潮騒(新潮文庫連動DVD)
レビュー ![]() 島の貧しい漁師と船持ちの娘の恋
全編に流れるギターがドラマチックな物語をむしろ淡々とした雰囲気に変えていく。普通はおおげさに盛り上げるものなのにこの映画では反対で、独特の趣がある。島の貧しい漁師(浜田光夫)と、大きな船を持つ家の娘(吉永小百合)の恋物語である。若者には網元の恋敵が、娘には都会帰りの恋敵が設定されている。嵐の晩、島の小屋で若者が娘の前で火を飛び越えるシーンがあり、これで若者は島での信用をなくしてしまう。別の嵐の晩、娘の家の船のロープが解けて沖に流されそうになったとき、その若者はただひとり嵐の海に飛び込んで船を救おうとする。さて、映画の中で吉永小百合の歌う伊勢音頭は、別の映画「光る海」の中でもよされ節として出てくる。「ひとりむすめ」というもので、全国の民謡の中に取り込まれているようである。
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クリエーターは「森永健次郎」「吉永小百合」「浜田光夫」「清川虹子」「三島由紀夫」です。 この商品を買った人は他にも「伊豆の踊子 [DVD]」、「青い山脈 [DVD]」、「愛と死をみつめて [DVD]」、「キューポラのある街 [DVD]」、「潮騒 [DVD]」、などにも興味を持っています。 愛の渇き(新潮文庫連動DVD)
夫を亡くし、義父と関係を持つようになった悦子(浅丘ルリ子)は、ある日使用人の三郎(石立鉄男)の粗野で若々しい肉体に惹かれるようになる。しかし、彼は女中の美代に自分の子を孕ませており、それに悦子は激しい嫉妬を覚え、ついには…。 三島由紀夫の同名小説を原作に、蔵原惟繕監督が愛にさすらう女性の絶望的なまでの顛末を、モノクロームの斬新な映像センスで描きあげた文芸映画の秀作。蔵原監督の代表作『執炎』で演技派スターとして開眼した浅丘ルリ子が、それ以上に激しくももろい複雑な女性心理とそのエゴを、凛とした佇まいの中、壮絶なまでに体現している。蔵原監督最後の日活映画でもあり、この後彼はフリーとなり、大自然を舞台にした超大作を多く手がけるようになった。(増當竜也)
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クリエーターは「蔵原惟繕」「浅丘ルリ子」「中村伸郎」「石立鉄男」「三島由紀夫」です。 この商品を買った人は他にも「永すぎた春 [DVD]」、「憎いあンちくしょう [DVD]」、「瘋癲老人日記 [DVD]」、「獣の戯れ [DVD]」、「RURIKO」、などにも興味を持っています。 夏目漱石のこころ(新潮文庫連動DVD)
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クリエーターは「市川崑」「森雅之」「新珠三千代」「三橋達也」「夏目漱石」です。 この商品を買った人は他にも「それから [DVD]」、「羅生門 [DVD]」、「野火 [DVD]」、「夏目漱石「こゝろ」を読みなおす (平凡社新書)」、「蟹工船 [DVD]」、などにも興味を持っています。 「空にはとどろ。号砲の。」
レビュー ![]() 3rd
高速ハード・マーチと称す独自の音楽性で突き進んだダイナマイト和尚率いるデスマーチ艦隊(既に解散)の3rd。そのバンド名と丸尾末広の描くジャケットだけでも既に十分カルト。そしてカバーが多くなった分、1st、2ndよりも随分取っ付き易くなった印象では在るが、楽曲も相当キています。誰しもきっと何処かで聴いた事のある楽曲が、彼らなりの解釈で強引にアレンジされている。より個性を強く感じさせるのはダイナマイト和尚の独自の歌唱に寄るものか。良くも悪くも好き嫌いは、はっきり別れるのでは。音質がチープなのはご愛嬌。
うそうそ (新潮文庫 は 37-5) (新潮文庫)
レビュー ![]() 今回は冒険活劇!
さて「しゃばけ」シリーズ第5作目の本作。
今までと比較すると、ずいぶん違います。 まず長編。 そして4作目までは基本的に謎解きがメインのストーリーであったのに対して、 本作「うそうそ」は箱根を舞台にした冒険ものです。 若旦那を中心にした登場人物は変わらないのですが、 ストーリーはめまぐるしく変化する、 冒険活劇です。 いきなり本作を読むと「あれ!」と驚いた読者も多かったかなと想像します。 二人の兄やが大活躍。 天狗との戦い、クライマックスの箱根の天変地異など、 アクションが中心で、いわゆる時代劇的な印象も強まりました。 今までの「しゃばけ」シリーズとスケールが違います。 エピソードが大きくなりました。 私はエンターテイメント性が高まったと感じました。 今後のこの人気シリーズは、 こういうアクション中心のエピソードが加わったことで、 ずいぶんと広がっていくかもしれません。 楽に読み切れて、楽しい作品だと思います。 若だんな、最高!!
