分で 心地よい気分になれます。 ほかの作品も映画化して欲しい・・・ 村上春樹さんの作品が 好きな方は是非一度ご覧ください。 まさかの実現
パン屋襲撃 タイトルだけでも強烈に惹かれてしまい、20年前にぴあに上映されている事を知っていたのに怠慢なのか
見送ってしまい、年月が経っても頭の片隅に残っていました。それがインターネットを始めて今年になって半信半疑に検索したらDVDで購入可能と知って飛びつき20年後叶いました。自分のイメージとは違い残念ですが、味があります。少なくとも上映30分は欲しいです。少数精鋭の銃撃戦でマシンガンで陳列棚の菓子パン群を吹き飛ばすイメージを自分なりに描いていました。 乾いた空気感を再現
村上さんの世界であろう乾いた空気感がよく表現されています。
配役も絶妙で、小説の世界を表しています。 是非見て頂きたい作品です。 「風の歌を聴け」も映画化されていますが、これはビデオもないので今となっては幻の作品です。
100%の女の子 / パン屋襲撃 [DVD]を見てみる
クリエーターは「山川直人」「室井滋」「村上春樹」です。 この商品を買った人は他にも「トニー滝谷 プレミアム・エディション [DVD]」、「風の歌を聴け [DVD]」、「Murakami Diary 2009」、「トニー滝谷」、「カンガルー日和 (講談社文庫)」、などにも興味を持っています。 トニー滝谷 プレミアム・エディション [DVD]
村上春樹原作の同名短編を、市川準監督が映画化。ジャズ・ミュージシャンの息子として生まれ、「トニー」という名を付けられた主人公がイラストレーターとなり、仕事先の編集部員、英子と結ばれる。幸せな結婚生活で唯一の問題は、英子が次々と新しい洋服を買うという依存症だった…。イッセー尾形がトニーを淡々と演じ、英子役の宮沢りえも、言いようのない焦燥感を絶妙に表現する(彼女は妻の“身代わり”となる女性と2役を好演)。 ゆっくりと左方向へ動いていくパン(水平移動のカメラワーク)が心地よい。トニーの幼い頃の生活から、仕事、結婚生活と移りゆく日々が、走馬燈のように画面を流れていく。カメラと被写体の距離感は、市川監督の『病院で死ぬということ』を思い出させる。西島秀俊のナレーション、坂本龍一作曲のピアノ曲など、多くの要素がマッチした映像世界が伝えるのは、孤独であることの哀しさと心地よさの二面性。結局、人間は死ぬまで独りであると納得させられながらも、それはそれで辛いのだという思いが、ふつふつと湧き上がってくる。(斉藤博昭) レビュー ![]() 原作が好きだから穿った感想だと思いますが
カメラが右に動きながら
ロングでループし続け ナレーションで描写説明。 ちょっと退屈な映画ではあります。 ある意味村上春樹の文章世界を 最大限リスペクトしたつくりかたなのかとも思えなくはないのですが。 イッセー尾形のダルさ加減と 宮沢りえの戸惑い加減や透明感が見事です。 純文学としての映画。
原作は村上春樹氏。と聞けばイメージが浮かぶかもしれません。監督の市川準さんは、村上作品の持つ、詩的なイメージと言いますか、内省的な面、一人称独白体、日常に潜む微かな非日常性を映像化するに当たり、優れた手法、アイデアを生み出したと思います。キャスティングも絶妙と言いますか、イッセー尾形氏、宮沢りえさんの配役もピッタリです。坂本龍一さんのピアノに沿って、イメージ映像のように切り替わってゆく画面で進行してゆくトニー滝谷の物語。宮沢さん演じる洋服中毒の理想の妻が印象的です。ベタな表現ですが、物凄く綺麗です。以前、ヌーベルバーグの時代にこういう手法はあったかな、と頭をよぎりましたが、そのあたりで連想は止まりました。実験手法といえるかもしれませんし、イッセー尾形さんの一人芝居にも似た感じともいえます。純文学としての映画と呼べるとも思います。ただし、この新鮮な感覚を支えるものは演出の意外性にあることは間違いないと思います。
追悼市川準監督
『トニー滝谷の本当の名前は、本当にトニー滝谷だった。』
冒頭シーンに入る朗読に似たナレーション。村上春樹さんの作品が持つ独特の空気を 体現している事に驚き、うれしくなった。 息子にトニーと言う風変わりな名前を付けるジャズマン 滝谷省三郎(イッセー尾形の二役。)の描かれ方が抜群に良い。 戦前の上海で一瞬の名声を得て居た時と、全て喪い捕虜収容所に入れられ 『そこでは生と死のあいだには、文字どおり髪の毛一本くらいの隙間しかなかった。』と 呟いてからの表情やセリフ回しがガラッと変わっている。 父親に向かない男に放任されたまま、生まれながらの孤独と喪失を抱えて育つ息子トニー。 イッセーさんが学生時代からの彼を演じて居るのも、 世界から隔絶され独り老成してしまわざるを得なかったトニーの内面が 上手く表されているように思う。