子どものための哲学対話―人間は遊ぶために生きている!
レビュー ![]() 大人のための哲学絵本
哲学とは知識の積み重ねではなく、先入観の排除である。そうは言っても先人たちの哲学的遺産を無視するわけにはいかない。知識の獲得と知識の破壊。相反する二つの営みを両立させなければならないところに哲学の難しさがある。
さらに哲学とは言葉である。単に伝達する手段としてのみならず思考する手段として、哲学を成り立たせる条件として言葉は必要不可欠である。しかし言葉もまた先入観を植え付ける。言葉を使って言葉を取り除き、言葉以前の世界に戻ろうとするところにもまた哲学の難しさがある。 齢を重ねるごとにわれわれは哲学するための道具を手に入れることができるが、他方哲学そのものからは遠ざかってゆく。それゆえ究極の哲学者は赤ん坊である。しかしながら残念なことに赤ん坊は哲学を語る言葉を持っていない。そして言葉を語る頃には哲学を忘れている。 本書はそんなジレンマを解消した哲学入門書である。限りなく少ない言葉で、限りなく深い哲学を表現することに成功している。子どもでも分かる言い回しで、大人でさえ気づいていない哲学を語ることができるのは、永井均が正真正銘のピュアな哲学者であるからにほかならない。 内田かずひろによる挿絵の貢献も大きい。永井の言わんとしていることを、一コマもしくは数コマのイラストレーションで見事に表現している。特に最後の方にある「私」と「神」の関係(無関係)を語った四コマ漫画は出色である。「神さま、ぼくをつくってくれてありがとう」と少年が神さまに言う。神さまには少年の言葉が届かない。届くはずがない。神さまには少年をつくることはできても「ぼく」をつくることはできないのだから。永井の自我論がこれ以上ないくらい簡潔に表現されている。 世界一シンプルで分かりやすい哲学入門書であるが、それが災いすることもある。哲学とはもともと反社会的で危険な「劇薬」であるから、どんなに口あたりがよくても子どもに与えるものではない。永井の意図には反するのかも知れないが、子どもよりも大人に読んでほしい、否むしろ大人が読むべき哲学絵本といえよう。 ほんとうの「こども」には絶対に読ませてはいけない本です!平成20年3月、茨城県土浦市で起こった、九人連続殺傷事件。 いま25歳の被告は、高校生のときに親から「この本を読みなさい」と渡されて、読んだそうです。 とくに影響を受けたのが、 「死刑以上の重罰はないということは、世の中死ぬつもりならなにをしてもいい・・・」 というくだりだったそうな。 「いや、これは過激なお子様が大量生産されそうな凄い本です」との商品説明の危惧、が現実となってしまいました。 精神的に未熟な、ほんとうの「こども」が読んだら、言外の意味をくみ取ることができずその言葉通りに受け止め、実践する可能性があると思います。 つまりビョーキの「こども」にとって、自分の病的な考えや行動を正当化する根拠になる本、といえるでしょう。 じぶんのこどもに買い与えるときは、それこそ親子で一緒に読んで意見をのべ合う、くらいの覚悟が必要な本です。 面白くて、読みやすくて、お勧めしたい哲学入門
「哲学」というと、何やら硬いイメージを持っていたが、この本を読み終えてそのイメージが変わった。本文は対話形式で展開され、あたかも自分が横でその話を聞いているような感覚でスラスラ読める。
「なぜ人は生きているのか?」 「善いと悪いの区別って何?」 「なぜ勉強する必要がある?」 日常において、ふと思いそうな素朴な「なぜ?」という疑問を次々に展開し、結論を楽しみにしながら「哲学」の考え方を得られた。挿絵も分かりやすいうえに可愛らしいので、どんどんとページをめくりたくもなった。 自分を取り巻くあらゆるものに対して「なぜ?」という疑問を持つことこそ、「哲学」の根本であり、正解や不正解の有無について考えることがその目標であるということが読み取れた。最後のまとめ部分の対話内容が非常に説得力を持っており、それまでよく分からないままであった本文の内容も一気に片付けられた。 大人にも。
「哲学」と聞くととっつきにくいイメージですが、この本は違いました。
しかし、読むのに何日もかかりました。 自分が当たり前だと思っていたことがくつがえされるような感覚を覚えたり、目からうろこが落ちたり。 おすすめの1冊です。 哲学の入門書としても。
最初は図書館で読み、いいなと思って購入した本です。
誰もが一度は考えたことのあるような問題を、著者が易しい言葉で解き明かしていきます。 ただ、あんまり早いうちからこの本を読むのは、 悪影響を受けることも懸念されるかな!?と思います。 というのは、例えば「友達はいらない!」という章があるのですが、 どうしても幼いうちは、言葉を言葉のまま受け取り、信じてしまうことが多いからです。 著者はもちろん、深い理由があって結局友達は要らないということを言っているわけですが、 言葉の奥に秘められた意味・・・それを理解するためにも、ある程度成熟する必要があるのかもしれません。
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クリエーターは「永井 均」「内田 かずひろ」です。 この商品を買った人は他にも「<子ども>のための哲学 講談社現代新書―ジュネス」、「翔太と猫のインサイトの夏休み―哲学的諸問題へのいざない (ちくま学芸文庫)」、「倫理とは何か―猫のアインジヒトの挑戦 (哲学教科書シリーズ)」、「私、今、そして神 (講談社現代新書)」、「ルサンチマンの哲学 (シリーズ 道徳の系譜)」、などにも興味を持っています。 ロダンのココロ 夏 (朝日文庫)
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クリエーターは「内田 かずひろ」です。 この商品を買った人は他にも「ロダンのココロ 春 (朝日文庫 (う21-1))」、「ゆうぐれアーモンド」、「ロダンのココロ 5」、「オチビサン 1巻」、「日本人の知らない日本語」、などにも興味を持っています。 ロダンのココロ 春 (朝日文庫 (う21-1))
レビュー ![]() ロダン大好き!
大好きな「ロダン」シリーズが新しく季節ごとに文庫になって出ると知り、楽しみにしていました。
これで通勤途中も手軽にロダンを楽しむことができます♪ ロダンってホントに可愛いんですよ〜 でもただの「可愛い犬」じゃなくて、自分のことを“ワシ”と言ったり、精神的に老人並みに落ち着いていたり配慮がきいていたり…可愛い見た目とのギャップも素敵だし、何よりロダンと、ロダンを飼っている家族との温かい交流がほのぼのしてて、読んでいてとても癒されます。 枡野さんのあとがきも、ロダンの魅力を的確に書かれていてとても良かったです。枡野さんが好きだと挙げられていた作品たちは私も特にお気に入りのものばかりでした。 「夏」も発売されたし、「秋」「冬」も楽しみです!
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クリエーターは「内田 かずひろ」です。 この商品を買った人は他にも「ロダンのココロ 夏 (朝日文庫)」、「ゆうぐれアーモンド」、「ロダンのココロ 5」、「ロダンのココロ (4)」、「風に舞いあがるビニールシート (文春文庫)」、などにも興味を持っています。 |