「空にはとどろ。号砲の。」
レビュー ![]() 3rd
高速ハード・マーチと称す独自の音楽性で突き進んだダイナマイト和尚率いるデスマーチ艦隊(既に解散)の3rd。そのバンド名と丸尾末広の描くジャケットだけでも既に十分カルト。そしてカバーが多くなった分、1st、2ndよりも随分取っ付き易くなった印象では在るが、楽曲も相当キています。誰しもきっと何処かで聴いた事のある楽曲が、彼らなりの解釈で強引にアレンジされている。より個性を強く感じさせるのはダイナマイト和尚の独自の歌唱に寄るものか。良くも悪くも好き嫌いは、はっきり別れるのでは。音質がチープなのはご愛嬌。
愛の渇き(新潮文庫連動DVD)
夫を亡くし、義父と関係を持つようになった悦子(浅丘ルリ子)は、ある日使用人の三郎(石立鉄男)の粗野で若々しい肉体に惹かれるようになる。しかし、彼は女中の美代に自分の子を孕ませており、それに悦子は激しい嫉妬を覚え、ついには…。 三島由紀夫の同名小説を原作に、蔵原惟繕監督が愛にさすらう女性の絶望的なまでの顛末を、モノクロームの斬新な映像センスで描きあげた文芸映画の秀作。蔵原監督の代表作『執炎』で演技派スターとして開眼した浅丘ルリ子が、それ以上に激しくももろい複雑な女性心理とそのエゴを、凛とした佇まいの中、壮絶なまでに体現している。蔵原監督最後の日活映画でもあり、この後彼はフリーとなり、大自然を舞台にした超大作を多く手がけるようになった。(増當竜也)
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レビュー ![]() 島の貧しい漁師と船持ちの娘の恋
全編に流れるギターがドラマチックな物語をむしろ淡々とした雰囲気に変えていく。普通はおおげさに盛り上げるものなのにこの映画では反対で、独特の趣がある。島の貧しい漁師(浜田光夫)と、大きな船を持つ家の娘(吉永小百合)の恋物語である。若者には網元の恋敵が、娘には都会帰りの恋敵が設定されている。嵐の晩、島の小屋で若者が娘の前で火を飛び越えるシーンがあり、これで若者は島での信用をなくしてしまう。別の嵐の晩、娘の家の船のロープが解けて沖に流されそうになったとき、その若者はただひとり嵐の海に飛び込んで船を救おうとする。さて、映画の中で吉永小百合の歌う伊勢音頭は、別の映画「光る海」の中でもよされ節として出てくる。「ひとりむすめ」というもので、全国の民謡の中に取り込まれているようである。
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クリエーターは「森永健次郎」「吉永小百合」「浜田光夫」「清川虹子」「三島由紀夫」です。 この商品を買った人は他にも「伊豆の踊子 [DVD]」、「青い山脈 [DVD]」、「いつでも夢を [DVD]」、「愛と死をみつめて [DVD]」、「泥だらけの純情 [DVD]」、などにも興味を持っています。 夏目漱石のこころ(新潮文庫連動DVD)
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スイスで出版された原書を、キャロル・ブラウン・ジェンウェイが格調高い英語に翻訳。セックス、愛、朗読、戦後ドイツの不名誉についての、短くも豊かな物語。15歳の少年ミヒャエル・バーグは、謎めいた年上の女性ハンナとの激しい恋の虜になる。だが彼女の身の上についてはほとんど知らないうちに、ある日ハンナはミヒャエルの前から姿を消してしまう。…二度と彼女に会うことはないと思っていた彼だったが、戦慄(せんりつ)の再会が実現する。ナチスの過去を裁く法廷の被告席に、ハンナがいたのだ。彼女が筆舌に尽くせぬ重罪を犯していたことが明らかにされていく、その裁判の進行を追いつつ、ミヒャエルはとてつもなく大きな難問に取り組みはじめる。ホロコーストを知った自分たちの世代は、どう対処するべきか?「理解に苦しむものを理解できると思ってはいけないし、比較にならないものを比較してはいけない…。ぼくたちは、嫌悪と恥辱と罪の意識を抱えたまま、ただ黙っているべきなのだろうか?何のために?」 本書はボストン・ブックレビュー誌のフィスク・フィクション賞を獲得した。たぐいまれな明快な文章で、少ないページ数のなかで多くの悪の精神の問題に挑んでいる。世界がかつて知り得たなかで最悪といえる残虐行為に加担したのが親や祖父母、あるいは恋人であった場合、彼らを愛するという行為はどういったことなのか?文学を通しての贖罪(しょくざい)は可能か?シュリンクの文体は簡潔であり、比喩表現、会話といった文章の属性を問わず、余分なものはことごとくそぎ落とされている。その結果生まれたのが、ドイツの戦前と戦後の世代、有罪と無罪、言葉と沈黙の間に横たわる溝を浮き彫りにした、厳粛なまでに美しい本作なのである。 レビュー ![]() ハンナはわたしだ、という作者の声が聞こえる
