雪と氷の旋律
レビュー ![]() 車の中で聞くと
13個のSPからだと不自然に聞こえるかなと思いつつ、声がしっかりと中央に定位する。空間に音が広がるのが分かる。
余韻がしっかり残り、エンヤの息づかいをきちんと再生する。 家の中でじっくり聞くのも良いけれども、運転しながら聞いても素晴らしいアルバムだ。 相変わらず素晴らしい……
久しぶりのアルバム……冬向きの作品ということで暖かい部屋でアイスクリームを
食べながら聴くと至福の時が過ごせます。でも、寒い部屋で聴くと体にこたえます。 Enyaは聴く者の体感温度を変えるような五感に訴える不思議な楽曲を 相変わらず提供してくれています。 日本では一時のブームが去り、何十万枚と売れるアーティストではなくなりましたが popsやrockのようにenyaという独自ジャンルといえるようなハイクオリティーは健在。 冬というテーマを持たせたこともあって統一感はありますが、12曲まとめて聴くと ちょっと変化に乏しい気もしたので、星1つ減らして星4つとしました。 タイトルにぴったり
まさに「雪と氷の旋律」というタイトルにぴったりのアルバムです。
しかし、冷たいというよりもクリスマスらしい明るい曲もあり、 まさに冬らしい音が詰まっているアルバムだと思います。 初期の「ウォーターマーク」みたいだな・・・と思いつつ聴きはじめましたが、 今までに無いエレキギターや手拍子のアレンジに驚きました。 最初は違和感を感じましたが、何度か聴くうちにこういう感じもアリだなぁ、と。 伊藤なつみさんのインタビューによれば、思いがけずエンヤはヒップホップなども 聴くとのこと。ここ数年、曲がだんだん明るくなってきているよう、 彼女の中での色んな変化が音楽にも表されているなと思います。 邦題のついた初アルバム
初めて日本語版向けのタイトルがつけられたアルバムである(映画の題名の引用を除いて)。
多重録音の浮揚感、通奏低音のようなペース、鐘の音、という基本路線を踏襲している。 前作アラマンタイン(赤エンヤ)より少し陰性に彩られた作風は、初期のケルツないし ウォーターマークに回帰した側面も見受けられ、一方でエレキギターを初めて採用する などの試みもあり、ここでエンヤは、過去から今までを振り返り、自分の立ち位置を 確認するかのようにこのアルバムを仕上げている。「きよしこの夜」の再録も、この20年で 出した彼女の一つの結論なのだろう。私としては旧いバージョンの素朴さも捨て難いが。 同じ時代に生きていることを感謝し、今後の作品を心待ちにできる幸運を感じる アーティスト(創作家)を3人あげるとすれば、私にとってそれは宮崎駿であり、 スティーブン・スピルバーグであり、そしてこのエンヤである。オバサンになって しまったが(当然自分もオジサンに・・)これからも楽しみです・・ね。 冬を迎える支度ができます・・・
ENYAの曲は随所で聞くものの実際にアルバムを買うのは初めてです。
今回即購入したくなったのはジャケット写真の白の美しさがとても印象的で、以前より彼女の声とか今までの曲から冬景色を何となくイメージしていたせいもあり、彼女の冬の歌をどこか待っていたことを思い出したから。予想通り、というか予想以上に感動しました。幻想的でありつつ、どこか厳かな美しさがありますね。それでいて、何となく暖かさも感じます。キャロルと共にオリジナルも聞けるのが嬉しいですね。 欧米のキリスト教社会の人々にとって冬の始まりはキリスト生誕のクリスマスを待つ季節とも重なるもの、だから、このアルバムを聞いていると、厳しくも美しい冬を迎えるということがどういうことなのかを、改めて思います。クリスマスキャロルを読んだ時のこと等を思い出しました。お祭り騒ぎではなく、厳かにそれぞれの身の丈にあったやり方でキリスト誕生を祝うまたそのための準備をする、子供達は楽しいことを待ってワクワクする・・・ またそれ以外の場合でも、冬支度をするとか新年を待ちわびるとか、自然の厳しさに畏怖を感じたり雪や氷のもたらす美に感動したり子供達は雪でわくわく遊んだり、暖かい家に早く帰りたくなったり、クリスマス〜新年には愛する人達を思い出したりと、時代が変わっても昔からずっとこの季節は特別なんだなと思います。自然との関わりを意識したり、この季節だからこそ人恋しくなったり、そんな季節なんだな・・ということを改めてしみじみ思わせてくれるようなアルバムだと思います。 こちらも改めて、厳かな気持ちで、でも楽しく冬を迎えられそうです。