これまでずっと畠中恵の本を読んできて、そろそろネタ切れかなぁ・・・と思いつつ手に取って読み始めたら最後。ジェットコースターの様な勢いで読みきってしまいました。
今回もキャラクターの構成がしっかりしていて、さらに舞台が「箱根」という事もあって、箱根に行った事がある人はさらに面白く読めると思いますよ!! 是非オススメです☆ 弱くて強い“ヒーロー”若だんな!
私も文庫化されるのを待って買いました。
しゃばけ以来の長編で賛否両論あるようですが私は好きです。 本作は箱根の伝説、言い伝えなどがたくさん盛り込まれ 読み手の私まで一緒に旅情気分を味わいとても楽しかったです。 古代、生贄にされたときのトラウマを抱えたひめ神を か弱い体で懸命に庇う若だんなが女性の視点からはとても素敵に思いました。 畠中さんの綿密な土地柄の考察は素晴らしいと思います。 次作の文庫化も待ちきれません! 若旦那、大災難
江戸の大店の一人息子である若旦那の悩みは、
ひとなみ外れて体が弱いこと。 若旦那にあまい両親と、妖怪の手代仁吉と佐助に守られ 常なら店の奥で養生しているのだけど。。。 しゃばけ以来の長編です。 江戸で起こる地震を不安がる両親の案で、 箱根へ湯治へと出ることになった若旦那。 体が強くなるかも、と希望に燃える若旦那ですが 「若旦那が邪魔だ」という声を夢で聞いたり、 手代たちの行方がわからなくなったりと 奇妙なことが次々とおこります。 江戸を出たせいか、あっちで狙われ、こっちで狙われ 若旦那は大災難です。 人や人ならぬものの勝手な思惑にふりまわされながら よろよろしながらも手を差し伸べようとする若旦那。 ご本人は、自分の無力感にいつも悩んでいますが じゅうぶん強い気がします。 むむむ・・・
「しゃばけ」シリーズは大好きで、文庫化されるのを虎視眈々と待っていたので、そそくさと買いました。
「若だんなが旅に出る」「若だんなの命を狙うものがいる」「神様や天狗が登場する」など、わくわくさせる要素がいっぱいです。 誘拐される時ですらほのぼのとしている、そのシーン辺りまではよかったのですが、その後登場人物が結構バラバラな印象で散漫になり、しゃばとしての良さが出し切れていないような。 姫神様も天狗も妙に勝手なキャラな感じがして余り好きになれませんでした。 もちろん、一太郎の優しさ、ユーモア、土壇場でのくそ度胸、兄やや兄さんへの思い、恵まれた立場にいながら持つ悩みなど、いいところは色々と出てきます。 ただ、長編として見ると、共感度が低かったです。 こんな事を思うのは、「しゃばけ」一作目より、続く短編集の方が気に入ってるタイプの人間だという好みの問題もあるのかもしれません。 「ちんぷんかん」の文庫化をまた辛抱強く待ちます。 鳴家が、旅のお供のメンバーで大揉めしたり、姫神篭絡作戦に参加したり、印籠のお獅子に乗ったり大活躍してたこと、兄さん(松之助)の兄や化現象など、楽しいシーンも色々あるので、「しゃばけ」ファンとしてはやっぱり押えておきたい本です! (実写版を見てみましたが、原作とは結構ストーリーを変えてありますので、やはり原作を読みましょう・笑!)