宮沢りえの好演も素晴らしい!!。 彼女が登場した途端、画面が明るく輝き出す。『トニー滝谷の人生の孤独な時期は終了した。』 その言葉がピッタリ当てはまる程の存在感。洋服を着るために生まれて来たかの様に、 とても自然に服をまとう女性。しかも、洋服に向ける熱情が暴走し、 遂には手当たり次第に高級ブランドの服を買わずには我慢が出来なくなって行く女性。 この難しい役を堂々と演じ切った彼女に拍手を贈りたい。 この彼女の熱演がなかったら、終盤におけるトニー滝谷の埋めようのない空白と、 欠落を引き受けての再生への意思表明も質の違う物になってしまっただろうから。 原作に対する最大限の敬意と愛情が伝わってくる作品です。 二つを見比べるのも発見が有り面白いと思います。 小説と音楽に追随・萎縮した映画
市川準が監督と知り全く見る気の起こらなかった今作。原作は、今『ノルウェイの森』の映画化が物議を醸しておりますが、映画化されたのはこれと『風の歌を聴け』のみという「容易に画が浮かぶのに容易に描かれない/描けない」物語ばかり書く村上春樹。
結論から言えば、落胆。春樹の小説と教授の音楽に追随しただけの、萎縮した映画にしか思えなかった。 清潔で冷静であるがゆえに、「無菌状態の」虚無や孤独や絶望を湛えた主人公――そんな春樹作品の主人公をイッセー尾形は見事に体現しているし、宮沢りえもまた、「服を着るために生まれてきたような」女を見事に体現している。 紛れも無い日常であるのに現実味を幾分欠いた、「あの」空気感を出すために、教授の音楽に饒舌に語らせ、西島秀俊の味気ない語りによって小説の一節を何度も映画に介入させ、挙句劇中の登場人物にもしゃべらせる。そして映画はトニー滝谷の半生の記憶を、早回しのダイジェストのように、時折屋内にいるのに印象的に吹いている風のように、なぞっていく、だけ。 これを実験的手法といえばそれまでだし、監督の原作への愛が凄い伝わってくるといえばそうなんだろうけども、はっきり言えばそれがどんなにつまらないことかをこの作品は証明してしまった。解釈と再現が、あまりにも乖離してしまっているから。 どうしても原作のファンは怒るんだけど、監督には窮屈な再現に縛られることなく解釈にとことんこだわって欲しい。 優しい雨のような映画。
雨です、、なぜか自然に、、この映画を、、、部屋の大きな窓を開けて、、窓の近くで観ました。
今日はとても湿度が高く、でも涼しく、でも、涼しい中にも夏へ向かう力というか優しさがあり、 大粒の雨が沢山降っていて、雨音が庭の木やデッキにあたる音が、この映画のように心地良かったからです。 まるで、映画の空気感に包まれたような静かな優しい一日でした。 坂本龍一のピアノも今日の雨音に合い、ほんとに、映画の中に入ってしまったような感覚でした。 別にキリスト教徒ではありませんが、、ピアノ曲が、何故かアベマリアと聞こえます。 不思議な充実した一日をありがとう。 雨はまだ、やさしく、降り続けています。 今日の雨は、きっと育みの雨ですね、、、きっと、、、 トニー滝谷とあの女性も愛情を育みあうのでしょう。
トニー滝谷 プレミアム・エディション [DVD]を見てみる
クリエーターは「市川準」「イッセー尾形」「宮沢りえ」「西島秀俊」「村上春樹」「坂本龍一」です。 この商品を買った人は他にも「100%の女の子 / パン屋襲撃 [DVD]」、「トニー滝谷」、「風の歌を聴け [DVD]」、「春、バーニーズで [DVD]」、「東京マリーゴールド [DVD]」、などにも興味を持っています。 風の歌を聴け [DVD]
レビュー ![]() 映画は小説と別物と考えるべきだろう。
81年封切のATG映画。原作小説は阪神間を意識しつつも、あまり特定の街が舞台だと感じさせず、台詞も標準語で普遍性の高い作品であった。それを現実の神戸・芦屋・西宮の街をはっきり舞台として具体的に映像化するに際して、台詞が標準語のままというのは違和感がある。かといって、関西弁にしたら原作の持ち味が損なわれる。また、原作では架空の作家デレク・ハートフィールドにしばしば言及するが、これをそのまま映画に持ち込むのも難しい。そういう無理を承知で、原作小説を素材にしながら、原作にないシーンを加える等した映像作家・大森一樹の作品として評価すべきだと思う。
