空海 [DVD]
レビュー ![]() 表面だけ見ていては駄目です。
平安までの仏教と、それ以降の仏教とは貴族か庶民かの違いがあります。
また、自力本願と他力本願という違いも仏教にはあります。 そしてまた、2時間半で、空海という人を描く事は困難です。 これらを頭に入れて見ないと、分かりづらいかもしれません。 しかし、この映画は高野山及び真言宗青年部が共同製作しているのです。 ですから、彼らが映画を通して、何が言いたいかを考えねば、見る価値はないと思います。 最初は何が言いたいかを探るのに、時間がかかりました。 しかし、きっと、こういう事かが分かると、素晴らしい映画だと分かります。 私はこの映画からカルチャー・ショックを受けて、人生観が変わりました。 まさに人間の縮図から目を背けてはいけないという事を、色々な場面で、 メッセージを出しています。 このメッセージほど、人間にとって、生きる上で、最も大切なものです。 それを教えてくれた、この映画は素晴らしいと思います。 空海というより、昭和の匂いがする映画昭和59年の作品。 弘法大師の没後1150年の記念映画です。 DVD化されて改めて見直しましたが、駄作です。 24年ぶりに見直すと、薬子の変をはじめとして、 皇位継承を巡る宮廷内部のドロドロとした場面が描かれていて、 反体制的な左翼映画の匂いがするなあと感じました。 内容はただ、時系列に伝記をなぞっただけ。 えらく表層的で食い足りない印象です。 どうして?、という場面があっても、 全てスルーで、どんどん話が進みます。 また、藤原薬子役の小川真由美がやたらと登場し、 天皇と絡んでストーリーに花を添えます。 必要以上に挿入された宮廷内部の話は興ざめです。 単純に空海の伝記にした方が良かったと思いました。 細かい突っ込みどころとしては、 満濃池の辻護摩のシーンで、壇木が落ちているのに、 やたらと火が上っているのは、おかしいと思いました。 次の御遠忌までは、あと約25年です。 映画を作るとすれば、遅くても20年後には企画開始でしょう。 今度の映画は、映画の力だけでヒットするような 面白い映画を作って欲しいです、というより、 ぜひ、そういう映画を作りたいものです。 音のバランスがいまひとつ
古い映画なのでなかなか見ることが出来なかったところ、
DVDで再発売されたので鑑賞することが出来ました。 真っ先に思った感想が「音のバランスが悪い」ということでした。 DVDには当然サラウンドの設定機能も付いておらず、微妙な バランス調整がされず、そのままDVD化されているようです。 声も聞き取りにくかったので字幕表示機能はないものかと思いましたが、 それも付いておりません。 その為、妙に会話が聞き取りにくかったり、嵐や火山の噴火の 轟音がうるさ過ぎたりしました。 結果、会話中は音量を大きくし、災害のシーンでは小さく… という風にリモコン片手に音量を調節しながら視聴する羽目に…。 劇場公開時には途中休憩があったらしいです。3時間弱もある 長編映画で、それなりに丁寧に作られているとは思いますが、 空海を知るにはやはりこの映画では物足りないですね…。 この映画では空海の真実をあまり表現できていないと思います。 映画には空海のエピソードが断片的に織り込まれていますが、 この映画だけでは、なぜ密教でなければならなかったのか? 密教とはそもそもどんなものなのか?ということまでは 伝わってこないと思います。長いだけで、脚本はイマイチ。 空海のことを詳しく知りたい方は、 ちゃんとした書籍などで読まれることをお薦めいたします。 期待以上によかった
司馬遼太郎の佛教観を描いている様な感じがありました、早坂さんの脚本が良かったのでしょう、役者さんも一流の方がたっぷりで見ごたえがあり、期待以上の作品でした。
余りにトホホな作品
空海:北大路欣也、最澄:加藤剛、桓武天皇:丹波哲郎、嵯峨天皇:西郷輝彦、…と、
