スマートモブズ―“群がる”モバイル族の挑戦
レビュー ![]() 新しいコミュニケーション技術が人間・社会にもたらす可能性を鳥瞰する意欲的な一冊
この原著が書かれ、そして、意欲的な監訳がなされてから、数年が経過し、日本でもブログやモブログやソーシャル・ネットワーキングが盛んになりつつある。
このような仕組みが、人々を力づける。その必然性や意味合いが、改めて認識される。 ゴフマンであったり、あるいは、ボードリヤールであったり、フーコーであったり。そのような社会への洞察の学の成果をケータイでのコミュニケーションの意味合いを解明するために応用する。 バーチャル・コミュニティ以来、一貫して新たなコミュニケーション・サポート・テクノロジーのもたらす意味合いを説く洞察にあふれた著者、監訳者、翻訳者たちの知のフロンティアを共有させてもらえる。 ラインゴールドが今、何に注目しているのか。興味がつきない。 おもしろい本だと思います
モバイル・ユビキタス時代の新しいキラーアプリはまだ現れていません。これに関連して、著者は「モバイル情報通信産業における明日のキラーアプリはハードウェア装置でもソフトウェアプログラムでもなく、ソーシャルプラクティスである。」と言っています。もちろん、ハードとソフトとプラクティスのすべてが重要だと思いますが、プラクティスの問題がボトルネックになっていると感じられている方は少なくないのではないでしょうか。(原著の感想です)
おもしろい本だと思います
モバイル・ユビキタス時代の新しいキラーアプリはまだ現れていません。これに関連して、著者は「モバイル情報通信産業における明日のキラーアプリはハードウェア装置でもソフトウェアプログラムでもなく、ソーシャルプラクティスである。」と言っています。もちろん、ハードとソフトとプラクティスのすべてが重要だと思いますが、プラクティスの問題がボトルネックになっていると感じられている方は少なくないのではないでしょうか。(原著の感想です)
辛口の批評ですが・・・
日本のケータイ文化の現実が、すでにIT未来予測学者を追い越してしまい、残念ながらなんら未来予測にもなっておらず、読む価値は乏しいといわざるを得ません。訳者は解説で「われわれ(の活動は本書に)・・・まったく登場しなかったから」ショックを覚えたと書いていますが、一体何を考えているのか。アメリカを先進国とあがめて、アメリカ本を紹介したところ、その中身は日本の大衆はアメリカより進んでいるという本だったなんて、滑稽以外の何物でもありません。日本の知識層が自らの愚かさを証明してしまった一冊といえるでしょう。
おっさん、今更何騒いでんの?
本書の最初の部分はケータイがすごく普及した、という話。ついでに、無線LANやウェアラブルの話も出てくる。後半の多くは、アクセルロッドの実験やLinuxの話やコモンズやP2Pの話、つまり評判形成と自発的協力行動の理論。
で、この両者がどう関係しているのか、モバイル化の進展で世界にどんな新しい協力行動が生まれるか、という説明が最後にくる……と思うでしょ。 ところが、それが何もない。シアトルでWTO反対の街頭テロ団が、ケータイやPDAで連絡を取り合いました、といった話があり、一方でユビキタスな情報環境が監視社会にもつながりかねない、と書いておしまい。でも、ケータイがなくったってあの連中は暴れたでしょうに。ケータイやモバイルなしには絶対あり得なかった社会運動や協力行動は一つも描かれていない。モバイル環境と新しい協力醸成の結びつきの理論的も、ないも同然。著者が勝手に熱くなっているだけだ。 ラインゴールドのこれまでの著書は、先取りのおもしろさに最大の価値があった。ほとんどの人がパソコンやインターネットと無縁だったときに「こんなんあるぞ、これで世界が変わるぞ」と旗を振って新しい可能性を教えてくれた。だからこそ、これまでかれがやってきたヒッピーじみた妄想も一つの予想として傾聴された。ところが本書は、ほとんどの人がケータイを使っているところに数年遅れでやってきて「ケータイとかiモードってのがある、すげーぞ」と騒いで見せている。ホントかよ。そんな新協力行動だの新コミュニティだのが生じるなら、ケータイ大国日本ではとっくに顕在化してるはずでしょ。 日本のケータイ人気にあてられた年寄りの冷や水というか空騒ぎという印象が強いんですけど。アメリカ人には目新しいかもしれないが、ぼくとしては、読んであまり学ぶところはなかった。
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クリエーターは「ハワード・ラインゴールド」「公文 俊平」「会津 泉」です。 この商品を買った人は他にも「新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く」、「インターネットは民主主義の敵か」、「情報社会学序説―ラストモダンの時代を生きる NTT出版ライブラリーレゾナント001」、「「多様な意見」はなぜ正しいのか 衆愚が集合知に変わるとき」、「コモンズ」、などにも興味を持っています。 情報社会学序説―ラストモダンの時代を生きる NTT出版ライブラリーレゾナント001
レビュー ![]() これは面白い!