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クリエーターは「エンヤ」です。 この商品を買った人は他にも「冬のシンフォニー(デラックス・エディション)(限定生産:デジパック仕様盤)(DVD付)」、「冬のシンフォニー(通常盤)」、「ザ・グレイテスト・ジャーニー~ザ・ベスト・オブ・ケルティック・ウーマン【生産限定HQCD】」、「神々のシンフォニー」、「イン・コンサート〜タイム・トゥ・セイ・グッバイ (CD+DVD)」、などにも興味を持っています。 オリジナル・サウンドトラック 「SOUND of The Sky Crawlers」
レビュー ![]() 映画の世界観を映像とシンクロし完璧に表現した音楽
作曲家の川井憲次さんが映画のパンフで「今までの押井監督の作品は絵とシンクロするよりも、俯瞰で見ているような位置に音楽がありましたが、今作は風景やキャラクターの心情に近い場所にするよう監督からリクエストがありました」と語る通り、正に映像と表裏一体で主人公達の心情、映画の世界観を表現したとても素晴らしい音楽でした。
今はベートーヴェンやラフマニノフらのクラシックを主に聴いていますが、過去のアニメーション音楽では、久石譲氏の交響詩アリオン、三枝成章氏の逆襲のシャアのサントラ、が映像と離して音楽として最も素晴らしいと思ってきました(10年以上聴いてないですが)。ですが、このサントラ音楽は映画の世界観(深み)の表現という点で、それらを凌いでいるかもしれません。 このメインテーマ、ハマります
スカイ・クロラを知ったのは公式WEBページが出来てからで、予告編で流れていた
メインテーマ“blue fish”は大変印象に残る曲でした。 映画は2回観ました(私が映画を観に行くこと自体稀なことです)。 是非自宅でも聴きたい!と思っていたら、公開前にサントラが出ていたのを知らず・・・。 早速購入しました。 キルドレたちの生きている空間・時間、そして辛さと哀しみを優しく力強く 聴かせてくれる1枚です。このテーマは1曲リピートでも全く飽きません。 草薙水素が「彼」を想う、その繰り返しを、聴いている気がします。 透明感と奥深さ
映画を見た後、その余韻を結構引きずっていたので、何となくサントラも買ってみました。
最初のメインテーマを聴いただけで買って良かったと思いましたね。 悲しみをたたえた、青空のような澄んだ水のような雰囲気が脳裏を横切りました。 ちなみにこのメインテーマはバージョン違いが何曲も収録されています。 聴くだけで胸に溢れるリリシズムと
20年近く前、100人も入らない大森の小さな劇場で
押井守初の実写映画『紅い眼鏡』を観た時の、 その衝撃を忘れることはできない。 川井憲次の手によるオープニング・テーマ、それ一曲で 完全にやられてしまった記憶がある。 それからずっとこの作曲家と監督は二人三脚で歩いてきた。 一作一作その音楽/作品世界を深めるこのコンビを リアルタイムで追うことのできる私たちは幸せであろう。 聴くだけで胸に溢れるリリシズムと、心躍るビートと 人の声を多用したメロディーの美しさ。 本作でもそれは健在である。 映画は音楽によって勝利する
「ハウルの動く城」は宮崎駿の最高傑作とは言えないものの、私にとってとても愛おしい作品だ。
その理由は、第一に魅力的なキャラクターにあるが、わかりづらいストーリーやあいまいなテーマ性を補ってあまりある、久石譲のくりかえされる主題曲によるところが大きい。 「スカイクロラ」もまた、そのメインタイトルが映画の世界というものを決定づけている。 これまでの押井守の作品には絶対にあり得なかった深い叙情性は、切なくて、とても愛おしい生と死の営みを感じさせる。そして、それを聞けばたちまち草薙や函南のいる世界に連れて行ってくれる。劇中幾度となく繰り返されるパイロットたちの何気ない日常描写が、特別でとても大切なものに思えてくる。 押井作品で初めてサントラ盤が欲しいと思わせてくれた名曲。
オリジナル・サウンドトラック 「SOUND of The Sky Crawlers」を見てみる