作製当時の最高のキャスティング、また企画が全真言宗青年連盟、音楽はツトム・ヤマシタ とくれば、弘法大師空海に関心のある方ならどなたでも、興味津々、大きな期待を抱かず にはいられない作品なのですが、その期待は見事に、木端微塵に砕かれます。 「とりあえず作ってみました」といった作品で、弘法大師空海の足跡をかいつまんでかなり アンチョコに描いています。 即身成仏を妙なお色気シーンで見せる下りには、目も当てられません。 弘法大師の「虚空盡き、衆生盡き、涅槃盡きなば、我が願いも盡きなん」という想いを描い てくれる作品が見たい、という視聴者の切なる願いを叶えてくれる作品が産まれることを 今後に期待します。 因みに監督は迷作『北京原人 Who are you?』の佐藤純彌氏です。思わず苦笑い。
男たちの大和 / YAMATO [DVD]
2005年4月。鹿児島県の漁師・神尾(仲代達矢)はかつて戦艦大和の沈んだ地点まで一人の女性・内田真貴子(鈴木京香)を連れて行くことに。かつて大和の乗組員であった神尾は、およそ60年前の、あの戦争の日々を思い起こしていく……。辺見じゅんの同名ドキュメント小説を原作に、『新幹線大爆破』『未完の対局』などの巨匠・佐藤純彌監督が手がけた戦争超大作。実寸大の大和を建造しての撮影はリアルな迫力に満ちており、また当時の若者たちの厳しく熱く、そして哀しい青春群像が魅力的に綴られるとともに、組織と個人の関係性にこだわり続ける佐藤監督ならではの鋭い軍隊批判が垣間見られていく。戦時下の女性たちの描写もさりげなく描かれているのもいい。戦闘シーンの迫力は日本の戦争映画で最大規模のものであろう。その上で60年後の現代と対比させながら、明日への希望を示唆する構成も大いに功を奏しており、まさに今の時代ならではの深く温かい人間ドラマの傑作として屹立している。(増當竜也) レビュー ![]() 誇張であったとしても
この話が誇張であったとしても、大和に乗った乗員がいた真実は変わらない。そのことを思うと涙が流れ切なさと悲しさが胸を一杯にしていく。
戦争の記録映像と織り交ぜながら大和の事実を観客に教え、戦争の無意味さを語ってくれた。言葉だけで戦争NOと言っても、伝わる物は限られてくる。 映像は眼を背けたくなるような場面さえ銀幕に映し出す。実際の戦場はこれ以上に悲鳴が飛び交い、生々しく、人間の脆さと共に命がそこら中で散っていったのだろう。 臭い演技でも構わない人なら
お薦めですが、私は無理です。 見栄を張り過ぎると虚構の世界が増す。それは日本という国も昔は[将軍様的風土に根付た愛国心]からくる名残りであろう。 そのDNAを捨て切れず琴線に触れた人は製作者と共に感じ入ったのだろうと思いました。
昭和史を改めて考えるきっかけ
太平洋戦争を机上でしか知らない私には、戦争そのものをどーこー語る資格はないので、あくまでエンターテイメントとしての映画、作品そのものについて評価したいなと。
たくさんのレビューを読んでみると、酷評も結構多いようですね。史実と違う、お涙頂戴の過剰な演技、CGのクオリティが低い等など・・・。個人的にはそこまでヒドイ出来だとは思えないんですよね。確かに原作は緻密な検証を基に書かれたものであるとのことですが、これは映画、基本的にドキュメンタリーフィルムではないのだから、多少の史実との相違、演出には目をつぶるべきでしょう。作品自体、アレだけの映像表現に加え、若くして大和と共に玉砕する覚悟を決めた兵達のドラマもよく描かれていて、近年の邦画のなかでは一級品だと思います。戦後生まれで平和が当たり前の我々が、日本の負の歴史を改めて考えるきっかけとなれば、本作品は興行収入以外の面でも大成功じゃないですかね。 ハリウッドばりの迫力は見事。観る価値ありです。
