山下洋輔の文字化け日記 (小学館文庫)
レビュー ![]() やはり面白かった
ジャムライスのホームページのほうで、文字化け日記という最近の連載を知りまして、10年ぶりヤマシタエッセイということで、新刊をさがしていてもないわけです。文字化けのタイトルからそうで、インターネット上で読まれるのにピッタリといった間合いで、絵文字文化的ぎゃぐが、そこここに埋めこまれてるのに興味津々。
山下洋輔近著をパラパラとみてみると、集英社の「ドバラダ乱入元年」が、小説ドバラダ門のその後を補足したエッセイという体裁をとりながら、さりげなくすごいネタというのか話題が練り込んである傑作小説といっていいものにみえた。 それで、山下洋輔ニューヨークトリオのニューヨークの日々や面白ネタをえがいた「風雲摩天楼まてんろう秘帖」、演劇の鴻上尚史氏らとニューオリンズからジャズの源流をたずねてセントルイス、カンザスシティと地元のミュージシャンと演奏しながら旅していく「アメリカ乱入事始め」も読みなおしてみたい。 「エッセイ・コレクション」に収録されている、ピアノ弾きよじれ旅、跳んだ、ピアニストを笑え、ピアニストにご用心、など名作の(ピアニストを二度笑え、手を出すな、は未収録)60年代からのヨーロッパツアーやジャズフェスティバルで、ジャズの即興や演奏場面を文章化した的確で刺激的な描写の興奮は、異常活字愛好者のミュージシャンによる奇跡的記録。そして爆笑ネタの飛躍していく型にハメラれたら、身をよじらせるしかない。ハードボイルドタッチの東西ヨーロッパ演奏旅行記には、抒情的で感動的な場面もあり。
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クリエーターは「山下 洋輔」です。 この商品を買った人は他にも「蕎麦処 山下庵」、「THE INNER SPACE OF YASUTAKA TSUTSUI(紙ジャケット仕様)」、「ラプソディ・イン・ブルー」、「昭和マンガ家伝説 (平凡社新書)」、「忌野清志郎1951-2009」、などにも興味を持っています。 文字化けした歴史を読み解く―われわれは日本のことをどれだけ知っているのだろうか 三宅善信対談集
レビュー ![]() 時代に即した問題提起
友人に勧められて購読してみたが、この本の最もユニークかつ有益な点は、日本の歴史・文化を理解するために、偏狭な国史観による解釈ではなく、世界の様々な思想・宗教との比較や異なった視点から光を当てている点である。著者の主張は、私の理解するところでは、「日本を知らずに世界のことが理解できるわけがない、同時に、世界を知ることによって日本を正しく理解できる」ということではないかと考える。とかくグローバルというキーワードに関して、アメリカの視点でものを考えたり、アメリカとの関係だけを考えて終わりという風潮があるが、この本は、背景の異なる10人との対話を通して、そのような早とちりがいかに浅薄なものであるかを教えてくれる。国際問題を経済と軍事で把握しようとする群書が多い中で、思想史、民族史という観点から捉え直す方向は、長期的な問題解決のために有効な問題提起と思う。多くの人に、このような歴史理解の方法があることを知ってもらいたい。TV番組の加筆ということで、分かりやすい利点があるが、各テーマの掘り下げがもう少し欲しい点や発言がややすれ違ったままの箇所があることは否めない。著者はすぐれた情報発信者と見受けるので、種々の機会に各種のメディアで問題提起、解説を今後も継続されることを期待したい。
もったいないだけじゃない
昨今は日本語が見直されている。「もったいない」などはその代表。
この本を読むと、そのほかにも、世界に誇れる言葉がある事がわかる。 三宅氏といえばレルネットの「主幹の主観」を楽しく拝見さえてもらっているが、この本は、スカパーの対談なんですね。 知的好奇心を燃やしてくれる
多士済々なメンバーとの対談が興味をそそる。「われわれは日本のことをどれだけ知っているのだろうか」、著者の挑発に見事に完敗。経歴は凄いがどこで著者はこれだけ多くのハイレベルな常識(著者にとって)を身に付けたのだろうか。儒教研究の権威、加地伸行氏が唯一2回登場されるが、3回、4回と続いてもよいぐらい興味がある内容である。慰霊と宗教の関係など日常あいまいに過ごしているだけに、この対談を読むと非常に明確になる。私は寡聞にして対談者全員を知っていたわけではないが、多分考え方は種々巾があるのであろう。著者が実にうまく自分を偽らずに対談している(ように見える)ところも憎い。知的好奇心溢れる人のチャレンジを期待する。
普遍的な宗教の重要性を再確認
まず本書を読んで驚かされるのは著者三宅氏の驚くべき博識ぶりである。三宅氏は金光教という一つの宗教の会長であるが、その見識は一宗教人をはるかに超えている。本書は宗教学者、人類学者、駐日大使、NGO代表、実業界の名士など多方面に渡る著名人との対談集であるが、各人の意見に三宅氏が宗教をベースとした見解を加えていく。自分の宗教に偏ることなく、ひじょうに幅広い視点で世界における日本のありようを解説してくれている。とくに印象深かったのは、多国籍医師団の代表菅波氏との対談における、「日本は宗教観がまるで違う欧米人にただ追従して自らのメッセージを伝えることなく国際貢献をしようとしている、そして貢献される地域の視点に立っていない」との言葉である。宗教というと日本人はマニアックな新興宗教をすぐに思い浮かべ、うさん臭いものだと思いがちだが、世界各国でこれほど宗教が重要視されている現実を考えると、日本人も幅広い意味で宗教に対する見識を深めた上で他国とつきあっていくべきなのではないかと考えさせられた。本書は衛星CS放送で放送された『X talbe Yの椅子』という番組を活字にしたものという。再放送があればぜひ見てみたいと感じた。
えっ、お墓って儒教の影響で作られたの? 仏教じゃないんだ。
さまざまな著名人との対談を通して、日本の歴史や文化の深層を解読していました。著者のHP・レルネットの論文もなかかな興味のある内容です。
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