クリエーターは「サントラ」「CHAKA」「坂本美雨」「川井憲次」です。 この商品を買った人は他にも「押井守ワークス+スカイ・クロラ The Sky Crawlers (別冊宝島 1546 カルチャー&スポーツ)」、「スカイ・クロラ ナビゲーター」、「アニメはいかに夢を見るか―『スカイ・クロラ』制作現場から」、「カウントダウン・オブ・「スカイ・クロラ」 count.1 [DVD]」、「スカイ・クロラ オフィシャルガイドMaterial」、などにも興味を持っています。 東京魔神学園月紅伝 後編
東京魔神学園月紅伝 後編を見てみる
クリエーターは「ドラマ」「坪井智浩」「増田ゆき」「津村まこと」「松来未祐」「秋元羊介」「くわはら利晃」「加瀬康之」「田村ゆかり」「堀江由衣」「川鍋雅樹」です。 この商品を買った人は他にも「東京魔人学園月紅伝 前編」、「東京魔人学園月紅伝詩篇〜雪街」、「東京魔人學園剣風帖伍周年記念ドラマCD 東京魔人學園黄龍祭 第壱巻・推理篇」、「東京魔人學園剣風帖伍周年記念ドラマCD 東京魔人學園黄龍祭 第弐巻」、「東京魔人学園 退魔陣〜桜月夜」、などにも興味を持っています。 山のあなた 徳市の恋 プレミアム・エディション (初回限定生産) [DVD]
レビュー ![]() 特典映像如何によってはスタンダード・エディションと「按摩と女」を買う方がお薦め
94分の本編映画の素晴らしさは山のあなた 徳市の恋 スタンダード・エディションの方にレビューを書きました。関心のある方はそちらを覗いていただくとして、このプレミアム・エディションがディスク3枚になるとは驚きです。大枚を投ずるなら、上記スタンダード・エディションと、「カヴァー」の対象となった清水宏監督1938年の作品按摩と女をセットで買う方が有意義ではなかろうか、と思います。まさか「按摩と女」がついてくるということはないでしょうから。ともあれ、本編映画はひなびた温泉場の情緒に浸ることができ、カラー映画で「カヴァー」することの利点を生かした映像美に満ちた、日本人に生まれてよかったと思える素晴らしい作品なので、特典映像が面白くなかったとしても星4個より下の評価となることはないでしょう。ただその時には、高価であることに悔いが残るでしょうが。特典映像の内容が明らかになってからどういうお金の使い方をするか検討してもいいのでは、と考える次第です。
山のあなた 徳市の恋 プレミアム・エディション (初回限定生産) [DVD]を見てみる
クリエーターは「石井克人」「草なぎ剛」「加瀬亮」「マイコ」「三浦友和」「堤真一」です。 この商品を買った人は他にも「ドラマ版 猟奇的な彼女 DVD-BOX」、「『山のあなた 徳市の恋』 ガイドブック (ぴあMOOK)」、「SMAP/タイトル未定」、「山のあなた~徳市の恋~オリジナルサウンドトラック」、「山のあなた 徳市の恋 スタンダード・エディション [DVD]」、などにも興味を持っています。 グーグーだって猫である ニャンダフル・ディスク付き(初回限定特別版) [DVD]
レビュー ![]() 猫が出てくる映画
猫好きの人が猫が出てくる映画を見るのは、猫が中心である必要はない。
猫は必要がないときには人間を無視するか、人間を警戒する。 必要なときは、人間に対するというよりも、親に対するような接し方をする。 そんな猫の生活を知っていれば、すこしでも猫がでてくれば、猫好きには満足である。 人間の唯我独尊的な態度に対して、猫の唯我独尊的な態度は、よい反面教師かもしれない。 映画館で見るのと、DVDで見るのとでは、印象が違う場合がある。 それが心配で迷う場合は、レンタルで一度借りて見るようにしている。 描かれたのはありふれているようで味のある人生
ペットは心を癒す。それは姿の可愛らしさだけでなく、飼い主を頼る素振りが落ち込んだ飼い主の自信を取り戻させたり、はたまた、飼い主の心情などおかまいなしの自由奔放な振舞いが、飼い主の気持ちを「くよくよしても仕方がない」といったいい方向に向けたりするからであろう。漫画家としてのスタート以来、生活をともにしてきた猫サバの死がその暮らしに句読点を打つ。グーグーを得て喪失感から脱却していく彼女。しかし、それをきっかけに幸不幸の波が大きくうねり始める。才能に恵まれながら恋愛に関して少々内向的な漫画家を小泉今日子が好演。漫画家になった原点を振り返りつつも、身の上に起こった不幸につぶされそうになって独白するシーンが熱い。実在の女性漫画家がモデルだが、漫画家という職業を選んだ、どこにでもいる人の人生譚としても十分見ることができるだろう。昔のフランス映画に似て流れは静か。大げさな山谷はないけれど、見終わったときに自分の心がコトンとプラス側に振れる、そんな映画である