時代の流れ(S字波)と連続性を『社会システム』というテーマでまとめた良書です。「国家の時代」→「企業の時代」→「智民の時代」へと進化する過程、現在は「智民の時代」への第一歩目であることが説得力を持って示されております。
インターネットとケータイによる情報社会を前提とした自己組織システムと『共の原理』による創発によりどのような世界がやってるくるかは想像つきませんが、とてもワクワクします。 『ウェブ進化論』を読んでさらに深く考えたい人におすすめの一冊です。 べき乗則、シグモイド、そして情報社会の在り処
本書はオタク文化やスマートモブズといった情報社会の変遷への興味を出発点として、シグモイド曲線に似た「S字波」をモチーフとした文明論、地域通貨への洞察、そして、べき乗則の世界へと展開されていく。実に私と関心が共通なことにびっくりした。参考図書のリストに、バラバシや、高安先生があがっていたのもうれしい。安富先生の「貨幣の複雑性」とも共通の問題意識を感じる。
最新社会理論のエッセンスと著者による考察、問題意識、問題提起、そして綜合的な視点がコ
最新社会理論のエッセンスと著者による考察、問題意識、問題提起、そして綜合的な視点がコンパクトにエッセンスとしてまとめられた一冊である。アカデミズム外の人間にも、最新ネットワーク理論であるとか、あるいは、歴史であるとか、碩学・実学の著者の綜合智を理解できるように平易に記されている。
非常に充実した注を飛ばして、ひとまず、通読しました。というところであるが、現在、もの凄い勢いで変化が進んでいる情報ネットワーキング環境と、その中で生きることの意味合いがよくわかる。本書において要約されている、今後のこの社会を読み解く斬新な切り口である「社会的ネットワークとベキ法則」は、めまぐるしく成果が上がり続けるであろうこの分野への、勤労者・市民等、ゆったりと時間をとれない人たちへの格好の入門書であるかもしれない。 最終部で展開されている「情報社会の運営原則」は、さりげない筆致でありながら、今後の社会変革の指針であり、著者の志のありかであるかもしれない。特に、「情報社会において、いや情報社会においてこそ、ベキ法則はいたるところで発現することを不可避の現実とみなし、それが生み出す不均等効果を除去・軽減するのではなく、むしろ積極的に容認し利用することを大きな目標とする」という第一原則をはじめとして、各原則は今後の社会のあり方の本質を洞察された結晶でもある。 二回目以降、読むときには、まず、ここから読む。それから整備された索引を頼りに、興味・問題意識に叶うところを注を含めてしっかり読む。そのような読み方で、今後の社会を見、考える目の涵養を図ることにしたい。
情報社会学序説―ラストモダンの時代を生きる NTT出版ライブラリーレゾナント001を見てみる
クリエーターは「公文 俊平」です。 この商品を買った人は他にも「リーディングズ 情報社会」、「文明の進化と情報化―IT革命の世界史的意味」、「「情報社会」を読む」、「アーキテクチャの生態系――情報環境はいかに設計されてきたか」、「情報の文明学 (中公文庫)」、などにも興味を持っています。 智場 #107 Web2.0はどこへいくのか
智場 #107 Web2.0はどこへいくのかを見てみる
クリエーターは「東 浩紀」「井上 明人」「上田 昌史」「梅田 望夫」「金山 智子」「公文 俊平」「霧島 朗子」「鈴木 健」「宣 政佑」「テッド・ネルソン」「パク・サンウ」「濱野 智史」「平本 一雄」「松村 太郎」「山根 信二」「吉住 唯」です。 この商品を買った人は他にも「アーキテクチャの生態系――情報環境はいかに設計されてきたか」、「智場 #109 情報社会研究のフロンティア」、「智場 #108 ゲーム・デヴォリューション」、「智場 #110 日本のソフトウェア産業」、「思想地図〈vol.3〉特集・アーキテクチャ (NHKブックス別巻)」、などにも興味を持っています。 |