第二次大戦の傷深いヨーロッパについにこういう作品が出た。終戦後は被害者の立場から書かれた作品が感銘を与えた。時を経て、被害者・加害者、正邪、強弱の尺度では割り切れないものが残った。もやもやと立ち籠めている。イデオロギーの時代が終焉した。
ハンナの存在に魅了されるひとは多いだろうが、いっぽうでハンナのさまざまな特質ー彼女が清潔好きだという点、所作がぶっきら棒に見えるほど逞しい肉体の持ち主だという点、曖昧さのないきりっとした性格など、このようなあまたの美点こそナチズムに結びつく欠点でもあった、そんなことにも気づかせてもらった。最後の年々日々のハンナはまさに殉教者を彷彿とさせた。彼女の受難に、態度に自分を重ねている作者の声が聞こえてくる。次の声を期待したい。 映画を見た方へ
先日この小説を映画化した「愛を読む人」を見、映画を見てこの小説を読もうと思った方の参考になればと思っています。 映画では、官能的な場面や裁判の場面など印象的なシーンが多い中、ケイト・ウィンスレット演じるハンナの秘密は何なのか、ということがこの映画の見せ場になっていると感じました。 しかし小説「朗読者」ではその秘密に対するハンナ、そして戦犯者だったハンナを、愛してしまったマイケル、それぞれのコンプレックスに対する姿勢が描かれており、それがこの小説の一つの魅力になっていると感じます。 小説では、映画で少ししか描かれなかった第二次大戦での犯罪を傍観していた親や教師などの大人たちに対する、当時の子供たちの思いなど深く描かれたものが数あり、映画を見た方は是非小説も読んでみて欲しいと思います。 また小説は読んだが映画はまだという方は、映画も見てはいかがでしょうか。 小説とはラストシーンが違い、個人的には映画のラストシーンの方が好みでした。 楽しめると思います。
あるときは献身的で、あるときは退廃的
15歳の少年が、36歳の女性と恋に落ちる
場所はドイツ、時は1958年ごろ 女性は朗読をねだり、少年はその期待に応える 永遠に続くと思われたその関係は.. 徹頭徹尾、少年の「生身の」視点で書かれている その視点は、あるときは献身的で、あるときは退廃的だ 本全体を覆う、この生臭ささに耐えられるか否かが 評価の分かれ目だと思う 私は、耐えられなかったが.. 純粋な愛
5年くらい前に一度読み、この数日また読み返してみました。
正直に思ったことを言えば こんなに難しい本だったかしら…と(笑) 約30年という長い年月をかけた、とても純粋で切ないラブストーリーです。 2人の愛の育み方、過去の重罪、それに対するハンナの姿勢、結末。 彼女の全てが正しかったわけではないでしょうが、話を読み進めていけばいくほど、とても素敵な女性だったことが感じられます。 最初に述べた通り、この物語は法が絡んでくるので内容が少し難しく思います。 ですが、2人の純粋な愛は本当によく伝わってきます。 偶然にも映画が公開され始ました。 想像だけでなく、想像できなかった部分も形として見ることで、もっとこのもの語りを理解できることを期待しつつ、映画を観に行きたいと思っています。 考えさせられます
年齢差の恋愛がセンセーショナルではありますが、この小説の主題は
やはり戦争でしょうか。戦争を知らない主人公は望む望まないにかかわらず ハンナを通して戦争を考えざるをえないのです。
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クリエーターは「ベルンハルト シュリンク」「Bernhard Schlink」「松永 美穂」です。 この商品を買った人は他にも「逃げてゆく愛 (新潮文庫)」、「Der Vorleser: Roman (Diogenes Taschenbuch, 22953)」、「Liebesfluchten: Geschichten (Diogenes Taschenbuch)」、「Revolutionary Road (Movie Tie-in Edition) (Vintage Contemporaries)」、「Der Vorleser Lektureschluessel」、などにも興味を持っています。 誇りと復讐〈上〉 (新潮文庫)
レビュー ![]() 傑作です
スピード感のあるストーリー、脇役すら個性的で活き活きとした人物描写。出獄後の作品では衰えを感じずにはいられなかったアーチャーですが、本作品で希代のストーリーテラーぶりを遺憾なく発揮しています。傑作です。
上巻では主人公が幸せの絶頂から奈落の底まで突き落とされます。どうやってプリズンブレイクするのか。その手法に驚かされることでしょう。 刑務所の描写は解説者が言うようにまさに「転んでもタダでは起きない」。自身の経験を元にした情景が浮かび上がる見事な表現を実現しています。 アーチャー節健在!