一日一日を大事にいきることの大切さ
映画をみて、ひさしぶりに深く考えさせられた作品です。
最初は、ねこのかわいいビジュアルとジョゼの犬童監督の作品なんだ、という興味で見に行ったのですが、表面で見える以上の作品内容の深さに、2度見に行きました。 大きな波のないストーリーですが、この作品が描いている、”日常”や人間関係、一人の女性の人生、猫も含めたいきものの命、ということを考えると、この穏やかさがわかる気がします。何もない時でも、重病になっても、時間は平等に流れていく。自分は自分のできる範囲で精一杯生きるしかなくてそれこそが大切だ。ということを教えてくれる映画だと思います。 もちろんその静かなストーリーの中でこそ無邪気に生きているグーグーの可愛さが生きてくるわけで、ただ表面的な猫の可愛さを売りにしているのではなく、ここまで生かした猫(動物)映画はほかにないと思います。 もちろん、グーグーのプライベート映像集、もねこ好きとしては気になって仕方ないのですが! こういう映画もありだと思う
劇場に2度見に行きました。
話は、ドラマチックでなく、そして起承転結というものもない。 そうは言っても、日常生活は得てしてそうしたもので、その意味ではリアリティーがある。 でも、ホントに描きたいのは、そうした地味な生活におけるファンタジーなんでしょうね。 ささやかな奇跡(言葉として矛盾する? 笑)というか。 ただ、サバと麻子先生の再会はやり過ぎで、鼻白むかな。 リアルな吉祥寺はもっと荒んでいるでしょう。 リアルな吉祥寺にファンタジーを埋め込んで、優しく温かな架空の地(世界)を作り上げています。 もっと自然に、もっと緻密に描かれていればという思いもありますが、 でも、こうした映画もありかと思い、応援を込めて星4つ。 ちなみに、原作は読んでいません。 のんびりと…
一言で言うなら…
のぉ〜んびりリラックスしながら観れた1本です。 動物中心の作品かも…と思っていたけど そうではなく…私にとっては嬉しかったかな とは言えやっぱり 可愛かった〜グーグー(≧▽≦)ノ グーグーは何をしても可愛かったけど… 個人的には井の頭公園をダッシュするシーンと、 上野樹里さんの上着の中から むくっと顔を出すシーンが好きかなっ♪ ネコ派かイヌ派かと言えば 完全にイヌ派な自分でしたが・・・ ちょっとネコもかわいいじゃない!!と感じました。 色々とゴミゴミとした日常の中で ちょっと一息つきたいそんな時に観たい1本です。
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クリエーターは「犬童一心」「小泉今日子」「上野樹里」「加瀬亮」「大島美幸(森三中)」「村上知子(森三中)」「黒沢かずこ(森三中)」「林直次郎(平川地一丁目)」です。 この商品を買った人は他にも「上野樹里 ao akua(アオ アクア) [DVD]」、「ブレッド&バター presents-DRAMA&LIVE-「あの頃のまま」 [DVD]」、「平川地一丁目II~もうひとつのベストアルバムとラストライブ~」、「百万円と苦虫女 [DVD]」、「歩いても 歩いても [DVD]」、などにも興味を持っています。 山のあなた 徳市の恋 スタンダード・エディション [DVD]
レビュー ![]() ノスタルジックでほのぼのとした可笑しさ
物語は、目アキを早足で追い越すのが趣味という徳市と相棒の福市(加瀬亮)との道中からはじまります。追い抜いた学生グループを按摩することになった徳市が悔しいという思いを込めて、学生たちの足を徹底的なマッサージして、翌朝、山を登る学生たちに筋肉痛を起こさせる。そのユーモラスなスケッチは小味だけれど、ほのぼのとした可笑しさを醸し出しています。