今見直すと、当時の映画アートの色彩が濃厚に立ち込めている。でもそれほどしつこさは感じない。会話の台詞を文字のインターポーズで進める場面等、後の恋する女たちに見られるテクニックも登場する。ただ、現実の阪神間を舞台にしているわりには、この映画では「風の歌」があまり感じられない。時折挿入される風の音と荒廃したJay‘s Barの床のピーナッツの殻を風が巻き上げるシーン(監督が1番とりたかったシーンかもしれない)だけというのはちょっと寂しい。 しかし、兵庫県立神戸高校卒業生で、今も芦屋に縁がある者としては、西宮球場、南京町、元町商店街のヤマハ、芦屋のプールやテニス・クラブ等、今はないものも含めて思い出深い情景が多く映しだされるのが嬉しい。私の本作の評価はそういった個人的な感慨を加味したものである。 映像作家の個性が味わえます。
一言でいえば難しい映画、といえるでしょうか。フランス映画、ヌーベルバーグのように撮ってみようと考えたかどうかはわかりませんが、その雰囲気で、いかにもATG作品とも言える感じです。今の商業映画と比べると貧弱で雑な作り方に見えますが、仕掛けがない分、監督のアート志向と腕前が発揮されていると思います。大森一樹という映像作家を知るのに適した作品だと思います。カットのつなぎ方などに個性が出ていると思います。
春樹と一樹−阪神間の青春
大森一樹の作品と言えば、「ヒポクラテスたち」を大方の人は挙げると思うが、私はプロ以降
の作品ではこの「風の歌を聴け」を第一に挙げたい。プロ以降と書いたのは、アマチュア時代に 「暗くなるまで待てない」という、とてつもない快作を学生仲間と撮っているからである。 村上ファンには顰蹙を買うであろうことを十分承知で、大森一樹は映画化したに違いない。 また村上春樹が映画化を許諾したのは、阪神間であっという間に通り過ぎてしまう街「芦屋」 に若い日の二人だけに通じ合った思い出があったからである。(大森一樹談) 鼠が住むレストランは、夙川に実在したクリスボンというレストランである。ローバーミニが転倒する 場所は、今は無き西宮球場前である。海縁に建つ「移情閣」の脇には、今は明石大橋が存在する。 真行寺君枝と小林薫のベッドシーンは、フランス映画のワンカットのようで私は大好きだ。 昔からラブシーンの演出が苦手であろうと推察される大森一樹の「一発逆転芸」である。 そもそも村上春樹小説を映画で見るなどというのは、どだい無理なのだ。 今は大衆娯楽作に甘んじている大森一樹が、村上春樹の小説&ヒカシュー「巻上公一」の音楽 という難しい題材にチャレンジした若き精神と室井滋発掘という快挙に星4つを贈りたい。 村上春樹ファンならがっかりします。
村上春樹の風の歌を聴けだとおもうと、がっかりします。「風の歌を聴け」ってこんなにつまんない話だっけ?と思うことでしょう。
といって、大森一樹ファンの人が見ても、面白くないです。「オレンジロード急行」を見た方が何十倍も面白い。大森一樹が村上春樹に遠慮している感じで、どう見ても成功作とは言えません。 当時の風俗を振り返る歴史的価値はあると思います(ただし、それなら「俺たちは天使だ」とか、「探偵物語」を見た方がよいと思われますが)。 なんかいい雰囲気
そう、学生時代、テレビをふと観ていると、この映画がはじまった。
はじめは何となく観ていたが、だんだんにその独特な雰囲気にはまって行く自分を感じた。もう20年近く前のことだろうか。 そして、ある日原宿ラフォーレの本屋で、やけに気になる表紙の本を手にとった。1973年のビンボール。。。。村上春樹と僕の出会いはこうしてはじまることになる。そして、羊をめぐる冒険へと。 メジャーになった村上春樹。でもこの頃の彼の作品が一番気に入っている。そしてこの映画、大森監督にもはじめて出会ったわけだけど、一気に二人のファンになってしまった。
風の歌を聴け [DVD]を見てみる
クリエーターは「大森一樹」「小林薫」「真行寺君枝」「巻上公一」「坂田明」「古尾谷雅人」「村上春樹」です。 この商品を買った人は他にも「100%の女の子 / パン屋襲撃 [DVD]」、「トニー滝谷 プレミアム・エディション [DVD]」、「ヒポクラテスたち [DVD]」、「トニー滝谷」、「アキレスと亀 [DVD]」、などにも興味を持っています。 The Elephant Vanishes: Stories (Vintage International)
レビュー ![]() まずは短編集からでも・・・
村上春樹の英訳版に挑戦したいなと思ってる方には最初の一冊としてお勧めです。
短編集なので集中して読みやすいですし、長編を読む足がかりになるのではないでしょうか。 アメリカの友人も面白いと読んでいましたし、言語の壁を超えて村上春樹の不思議ワールドを共有する喜びをもらいました。「パン屋再襲撃」は雰囲気が英語と妙にマッチしていてどちらが原文だか錯覚するほどの完成度。人物や場所の固有名詞が出てこない作品が多いので、英語で読んでも違和感なくすんなり入っていけると思います。外国人のお友達にも是非勧めてほしい一冊です。 おもしろくて不思議な世界!