アーチャー、久しぶりの長編です。「百万ドルを取り返せ」を彷彿とさせる興奮と「プリズン・ストーリー」で感じたアーチャーその人の人生の深みが味わえます。最初から最後まで一気に読めました。ストーリー展開は、アーチャー独特の偶然と矛盾に満ちていますが、違和感なく楽しめるのがこの人のすごいところ。今から次の長編が楽しみです。
誇りと復讐〈上〉 (新潮文庫)を見てみる
クリエーターは「ジェフリー アーチャー」「Jeffrey Archer」「永井 淳」です。 この商品を買った人は他にも「誇りと復讐〈下〉 (新潮文庫)」、「リンカーン弁護士〈上〉 (講談社文庫)」、「リンカーン弁護士〈下〉 (講談社文庫)」、「前夜〈下〉 (講談社文庫)」、「前夜〈上〉 (講談社文庫)」、などにも興味を持っています。 誇りと復讐〈下〉 (新潮文庫)
レビュー ![]() 往年のキレのある復讐劇は期待できず!?
幼なじみと婚約したダニーは祝いにくり出たパブの席で3人組にからまれる。パブから出たダニーたちと3人組は口論になり、ダニーの婚約者の兄であり親友でもあるバーニーが3人組の1人に刺殺されてしまう。3人組の巧妙な偽証で無実の殺人の罪を着せられ、投獄させられるダニー。獄中、密かに復讐の作戦を練り、怒りの炎を燃え上がらせるが…。
代表作『百万ドルをとり返せ!』に勝るとも劣らぬ前評判で、さてさてと期待を胸に手を取ったが…正直若干期待ハズレ。 上下2巻の長編、最後まで読んだが、長すぎる、盛り上がりに欠ける、偶然性に過ぎる、といったところか。『百万ドルをとり返せ!』のシャープでキレのあるノンストップストーリーは望むべくもなかった。フットワークが重くてペンのキレが悪い。残念。 会心作です
アーチャー久々の会心作。この下巻では「復讐」と「最後の対決」が繰り広げられます。
財産をめぐる頭脳的な心理戦と息もつかせぬ法廷での応酬は特に秀逸。 敵役が極悪なので陰惨なリベンジを読者としては期待してしまいましたが、読後にスッキリとするようなラストが用意されています。「誇り」を最後まで失わなかった主人公に最もふさわしいラストであると納得。アーチャーファンはもちろん、アーチャーに近作でがっかりさせられた人にもぜひ読んで欲しい作品です。アーチャーの復活を歓迎します。 アーチャー節健在!
アーチャー、久しぶりの長編です。「百万ドルを取り返せ」を彷彿とさせる興奮と「プリズン・ストーリー」で感じたアーチャーその人の人生の深みが味わえます。最初から最後まで一気に読めました。ストーリー展開は、アーチャー独特の偶然と矛盾に満ちていますが、違和感なく楽しめるのがこの人のすごいところ。今から次の長編が楽しみです。
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