そんな風に、時代設定も当時のまま。会話も微妙におっとりした口調。また、温泉宿も山や川の風景も美しい。全体的にまったりした進行で当時の日本人の生活ペースはこんなにゆったりと時間が流れていたのだなぁと思わせる、実にほのぼのとした遣り取りが続きます。でも、ラブコメにちょっとだけサスペンスもあります。(笑) ヒロインの謎の東京の女役は、モデル出身で映画初出演のマイコ。美人(8頭身?)で現代的ながら、着物姿が良く似合う。そして何とも声がいい。演技はちょっと奥行きがない印象だけれど、許せます。(笑) 徳市役の草なぎ剛が役にはまっている。按摩の佇まいといい、その物腰、感情の緩急や「勘」を頼りにしているという空気感をちゃんと出していたように思います。加瀬亮も相変わらずのへたウマの味が生きています。 今、なぜ清水宏監督の再発見のカバーなのか、とも思います。石井作品としては「鮫肌男と桃尻女」「PARTY7」を思うと異質な気はするが、その後に「茶の味」を撮ってるのでなるほど繋がってるのかと思う。全体的にのんびりした作品ながら、按摩の仲間の「ないしょ〜ないしょ〜」とか、子供がこよりで鼻にイタズラするシーンとかは、完全に石井監督のタッチ。 とにかく、端正な古き良き日本の、ノスタルジックな気分に浸れる作品でした。 古きよき時代の温泉場の雰囲気・情緒を再現した、美しさ満点の傑作です。
石井克人監督が、清水宏監督の1938年の作品「按摩と女」を発見し、リメイクならぬ「カヴァー」した作品。私が今年上半期に視た邦画では屈指の出来で、DVD発売が待ち遠しい。「按摩と女」を観た人は、本作が「按摩と女」を実に忠実に再現したものであることに驚くだろうが(近所のシネコンで本作を1000円で公開していたのは、脚本作りの手間が省けたからか? お蔭で2回劇場に足を運ぶことができた)、「按摩と女」を知らない人でも、まるで自分が古きよき時代のひなびた温泉場の客になったかのようなゆったりとした気分に浸れることは間違いなかろう。「按摩と女」を忠実になぞるとしても、今の日本であの心が洗われるような情緒を作り出すのは相当困難だろうに、それを成し遂げた石井監督達スタッフの努力には脱帽する。冒頭の草薙剛と加瀬亮演じる按摩2人が、目明きを追い越し、行き交う人達がどんな人かをまるで目が見えるように語らいながら山道を急ぐ冒頭の場面から作品に引き込まれる。その緑の清々しい美しさ。「按摩と女」は白黒映画であるのに対し、本作は自然やしっとりした温泉場の風情、旅館の室内に至るまでカラー映画ならではの、派手ではない色彩を生かした映像美に満ちている。そこに昔の作品を「カヴァー」することの意義の一つがある。
按摩達の行動・言動はハンディや暗さを全く感じさせない。特に積極的に行動し、小さな事件を解決しようとする徳市役への草薙剛の起用は大正解。マイコも戦前の女性の清楚な気品が自然に滲み出る好演。清冽な滝や川の流れを前にした場面が涼やかでよい。その他、三浦友和、堤真一、出番は少ないが渡辺えり子等、キャスト全員、演技は申し分ない。日本人に生まれて良かったと心の底から思える、奇跡的な美とさわやかさ満点の、永く心に残る傑作として、私は本作を高く評価する。
山のあなた 徳市の恋 スタンダード・エディション [DVD]を見てみる
クリエーターは「石井克人」「草なぎ剛」「加瀬亮」「マイコ」「三浦友和」「堤真一」です。 この商品を買った人は他にも「山桜 [DVD]」、「山のあなた 徳市の恋 プレミアム・エディション (初回限定生産) [DVD]」、「ドラマ版 猟奇的な彼女 DVD-BOX」、「築地魚河岸三代目 [DVD]」、「隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS スタンダード・エディション [DVD]」、などにも興味を持っています。 機動戦士ガンダム 0083 STARDUST MEMORY 1 [VHS]
レビュー ![]() ガトー少佐はいいけれど
まず、オープニング曲とエンディング曲。いかにも大人向けにしたような曲で、ガンダムという冠を背負ったアニメらしくない曲だと思う。
登場人物は、コウはいいとしてもラビアンローズのニナはガンダムを私有化しすぎで見ていて腹が立つ。「私のガンダム」って言えるのは、最初に設計した「ティム・レイ」だけだ!だってRX-78-2からの戦闘データがなければ、GP01も作れていないんだから。 人間関係も変な三角関係で後味が悪い。コウ×ニナ×ガトー。わけがわからん。 まだ08小隊のシローとアイナの関係の方が潔くていい。 ニュータイプが出ていないから良いという方々がおられますが、それならガンダムじゃなくてもいいのではないでしょうか。ニュータイプを否定されるということは、ガンダムというアニメを否定しているのと同じことでしょう。「ガンダム=ニュータイプ」これは切っても切れないのです。 