代表的な短編が17編載っていて次から次へと楽しませてくれる。前書きの「The New York Times Book Review」でこの作品について日常生活で隠れているが近くに存在する微妙な世界を表現しているというようなことが書いてありましたがまさにそんな感じです。ユーモア、温かさ、時には皮肉も交えて日常生活とメルヘンが同居する不思議な世界という感じ。特にJay Rubin 訳はそんなHaruki Worldをうまく英語で表現しているような気がしました。中でもハンバーガーショップを襲撃してたくさんのバーガーを要求しながら飲み物は自分で払うと言い張る「パン屋再襲撃」はこっけいで面白かったです。
英語の勉強に
『ねじまき鳥と火曜日の女達』、『中国行きのスロー・ボウト』
などおなじみの短編を収録。そして人気の『ファミリー・アフェア』 も収録されています! 何回か日本語で読んでから、ペーパーバックに
The Elephant Vanishes: Stories (Vintage International)を見てみる
クリエーターは「Haruki Murakami」です。 この商品を買った人は他にも「「象の消滅」 短篇選集 1980-1991」、「A Wild Sheep Chase: A Novel (Vintage International)」、「Hard-boiled Wonderland and the End of the World」、「Dance, Dance, Dance」、「The Wind-up Bird Chronicle」、などにも興味を持っています。 Norwegian Wood (Vintage International Original)
レビュー ![]() 国際化
村上春樹の書籍が、これほどたくさん翻訳されており、これほどたくさん売れているのを知りませんでした。
テレビによくでるようになって、社会波の立場も明確にされましたが、その原点がどこにあるか分かっていません。 ただ、国際的なセンスがあることは確かめられました。 内容を覚えているところは分かりますが、内容を忘れたところは、何が書いてあるか、今のところわかりません。 孤独…喪失
この気持ち、どう表現しよう
こんなにも澄んだ作品はない気がする。 しとしと雨の降る中、タバコとウィスキーを傾けながら読む。 ときどき空を見上げて、何かを思い出して… 一人で本を読んでいるだけなのに、こんなにも世界は広い。 「喪失」は失うことではなく、与えられることなのかなあ Sorry I arrived late...
I have lived in Japan for nearly a decade, during which time I have read dozens of books ON Japan but very little Japanese Literature. The main reason was that having encountered many incidents of shoddy translation I was waiting to read Japanese Literature in Japanese. Unknowing of this wish, my girlfriend kindly sent me this Vintage edition translated by Jay Rubin and as both a 'courtesy' to her and a way to understand her better I decided to give it a read. What I could not have imagined soon became crystal clear, firstly the translation is EXCELLENT, Rubin has done an outstanding job, and secondly, Murakami, as story teller of the first degree. Sure, this simple narrative is neither original or outstanding structurally, but it is in other numerous regards. Murakami's strength as a story-teller is his ability to suck you in and hold you there - front row seats all the way. As the plot unravels before your eyes you feel you know these characters he has drawn, that you know them far beyond the surface of which you have been told, that you know their inner core and their deepest hopes and fears. Because the writing is not unnecessarily uncomplicated, the pages just race by and this fluidity means you can finish this in three good sittings. All this leaves you feeling with a strange sense, of actually having know these characters - who could forget the lasting images of Storm-trooper, Midori et al., and in the end, a sense of loss when the final page comes around. All in all, an excellent novel and one worth reading whether you have an interest in Japan or not - actually that's an interesting disparity worth highlighting, the fact that people often read 'Asian' literature because they have an interest in Asia, but seldom read American Literature because the have an interest in America... Finally as an addendum, it should be pointed out that the late '60s backdrop that this is 'supposedly' set against, is no more than a piece of cloth hung from the ceiling to obscure the mess behind - this reads as absolute contemporary literature and with the exception of the odd 'Peace' or 'Right-on' it has no visible setting, nor leaves no particular after-taste.
Review
文体の格調の高さ、内容の重みや厚さといったことを求める人には評価されない作品だと思います。ただ単にストーリー展開の楽しさを求める人には絶賛されるでしょう。あまり深く考えないで読めば、かなり楽しめる作品です。 私はまた非常に読むことを推薦する--The Fates by Tino Georgiou
原作の雰囲気は出てるんじゃないでしょうか?
"Death exists, not as the opposite but as a part of life."
