共生経済が始まる 世界恐慌を生き抜く道
レビュー ![]() 「国際競争力」などに専念するほど落とし穴にはまる……2008年秋の金融恐慌で、資本主義の行き詰まりが見えてきた。 しかし、社会主義は「代替」になならない。 われわれが目指すべき経済システムとは、 分断・対立・競争を原理とする、これまでの「競争万能経済」ではなく、 連帯・参加・協同を原理とする「共生セクター」が力を盛り返す社会の他、 ありえないと著者は提言する。 政治的にも経済的にも、我々はいま、大きな歴史の裂け目に落ち込んでいるのではないか。 裂け目を乗り切っていくためにも、従来のものとは違った経済システムの構築が望まれる。 本書はそんな思いに答えた本でもある。 コラムの集大成なので、若干、統一感に欠けるものの、 市場原理主義に一貫して警鐘を鳴らし続けてきた著者の「経済再生論」が わかりやすく書かれている。 今後の「あるべき経済」への指針として、貴重な1冊だと思う。 今、この危機の中で本書が出版された意味は大きい。
本書は、第一部が書き下ろし。第二部はNHK教育で2005年に放送された人間講座を再編集したもの。第三部は、2002年からNHKや神戸新聞などのメディアで著者が鋭い警告を発し続けた記事を再編集したものである。
こうして、著者の主張を概観してみると、世間があれほど構造改革一辺倒になりきっていたときにも、非正規雇用や格差、マネーの暴走などの問題点を指摘し続けてきた著者に敬意を表したい。 著者が「共生経済」と名付けた、地域での様々な動きはいずれも、市民からわき起こり、顔の見える活動として定着してきたものである。 これが、この危機を乗り越えるための一つのヒントであると著者は提示してくれている。 今、この危機の中で本書が出版された意味は大きい。 素晴らしい!格差社会・規制緩和・市場原理主義の矛盾を早くから見抜き、 国民に警鐘を鳴らし続けていた著者が予言していたとおり、 世界金融システムは危機的状況に陥り、メルトダウンを余儀なく されている。 世界的不況を乗り切るべく処方箋を明示する本物の書。 人々に希望と勇気を与える感動の書
本書は、1980年代以降、日本の新自由主義的な政策が人々のセーフティーネットを破壊してきたことを明らかにするとともに、この政策に対抗した「読者に希望と勇気」を与える政策を提示しているすばらしい書である。
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クリエーターは「内橋 克人」です。 この商品を買った人は他にも「もうひとつの日本は可能だ (文春文庫)」、「新版 悪夢のサイクル―ネオリベラリズム循環 (文春文庫)」、「共生の大地―新しい経済がはじまる (岩波新書)」、「規制緩和という悪夢 (文春文庫)」、「小泉純一郎と竹中平蔵の罪 佐高信の政経外科XI」、などにも興味を持っています。 規制緩和という悪夢 (文春文庫)
レビュー ![]() これが規制緩和の現実か!