それと、ジオン側の目線からもよく描かれていますが、結局ジオンはテロ国家じゃないかと後押ししているような内容で、ガトー少佐は軍人らしくて格好良いのですが。じゃあ、地球連邦軍はサイド3に攻め込んだか?なぜわざわざ地球に攻め込まなければなければならないのか?と、こちらが聞きたい。地球に住む人間は、宇宙移民者を邪魔者扱いしてきたから?このことは、ガンダムUCの冒頭で表現されていますが・・・。暴力で自分たちの意見を通そうとするのは、テロや暴力団以外の何者でもない。 なんか戦争に負けたジオン軍の怨念を見ているような作品ですね。ジーク・ジオン派の方にはたまらない作品なのでしょう。 ガンダム好きじゃ無くても楽しめる…
ガンダム ファンではない自分にとって、このシリーズが一番、完成度がたかく普通に楽しめた。自分が十八の時始まった、一連のガンダム作品。何故こんなに周りの連中が熱くなれるか?不思議に感じていた。例えば、独特なセリフ回し、“ニュータイプ”という曖昧でブレがちな概念、イデオロギーの稚拙さ等々、そういった設定に違和感を感じ今ひとつ入り込め無かった。それらの点で、このシリーズが一番真っ当に感じる。メカニック・デザインも比較的良好でバルバロは最も気に入っていたのでもう少し活躍して欲しかったな。その後のガンダムシリーズも見たが、今ひとつだった。『逆襲の〜』がイイ線いっていたが、やはりニュータイプという概念がストーリーを荒唐無稽なものにしてしまっている様に感じる。………ガンダムシリーズの成否はこのニュータイプという設定の取り扱いに掛かっているのでは。例えば、第六感的な能力に優れた人程度に限定して精神世界まで欲ばらないようにするとか。………あと、以上を踏まえた上で、最初のガンダム(ファーストって言うんだっけ?)を、大人の味付けでリメイクしたらさぞかし良いものになると思うんだけど、余計なおせわ?でも、この0083を観ていると本当にそう想ってしまう。
今見ると・・・・・
発売当時、大人気を誇り、その意味では正調富野ガンダムである『F91』を凌ぐほどの作品でした。戦闘シーンもメカニック描写も迫力がありますし、曲も良いです。
・・・・・・が、今見ると、後味の悪い結末が多いし、ラストは本当に酷いし、戦争描写とドラマと政治的側面は種とまでは言わないけれど、あまり良い形で作用していませんでした。 なにより、この作品から露骨な宣伝と、ガンダムを商売ブランドにしか考えていないようになったと思えるし、同スタッフが後にボトムズの『赫藥』での後味の悪さを出してしまったし、そう言う視点で見てみると、「種とまでは言わないけれど、良作ではないな」という感じもしてしまいます。 ガトーやデラーズ・フリートの面々も格好良く見えても、現状世界の笑えない状況を見ると、今では手放しで楽しむ気にはなれない作品です。 そういう意味ではリアルさが濃く、ツボを突いていたと思うのですが、やっぱりテロは良くないし、この作品からガンダムは金儲けの為の作品になってしまったという功罪もありそうだし、その意味では本作は、格好いいけれどお手本にするような作品ではないと思います。 政治的に見る0083
アメリカの物量と日本の腐敗した官僚機構の特徴をあわせもつ連邦の艦隊に
核の一撃を喰らわせるガトーの叫びには魂を震わさせられる。 これにはスタッフたちの前大戦における、 日本を守る為あたら若い命を散らした英霊たちへの無限の共感、そして 民間人までに核を使用したアメリカへの異趣返し、 責任も取らずに権力の座にのうのうと居座った 日本の一部の軍部たちへの壮絶なまでの怒りが感じられる。 と言ったら、うがち過ぎであろうか。 ある一定以上の年齢の日本人ならば、ガトーやその取り巻きの将兵達に、 宇宙戦艦ヤマトにも通底する旧き日本への郷愁を感じぬわけにはいかない。 政治的に見すぎとの批判は拭えぬにしても、 この作品は富野作品とはまた違った深さを持つという事には異論は無いだろう。 バニング大尉がコウに模擬戦闘で敗れた後、 (どこか調子が悪かったから敗れたのでは?) との淡い期待を抱き、 足に重傷を負っても行きたがらなかった病院(というより医療室か)に自ら赴き、 精密検査を受け、異常なしと診断されヘコむるシーンは、 老兵の悲哀をこれ以上なく感じさせてくれた。 ラブストーリーとしての評価は………、 控えておくとしよう。 今でもこんな作品が作れるのか?