1987年の村上春樹著「ノルウェイの森」のJay Rubinの英訳バージョン。 原著は、僕が高校生の頃、初めて読んだ純文学であり、洋書は僕が初めて読んだペーパーバックになった。それだけ記念の一冊。 他のレビュアーを見ると意見は割れているけど、英訳バージョンでも、村上氏の軽い文体も、胸が熱くなる独語感も、雰囲気は出てるんじゃないかと思う。 一部、単語のレベルが高くて読みこなせない部分があったけど、またいつかもう一度、この本を手に取りたい思う。その時には、ちゃんと読みこなしたい。
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クリエーターは「Haruki Murakami」です。 この商品を買った人は他にも「Kafka on the Shore」、「The Wind-up Bird Chronicle」、「Hard-boiled Wonderland and the End of the World」、「Dance, Dance, Dance」、「South of the Border, West of the Sun」、などにも興味を持っています。 Hard-Boiled Wonderland and the End of the World (Vintage International)
レビュー ![]() 英語的には、少々がんばらないとノルウェイの森→ねじまき鳥クロニクル→本書と、英語版を読み進んで来ましたが、今回が一番Hard-boiledでした。特に最初の導入部の40ページ、老博士による解説部分がやや難解でした。英語で抽象的、形而上的とでも言うんでしょうか、漠然とした表現を、的確に読みこなすのは、やっぱり難しいのは確かですね。でも、HARUKI。作品のコンセプトをいったん掴めば、細部の表現にこだわらなくても魅惑的なストーリーを楽しめます。 ・・gaze at the sky ・・ そして世界の終わりを待ちながら読みたい一作かも知れませんね。高卒レベルより少々高い英語力がいるでしょう。 こういう春樹もあり。
この作品は私が初めて読んだ村上春樹の本で、10回以上読み返した物語です。
今まで大人になって読んだ本でそこまで読み返した本というのは、そう多くはありません。 他の作品も今はほとんど読んではいますが、最初にこの物語を読んだ時の感激(おおげさですが)は忘れられず、今でも読み返すほど大好きな本なので、是非英語翻訳版も読んでみたいと思い、購入しました。最初、あまり村上さんのことを知らなかった時に、「この人の文章は英語にしても読みやすそうだなぁ」と思ったのを覚えています。 実際読んでみると、割と思っていた通りの文体で安心しました。あくまで個人的な感想ですが、原作のイメージを大きく損なうこともなく、特に「世界の終わり」のパートではオリジナルを読んだときと同じような美しく幻想的な世界が想像できてとてもよかったです。 反面、「ハードボイルド」パートでは、少し苦戦しました。 日本語だと難しい単語が出てきても、この単語はこういう意味だ!と理路整然と説明はできなくても漢字の雰囲気や組み合わせで、イメージしやすいのですが、英語は単語を知らないと??となってしまうことが多々ありました。私の英語力が乏しいせいなのですが、neurophysiologistとか。わかんね。 逆に日本語だと「なんだその堅い単語」と思っても英語だと簡単とかもありますが。表層的混乱とか。 ただ、何回も読み返していた本だったため、そこまでつまづくことなく読めました。一章一章の区切りも短いですし、時間のあるときにちょこちょこと読めるのでいいです。 惜しむらくはやはり村上春樹の最大の魅力ともいえる台詞回しや会話、独特の言い回しが英語では十分に発揮しきれてないかな?ということです。日本語だと味になるものが英文だとくどくなるためでしょうか。はしょられている台詞もたくさんあります。 例えば序盤の大佐の長い台詞では 「君にとって必要なもの、君の知らねばならんものを街はこれから一つ一つ君の前に提示していくはずだ。君はそれをやはり一つ一つ自分の手で学び取っていかねばならんのだ」 は「The things you need,the things you need to know one by one the Town will set these before you」 「目を開き、耳を澄まし、頭を働かせ、街の提示するものの意味を読み取るんだよ」という台詞は「Open your eyes,train your ears,use your head」だけという簡潔さ。 16章の終わりの「それでもあなたはまだ私をもとめているの?」「求めている」という僕と彼女の会話もすっぽり抜けてます。 ストーリーには支障はないし、原文で読んでなければ気にもならないようなはしょりではあるんですが・・ 行間を読み取らんかいということでしょうかね。。もしくはページ数の都合?いらない台詞だとは判断してほしくはないですね。。ストーリーも面白いですが、そういったやり取りが村上春樹の文章の好きなところなので。 ので☆−1。 村上春樹自身が英訳したらどんな風になるのかが見てみたいところ。 ハルマニアを世界に。