うそうそ (新潮文庫 は 37-5) (新潮文庫)を見てみる
クリエーターは「畠中 恵」です。 この商品を買った人は他にも「日暮らし〈下〉 (講談社文庫)」、「日暮らし〈上〉 (講談社文庫)」、「日暮らし〈中〉 (講談社文庫)」、「ゆめつげ (角川文庫)」、「おまけのこ (新潮文庫)」、などにも興味を持っています。 しゃばけ (新潮文庫)
レビュー ![]() 読みやすくおもしろい
おもしろかったです。体の弱い若旦那とそれを過保護のまでに守る妖たちとのふれあいがうらやましくなりました。 シリーズ化されている作品なので、他の作品も読んでみたいと思います。
江戸+妖怪+捕り物
江戸有数の廻船問屋の一人息子、若だんなこと一太郎は生まれつき虚弱で直ぐ寝込んでしまうが、周りの妖(あやかし)が見えてしまうという得意な能力を持つ。
ある日、若だんなが行きあった殺人事件を皮切りに、次々と不可解な殺人が連続する。若だんなは妖達の手を借りて真相を探るのだが、魔の手はその身辺にまで及び…。 2001年度日本ファンタジーノベル大賞受賞作。江戸に妖怪に捕物と私にとっては堪えられない要素をてんこ盛りにした作品。 若だんなほか妖怪達のキャラクターに魅力があり、着眼とアイディアで決まりという感じ。そこに若だんなの出生の秘密や殺人事件の謎を上手く絡めており、シリーズ第1作としての作者の意図は十分成功しているように思う。 ミステリーとして見た場合は、一種のアームチェアディテクティヴ(安楽椅子探偵)の変型で、探偵役の一太郎に対し、ワトソン役(若しくは小林少年以下少年探偵団)が妖怪達という設定が面白い。或いは一種の妖怪バスターズもの、とも言えるかも。 ただ、推理や江戸情緒を楽しむというよりは、あくまでキャラクターで読ませるタイプで、全体として少女マンガ風な雰囲気がある(作者が漫画家出身であるせいか?)。ちょっと刺激は少ないのだが、気軽に安心して読めるエンターテインメントといった感じ。 ファンタジーノベル大賞の懐の深さ
この本に出会ったときは、久々のヒットだと思った。デビュー作であるから少々文章にぎこちなさがあるものの、設定も文句なし、キャラクターも魅力的である。家鳴りが何匹か欲しいと今でも思うよ。そして文庫の特典、ところどころにちょっぴりずつ入る挿絵が目新しくて、作品4.5、挿絵0.5といったところか。なので、これから入る方には自信を持ってお薦めできる。迷わずに購入して楽しんでください。
だが「いっちばん」のレビューに書かせていただいたように、だんだんマンネリ化してくるんだな、やっぱり。永遠に変わらないものを求める人には評判がいいようだが、正直かなり飽きてきた。あとね、「体が弱い」って絶対に美徳じゃないって。なぜか「病弱」に憧れる人や、自分が「病弱」であることを自慢するヤツが時々いるが、大変な思い違いであることをお忘れなく。 洒脱で意気な娯楽小説
楽しい!面白い!
正直びっくりしました。知らなかった。こんな本。 Yonda?の中にショートストーリーとして入っていて、これって面白くない?と感じたのがきっかけで、出会いました。 身体の弱い若旦那と彼をとりまく妖との洒脱なやりとりが面白い。 人間とは妙にずれる彼らの価値観、若旦那はそれを感じつつも愛情たっぷりに会話しているのが愛らしい。 また、彼の出生の秘密や、それを伏線とした、薬種屋の連続殺人事件など、推理小説としてもなかなか小気味良い感じが好ましい。 肩を入れずに気軽に読みきれる一冊。 個人的にはちっこくてかわいいんだろう、鳴家が好みです。 続きをどんどん読みたくなる良作です。 迷わず買いましょう
かなり迷ってから買いました。しかし予想以上に面白い作品でした。
迷いの元は、妖怪が出てきて、ミステリーで、ファンタジー賞受賞って・・・全く想像できませんでした。 しかし、読み出したら・・・・楽しい!読みやすい!キャラクターがかわいい!ストーリーも結構深い! 主人公のキャラクター設定も絶妙で、最初はイマイチ感情移入できない感じなんですが、読み進めるにしたがって「一太郎ガンバレ!」と応援したくなります。周りをとりまく妖(あやかし)達がいい味出してます。 本格ミステリー好きの方々、いつもしゃかりきに犯人捜しばかりしていないで、ぜひこの本を読んでみて下さい。
しゃばけ (新潮文庫)を見てみる