世界同時不況を引き起こした強欲資本主義関係の本を読んでいてよくこの本が引用されるので早速読んでみました。 規制緩和がいかに日本的経営・労働環境そして風土・人間関係までを破壊してかが実例をあげて書かれています。10年以上も前の原著が今でも色あせずに鋭い問題提起をしていることにまず瞠目。そして、規制緩和の負の側面に目をつぶった、あるいは、気が回らなかった自分に唖然。 そして、それを煽った学者・マスコミ・政界・官界に怒りを感じました。なんと浅はかな! 今回の世界同時不況を機会として日本再生があるでしょうか。
日本経済を語る上での古典になってしまった
いわゆる規制緩和が、いかに大企業や投資家に有利で、その一方で庶民の生活を苦しくするという矛盾を生じさせたのかを、アメリカの実例を交えながら書いた本である。私は単行本も読んだことがあるが、単行本の内容に加え、文庫オリジナルのまえがきや書下ろしがあるので、単行本の読者もぜひこの文庫本を買ったらいかがでしょう。
ところで、この本の単行本は1995年に書かれたが、10年たってもぜんぜん古くなっておらず、今なお問題を提起している。そういう意味でこの本は日本経済を語る上での古典になったといえよう。 今だからこそ読んで欲しい
総選挙を目前に控えた今、読んでいただきたい本。小泉政権の経済改革の理論的根拠を支えた竹中氏の根拠と先進国アメリカでの実際はどうなったのか、を理解することができます。日曜午前のある番組で常連のようにコメントしていた竹中氏の意見を盲目的に正しいと信じていた方にぜひ読んでいただきたい。規制緩和と経済改革がもてはやされた小泉政権の4年間、私達は将来安心できると実感できたのだろうか? その答えを考える一助となる本でる。
当たりすぎていて怖いです。
本書は内容が当たりすぎていて正直な所怖いです。
小泉さんと竹中さんは悪夢です。 いろいろな角度からものを見るということ
単行本として出版されたときに非常に話題と議論を呼んだ本の文庫化。
いまでこそ規制緩和については若干の懐疑が提示されているが、規制緩和が経済活性化の鍵であり、そして官僚バッシングとあいまって、まるで経済の魔法の杖であるように語られた時期があった。実際には、規制緩和は、規制で守られていた者から、新規参入者への富の移転という効果を発揮するし、その結果として、規制で守られていた大多数の「中流市民」の安全と安定と豊かさを剥奪することがある。この本は、そんな規制緩和に伴う「奪われた側」に着目して記述した本である。 規制対象業種というのは、経済的には確かに非効率な生産セクターであったり、消費者の過剰保護であったり、それに付け込んだ官僚組織の自己肥大・腐敗を伴ったりするのかもしれないが(いや、現にそうなのだが)、それに従事する人にとっては、かけがえのない生活手段であり、消費者にとっては、ちょっと高い値段は払わされるけど、安心して使える物・サービスだったりしたもの、そういうものがなくなったときに一体何が起こるのか。単なる官僚組織叩きや、より効率的な生産者の台頭、廉価で質のいい供給、という語り口は実は浅薄なのだということに気づかされる。 私は規制緩和は基本的に進めていくべきだと思うけれども、その結果、何が失われるのかということについて、鋭く描写したこの本は、規制緩和推進の立場の人であっても是非一読されるべき本だと思います。
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クリエーターは「内橋 克人」「グループ2001」です。 この商品を買った人は他にも「もうひとつの日本は可能だ (文春文庫)」、「共生の大地―新しい経済がはじまる (岩波新書)」、「「節度の経済学」の時代―階層化社会に抗して (朝日文庫)」、「資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言」、「悪夢のサイクル―ネオリベラリズム循環」、などにも興味を持っています。 新版 悪夢のサイクル―ネオリベラリズム循環 (文春文庫)
レビュー ![]() 3年前にもうなずけたかどうか・・・
マネーに踊らないとは、まぬけなことだ、という具合に
「投資」ならぬ「投機」に日本中が酔っていた感のあった 2006年に、既にこういう本があったのですね。 人間の欲望に経済を無責任に同期させるしかけで、 経済に無理なアップダウンをつけ、そこから生まれる オーバーシュートから吸い上げる利潤というのが、 本当に適切なものであったのかどうか。 このような感想も、今だからこそ、かもしれませんが。 3年前にこの話を読んでも、うなずけていたかどうか…
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クリエーターは「内橋 克人」です。 この商品を買った人は他にも「共生経済が始まる 世界恐慌を生き抜く道」、「規制緩和という悪夢 (文春文庫)」、「もうひとつの日本は可能だ (文春文庫)」、「共生の大地―新しい経済がはじまる (岩波新書)」、「「節度の経済学」の時代―階層化社会に抗して (朝日文庫)」、などにも興味を持っています。 |