今回、昔読んで、ずっと心に残っていたこの本の
英語版を買い、メキシコの友達にプレゼントに送りました。 彼からの感想が、色々と自分に重ねてしまい考えさせられ 目が離せなかったと喜んでいました。 ハルキの本をもっと欲しいとおねだりされているこの頃です。 ハルマニアを中米にも♪ 日本語版を読みましょう
翻訳の質はいいと思います。ただ、問題はオリジナルの部分がかなり削られてるということです(原作は二巻ですがこれは翻訳にもかかわらず一冊というところからもすぐわかりますが)。村上春樹の表現は、何気ない描写を細かくしつこく説明するところがありますが、それは翻訳には耐えられないのでしょう。ほとんどカットされてます。あと、地下道で太った女の子と歌うシーンなんかも全てカット。この辺は翻訳の限界を感じます。やはり、これは日本語が読めない人のためのもので、日本語が読めるならそちらをお薦めします。やっぱり全然違うと思います。
日本語で読んで見たくなった。
何故かこの作品だけ日本語で読んでいませんでした。何故なのか、不思議です。それで英語で先に読んでしまいました。カルカッタの書店にも村上さんの作品の英訳版のほとんどが揃っているのです。
英訳版の凄さもあるのでしょうが、読中の感覚は普段日本語で村上さんの小説と読んでいる時と全く同じ。カルカッタにもたくさんの読者がいるように、彼の作品は世界中の人々の気持を掴んでいるのでしょう。 二つの世界が同時並行的に展開して行きます。そのどちらもが、互いの性格の違いにもかかわらず紛れもない村上ワールドで、いつどこで融合するのか、糸が結ばれるのか、ドキドキ、ワクワク。結果は読んで見て下さい。
Hard-Boiled Wonderland and the End of the World (Vintage International)を見てみる
クリエーターは「Haruki Murakami」です。 この商品を買った人は他にも「The Wind-up Bird Chronicle」、「Norwegian Wood」、「Kafka on the Shore」、「Dance, Dance, Dance」、「A Wild Sheep Chase: A Novel (Vintage International)」、などにも興味を持っています。 風の歌を聴け [VHS]
レビュー ![]() 村上ファンは嫌うが・・・、面白いです
何だか80年前後が懐かしく感じられた。真枝寺君江が実に美しい。小林薫、室井磁などの若い頃も観れます。
村上春樹の原作ファンの評判は非常に悪いが、新しいところがないにせよ、ATGだけあってか結構楽しんで観れた。小説とはぜんぜんちがうものだけど、少なくとも自分は、観た後に何かが心に感傷を残した。大森一樹作品の中では観る価値があると思う。
トニー滝谷 [VHS]
レビュー ![]() 村上春樹氏の世界観をうまく映像化できている
村上春樹氏の短編集『レキシントンの幽霊』所蔵の「トニー滝谷」をうまく映像として表現できていると思います。
まあ、そもそも村上氏の「トニー滝谷」自体がフィッツジェラルドの『グレート・ギャツビー』のワンシーンにヒントを得て書かれたものだとは思いますが、物質主義による逆説的なニヒリズム、すなわち虚無感という、現代人の誰しもが心のどこかで感じているだろうものを、宮沢りえ氏の好演や、空虚感を醸し出させる映像の工夫によって、視聴者は感じることができます。
1Q84 BOOK 1
レビュー ![]() おそろしく深そうな10センチ大の穴をのぞいたような読後感
春樹作品は、「世界の終わり〜」「ねじまき鳥〜」などが好きで、初期の短編も
かなりくり返し読んでいる自分からの感想です。 この作品はなんだか村上春樹の作品を読んでいるという実感が薄かった。 ストーリーや文体、登場人物のキャラクターも含め、 小説的な意味で(描かれる現実自体はかなりファンタジックだ)、プレーンすぎるように思った。 村上春樹の深遠な主張を、一般人にもわかるようにベーシックなメニューに料理してくれた小説なのだろうか。 かつての春樹作品に感じた、才能が暴走したようなストーリー展開、 一行一行から見たこともない世界観がにじんでくるようなドキドキ感はないが、 この、一見ふつうのストーリーに隠されたテーマに思いを馳せる楽しみはある。 春樹祭り!