クリエーターは「畠中 恵」です。 この商品を買った人は他にも「ぬしさまへ (新潮文庫)」、「ねこのばば (新潮文庫)」、「おまけのこ (新潮文庫)」、「うそうそ (新潮文庫 は 37-5) (新潮文庫)」、「ぬしさまへ」、などにも興味を持っています。 ぬしさまへ (新潮文庫)
レビュー ![]() 前作に増して軽快、愉快♪
1作目では、その登場人物の楽しさ、妖たちの面白さ、人とはちょっと違ったキャラクターの持ち味、全てが新規性に富んでいてとっても楽しい話でした。
2作目の本作は、短編集で前回よりちょっと脱力、緊張する必要はちっともなくて、みんなの中に入り込んで一緒に江戸の謎解きを楽しんでる感じです。 誰かの夢の中にいるような、妖達がよそよそしくて、なんだか寂しくて、ことの次第がわかったとたんに安堵と怒りがこみ上げてくる作品がとっても愛らしくて大好きです。 このテイスト、ずっとずっと読み続けたくなりますね。 しゃばけを読んだらこちらも必ず
前作のしゃばけと違って短編集ですが、内容の濃さは1作目以上だと思います。
それぞれの話の中に、1作目では表現できなかった、妖(あやかし)達と若だんなの絆が表現されてたり、手代の仁吉の 千年!にもわたる恋話が語られたりして、非常に深く畠中ワールドに引き込まれます。 今回の若だんなは更に推理のキレが増していて、あっという間に結末までたどり着いてしまうので注意しながら読んで下さい。それにしても最後の「虹を見し事」は切ない話です・・・。 のんびり、ほのぼのとした気持ちになれる本
「しゃばけ」シリーズの第2弾。小編6部作。
長崎屋の若だんな「一太郎」が、知恵を効かせてさまざまな事件を解決する。まあ、ある意味江戸時代を舞台にした推理小説っぽく、また、妖(あやかし)が登場するファンタジー的な小説である。 軽い気持ちで読み進むことが出来、しかも、なんか、のんびり、ほのぼのとした気持ちになれる。 また、江戸時代の人々の生活も付加価値的に読み取ることができるのも良い。 精神的に逞しくなった若旦那が微笑ましい
「しゃばけ」に続くシリーズ第二作。趣向を変えて短編集にしているが、相変わらず若旦那と御馴染みの"妖"達のユーモラスな掛け合い、江戸の風情が味わえる。
タイトル作「ぬしさまへ」は"妖"ならぬ人の中に棲む鬼を題材にした皮肉な作品。安楽椅子探偵を演じる若旦那は颯爽としている。「栄吉の菓子」は栄吉が作った饅頭を食べた隠居老人が亡くなると言う発端で大いに笑わせてくれるが、解決には無理があろう。最後の栄吉の哀感が印象に残る。「空のビロード」は若旦那の兄の松之助が主人公。犬猫連続殺害事件を発端にして、人間の持つ悪意と善意、生きる希望と宿縁を巧みな構成で描いた秀作。「四布の布団」は一人の人物の人生観に翻弄される周囲の人々の悲喜劇を描いた作品だが、やや単調か。「仁吉の思い人」は若旦那の御機嫌取りに伊達男(妖)仁吉が語る失恋話。仁吉の恋した"妖"と人との千年に渡る悲恋物語だが、一番辛かったのは...。最後のオチが秀抜。「虹を見し事」は若旦那が誰かの夢の中の登場人物となる幻想的な物語だが、その中で現実の厳しさを垣間見せる手腕は見事。 短編集とあって、一作々々作風を変えて読者を楽しませる工夫が感じられる。身体は相変わらず病弱だが、精神的に逞しくなった若旦那も微笑ましい。このまま若旦那の成長物語となるのであろうか。今後も楽しみな、ファンタジー時代劇。 ファンタジー時代劇サスペンスの面白さ
江戸時代を背景とした、鬼平犯科帖シリーズといった時代物は数点読み堪能しました。また、奇譚ものも嫌いではありません。それが合体して上質なエンターテインメントとなったのが本書です。花のお江戸の大商人の病弱な若ボンボンが妖怪に助けられながら難事件を解決するというものですが、なんともほのぼのとした語り口で、正月、お屠蘇気分で堪能しました。ファンタジーサスペンスというべき新境地を開いた1冊だと思います。特に、このシリーズは若い世代には大うけするのではないでしょうか。しかしじっくり読むと、若ボンボンの「もっと大人になって、人々の話を聞き逃さないようになりたい」という真摯な若者の気持ちが物語の伏線として書かれていたり、悲しいラブストーリがちりばめられていたり、著者のサービス精神にも感服しました。
ぬしさまへ (新潮文庫)を見てみる
クリエーターは「畠中 恵」です。 この商品を買った人は他にも「ねこのばば (新潮文庫)」、「しゃばけ (新潮文庫)」、「おまけのこ (新潮文庫)」、「うそうそ (新潮文庫 は 37-5) (新潮文庫)」、「ゆめつげ (角川文庫)」、などにも興味を持っています。 |