もうずいぶん前の作品なのに、まったくといっていいほど古さを感じないですね、内容も、絵も。何度見ても切なくなるこの作品…今でもこんな作品が世にでることがあるのでしょうか?
キネマ旬報 2008年 11/1号 [雑誌]
キネマ旬報 2008年 11/1号 [雑誌]を見てみる
この商品を買った人は他にも「東京カレンダー 2008年 12月号 [雑誌]」、「レッドクリフ 公式ビジュアルBOOK」、「Invitation (インビテーション) 2008年 12月号 [雑誌]」、「The COVER magazine (ザ・カバー・マガジン) 2008年 11月号 [雑誌]」、「FLIX (フリックス) 2008年 12月号 [雑誌]」、などにも興味を持っています。 SWITCH vol.26 No.8(スイッチ2008年8月号)特集:桜井和寿[向き合う言葉]
レビュー ![]() 桜井さんのインタビューの中身薄い
ミスチル桜井さんのかっこいい表紙で、
新曲発売に合わせたタイミングでのインタビューは ぜひとも読んでみたいと思ったが、 ほとんど中身がなかった。 インタビューアーが悪かったのか、桜井さんがあまりしゃべってくれなかったのか、 記事のほとんどが3人称で桜井さん自体の言葉が少ない。 これだったら立ち読みで充分だったなと思った。 桜井さんの写真はモノクロはかっこいいが、 カラーの写真は構図がひどい。 こんなにかっこいい被写体使っていながら 絵にならないというのは、 ちょっとどうかと思った。
SWITCH vol.26 No.8(スイッチ2008年8月号)特集:桜井和寿[向き合う言葉]を見てみる
クリエーターは「新井敏記」「猪野辰」です。 この商品を買った人は他にも「SWITCH vol.26 No.12(スイッチ2008年12月号)特集:MR.CHILDREN[音楽は日常から別世界へと]」、「カドカワムック 別冊カドカワ 総力特集 ap bank fes ’08 (カドカワムック 280)」、「SWITCH vol.26 No.2(スイッチ2008年2月号)特集:櫻井和寿 小林武史 Bank Band[想いを繋げる再生の歌]」、「WHAT'S IN (ワッツ イン) ? 2008年 12月号 [雑誌]」、「CD でーた 2008年 12月号 [雑誌]」、などにも興味を持っています。 acteur(アクチュール) No.3 (2006 NOVEMBER) (キネ旬ムック) (キネ旬ムック)
acteur(アクチュール) No.3 (2006 NOVEMBER) (キネ旬ムック) (キネ旬ムック)を見てみる
この商品を買った人は他にも「acteur(アクチュール) No.2 (2006 SEPTEMBER) (キネ旬ムック) (キネ旬ムック)」、「acteur(アクチュール) No.6 (2007 MAY) (キネ旬ムック) (キネ旬ムック)」、「acteur(アクチュール) No.4 (2007 JANUARY) (キネ旬ムック) (キネ旬ムック)」、「acteur(アクチュール) No.1 (2006 JULY) (キネ旬ムック) (キネ旬ムック)」、「acteur(アクチュール) No.5 (2007 MARCH) (キネ旬ムック) (キネ旬ムック)」、などにも興味を持っています。 |