ユーミンやサザンの新しいアルバムを買い続けているコアなファンのように
もう、内容はどうでもいいのです。(笑) さあ〜素晴らしき大人のファンタジーの世界へ 「ホウ、ホウ」 初めてハルキ作品を読む人にはオススメしないかもです
初めのうちは、「『ねじまき鳥』のような展開になるのかな・・・」
読み進めて行って、「二つの世界が交錯するなら、『世界の終り』」っぽくなるのだろうか・・・」 宗教団体@山梨県の話が出てきて、「オウムの取材してたもんな・・・」 リトルピープル辺りから、「『羊』っぽいな・・・」 最後の空気さなぎの中身を見て、「やっぱり『世界の終り』っぽいけど、あそこまでの感動と救いはないな・・・」 読み終わって、「これってまだ続くのかな・・・?」 っといった感想です。 自分の中では、「『カフカ』よりは好きかな・・・で、続きはあるのかな・・・?」と思ってます。 初めてハルキ作品、特にファンタジー系(『ノルウェーの森』や『国境〜太陽〜』ではない系)を読むという方にはあまりオススメできません。 テンポがあまり良くないし、ちょっとイライラするかもです(笑) 期待しすぎなければ面白いと思います。 過去のできごとの解釈
あだ名のような名前の主人公が
現実とも虚構ともいえる世界の中で 考え、他人と語り合い、世界と折り合いをつけて行く物語は これまでの著者の作品と同一だ 著者が本書で取り上げたテーマのうちのひとつ 過去のできごとの解釈を私は評価したい 主人公の男女二人はともに恵まれない少年少女時代を送っていた 男は自分の父親の死期に際して父親の元を訪れ 父親への憎しみを感謝に替えて今後の人生を生きようとする 女は自分の犯した過ちから過去を完全に断絶し 会えるはずの家族にも会わず自らの命をも絶とうとする 過去のできごとは事実として存在するが その意味の解釈は何通りもあるのだ 過去のできごとの意味合いを替えて過去との折り合いをつけ 未来もうまくやっていけると気づく男 過去のできごとを頭から否定し 未来へのつながりも絶とうとする女 過去と他人は変えられないが未来と自分は変えられる 過去の事実は変えられないが過去の事実の解釈は変えられる 過去の延長が未来ではない 過去にどんな事実があろうとその解釈の仕方で未来は必ず変えられる 著者からのメッセージに胸に込み上げるものがあった 社会実験小説というよりも
日刊ゲンダイにのってる大沢在昌の女性主人公ハードボイルドの内向化みたいな内容だった
1Q84 BOOK 1を見てみる
クリエーターは「村上 春樹」です。 この商品を買った人は他にも「1Q84 BOOK 2」、「さよなら、愛しい人」、「バルトーク : 管弦楽のための協奏曲 / ヤナーチェク : シンフォニエッタ」、「モンキービジネス 2009 Spring vol.5 対話号」、「運命の人(三)」、などにも興味を持っています。 1Q84 BOOK 2
レビュー ![]() 面白かったのに・・・
情景描写や、各登場人物の人物象や感情が非常によく伝わってくる作品。また、大きな渦のように、関連性のない事象が徐々につながっていくストーリー展開は読む者を引きつける。
ファンタシー的な独特の世界観があるので、もっとハードな、現実的、日常的なストーリーを好む人には向きません。 僕はストーリー展開が面白いと思いながら読んで、天吾や青豆さんにとても感情移入でき、グイグイ引き込まれていきました。 ただ、最後の終わり方は理解できません。あまりにも唐突すぎるし、ハッピーエンドでもなく、悲しいエンディングでもなく、示唆のあるエンディングでもない、現実的な問題も、ファンタシー的な問題も、何も解決しないまま終わってしまう。。。感情移入していただけにこれは頂けない。少なくとも、終わってしまった物語がこれから進んでいく方向でも示唆されていたらいいのに。でもそれさえもなく、突然、話の途中で切れる電話のように終わってしまいました。残念です。 青豆さんについて
続編があるのかどうか、とても気になります。表題を考えても村上さんは続編の可能性を考えているのだとは思いますが、実際に書けるのかどうか解りません。でも、青豆さんというのは村上さんが(多分)はじめて描いた女性主人公で、実に魅力的ですね。彼女がさらに活躍する続編を是非書いていただきたい。
「読みやすい=わかりやすい」とは限らない
構成のせいかもしれませんが、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーラン
ド」を強く思い起こさせました。閉じていく世界と、青豆さんの運命が重なり せつなさが募ります。 「ノルウエイの森」は一人称、主人公になったつもりで体験していけばよい ところがありましたが、これは登場人物ともども読者も「とある世界」に 放り込まれるわけで、なかなか簡単には消化できません。 「風の歌を聴け」にはじまり、全作品リアルタイムで購入していますが、 暗喩の連発に音を上げ解説本にすがったこともよくありました。 ガンプ氏の冒険活劇にリアリティを求めてもしょうがないのと同様に、 「わかんなくて当然」といった感じで何度も読みたいと思います。 物語りの形をとった、限りなく「ノンフィクションに近い小説」(?)
村上春樹さんの本を、数年前より繰り返し愛読していました(とても個人的に)。愛好というより、影響され、揺さぶられ、すがりつき、云々。そして今回は、読み終えて、まだ受け止めきれず、今までと違った反応をしてこんなレビューを書いています。題名からして印象が今までの作品と違ったので、(怖くて)しばらく読まないでおこう、と思っていたのですが、、、
(一部村上龍氏を連想してしまう)スピード感のある部分もあれば、第3の新人(でしたっけ)と以前書かれていたような印象の部分もあり、平易に説明しようとする部分が多く感ぜられたり。 少なくとも近年の作品のような、村上さんの「井戸掘り」による洗練された物語りの形を超えて、今回は主体的な「意図」と冗長性を感じました。小説内小説を用いることで、物語りと同時に(インタビューによってもたらされたと思われる)ノンフィクションを融合させているように思えてしまいました。 もう少し話したいけど、まとまりません。また影響を受けた事は確かです(少なくとも良い方向だと良いのですが)。また何度か読み返すと、また違った感想を感じると思います。海はまだ見えているのでしょうか。まだ温もりが残っているうちに、「心を定める」。 話を読ませるテンポ感はさすがだが・・・
Book1で次々と謎が提示され、Book2ではそれらが明らかにされていく。
作者の語り口のうまさと、ミステリー小説的なテンポ感で 一気に読ませるところはさすがというしかない。 ただ、そのうまさがマイナスに働いているのか、 描かれている生きる孤独が心に響いてくることはなかった。 どうも表面的な感じがしてしまう。 それがまた狙いなのかもしれないけど・・・ 個人的には、主人公の周りでいなくなっていく人たちがどうしても可愛そうで、なんとなく救いをあげて欲しかったなぁ、とも思ってしまいました・・・
1Q84 BOOK 2を見てみる
クリエーターは「村上 春樹」です。 この商品を買った人は他にも「1Q84 BOOK 1」、「さよなら、愛しい人」、「バルトーク : 管弦楽のための協奏曲 / ヤナーチェク : シンフォニエッタ」、「モンキービジネス 2009 Spring vol.5 対話号」、「運命の人(四)」、などにも興味を持っています。 ノルウェイの森 上 (講談社文庫)
レビュー ![]() ノルウェイ
この本に出会ったのは今から20年前、ちょうど高校生の頃だったけど、読んでいて衝撃をうけたのを覚えています。また最近読み返してみたが、色あせるどころか、さらなる鮮明さをもって再び心にうったえかけてくれました。ふと考えてみると、今の自分は小説の中の現在のワタナベ君と同い年なんだなぁと個人的な感傷も覚えたり。
僕の周りでは結構直子が嫌いっていう人、特に女の子が多いのですが、僕にとってはなんていうか、直子という存在は硝子の器のように儚いものの象徴のような気がして、読んでいるととても悲しい気持ちにさせらます。最近映画化の話が出ているが、個人的な感想としては直子はぼんやりとしていて現実味がない、儚い象徴なので映像ではっきりと写されるときっと違和感を感じてしまうと思う。 ゴダールか誰が言った言葉だったか忘れたが、映像は色あせるが文章は色あせないという言葉を聞いた事がある。 僕の中ではきっとこの本はこれから20年先、40年先と生き続けていくものになると思う。 大学生を主人公にした場合の限界
ハンブルグ空港に着陸するボーイング747に乗った主人公ワタナベが回想したのは、大学時代に見舞いに行った女友だち直子が療養生活を送る京都北山の草原の情景です。自殺した親友の恋人だった直子の心の病を通して、大学1年生ワタナベの人生が大きく揺さぶられていきます。読者は淡々とした描写の中に、登場人物たちの大きな心の変化を読み取るべきでしょう。
そして療養所で直子と同居するレイコさんが、二人のアドバイザーのような立場で人生を語ります。ワタナベが療養所を訪れた最初の夜に彼の床に現れたのは、直子ではなくて実はレイコではなかったのかという疑問は、下巻に持ち越されます。 全般に、大学生を主人公にしているため、私には描かれている世界が世界がやや狭く感じられます。純文学作品として評価の高い理由が今一つつかみきれないのは、私の読書経験の少なさゆえでしょうか。 駄作
平易な文体で読みやすいのは確かだが、それだけ。一時期流行ったケータイ小説と何が違うのか。作者自身が潔くこれは官能小説ですと言い切ってしまえばまだ笑えるのに、純文学だというから笑えない。タイトルもタイトルだ。
1Q84後に。
新刊1Q84を読んだあとで、最読了。やっぱりハルキワールドの旗手はこの本かな。
来年は映画化されるそうだが、たぶんこの空気感は出せないだろうなと再確認しました。 小説だからこそ良い世界というのもあると思います。 売れたものを片っ端から映画化するのではなく・・・・ ケータイ小説のハシリじゃないのか?
登場人物が皆若くて「セクロス、自殺、鬱」とこの設定がいかにもケータイ小説に激似。
皆が村上春樹を読んでるから読んでみたものの全然良さがわからんかった。 こんな小説なら面白さを理解できなくても悔しくは無い。
ノルウェイの森 上 (講談社文庫)を見てみる
クリエーターは「村上 春樹」です。 この商品を買った人は他にも「ノルウェイの森 下 (講談社文庫)」、「海辺のカフカ (上) (新潮文庫)」、「海辺のカフカ (下) (新潮文庫)」、「ダンス・ダンス・ダンス〈上〉 (講談社文庫)」、「ダンス・ダンス・ダンス〈下〉 (講談社文庫)」、などにも興味を持っています。 |