佐藤純彌監督で戦争映画、といえば何といっても「トラトラトラ」であろう。黒澤明のもとB班監督として携わったものの、黒澤解任による以降の監督要請を断り、一緒に降りたことが良く知られる。今回はスタジオも同じ東映京都で、まさに「トラトラトラ」の仇打ちのごとき快作に仕上げたことにまず拍手である。また、呉に作られた戦艦大和の実物大(一部だけど)セットの迫力が凄い。これだけの舞台が用意されれば、俳優陣も力が入るというもの。だから最後の沖縄戦闘シーンはハリウッドもびっくりのド迫力になったのだろう。東映では過去の日本の戦争映画で最大規模、といっているが、それも納得してしまうほどだ。現代と当時をリンクさせていく撮り方は佐藤監督のホンによるものだが、ドラマ部分は戦闘の迫力に比べるとちょっと浅いかな、とは思う。でも池松荘亮の凛とした表情や、蒼井優の相変わらずの名演など見どころはたくさんある。大東亜戦争は無茶だった、というのは戦後の論評であり、当時の帝国は「負けるはずがない」と考えていた。その点でもヘンな反戦セリフなどがないことは好感であった。男はみんな「20歳までには死ぬ」と信じていたのだから。角川春樹プロデューサーも久しぶりに骨のある作品を送り出したものだ。皆に勧めたい良作である。
邦画にしては善戦しているが・・・
う〜ん、いかんせん、ストーリーがシンプルすぎるのと、
大和のカメラアングルが中途半端すぎる。人が吹き飛ばされて、 生き残った若い兵士が「ごめんなさい」なんて、ただ、 それだけの映画だった。心に残るものが少なすぎる。 戦争の悲惨さを伝えるのが下手。 まだ、戦争映画なら「はだしのゲン」のほうが良かった。
男たちの大和 / YAMATO [DVD]を見てみる
クリエーターは「佐藤純彌」「反町隆史」「中村獅童」「鈴木京香」「渡哲也」「仲代達矢」「辺見じゅん」「久石譲」「長渕剛」です。 この商品を買った人は他にも「ローレライ スタンダード・エディション [DVD]」、「俺は、君のためにこそ死ににいく [DVD]」、「出口のない海 [DVD]」、「「男たちの大和/YAMATO」オリジナル・サウンドトラック」、「不良少年(ヤンキー)の夢 [DVD]」、などにも興味を持っています。 おろしや国酔夢譚 特別版 [DVD]
1782年、船で遭難した大黒屋光太夫(緒形拳)らはおよそ9ヶ月の漂流の末にカムチャッカ半島に漂着。光太夫ら生き残った6人の日本人たちは日本へ帰る日を夢見ながら極寒のロシア・シベリア地方を転々としていく。やがて光太夫は学者ラックスマン(オレグ・ヤンコフスキー)と友人になり、彼らの協力で女王エカテリーナ二世(マリナ・ブラディ)との面会が可能となるが……。 井上靖の同名小説を原作に、『敦煌』『男たちの大和』の巨匠・佐藤純彌監督が描く歴史超大作。鎖国時代の日本を離れてしまった男たちの数奇な運命を綴った実話を基にした壮大なるロード・ムービーである。長期ロシア・ロケによる映像の迫力は国際派・佐藤監督ならではの賜物だが、まるで甘美な悪夢とでもいった彷徨の果て、主人公たちがついに帰国が叶ってからの悲劇こそに、国という組織と個人の関係性にこだわり続ける彼の資質がもっとも活かされているといってもいい。流暢なロシア語をしゃべる緒形拳の熱演も、いつもながらにお見事。(増當竜也) レビュー ![]() 原作は何度も読みました映画を観た感想ですが、かなり原作を端折ってます。もっともそうでもしないと収まらなかったんでしょうが。 映画を見た後に、ぜひ原作を読んでみてください。ものすごく情景が心に浮かぶこと間違いナシです。 個人的には行ったことのある、ペテルブルグ(現サンクトペテルブルグ)のエルミタージュ美術館が画面の中ででも見られてうれしかったです。 遠く故郷から流されて
現代にあっては漂流をしてしまうことなどめったにないでしょう。ですが、遠く故郷を離れて異文化に接する、いや接さざるを得なくて悩む時はあるのではないでしょうか。そんな時この映画は元気付けてくれました。
緒方拳の演じる聡明な光太夫
ラックスマンのセリフが、印象的だった。「流れに逆らわず、状況を受け入れつつ、行きたい方向へ進む。それが日本の知恵なのか」
沖船頭の大黒屋光太夫は、聡明な人であったろう。過酷な運命に逆らうわけではないが、決してあきらめない。リーダーとして、これ以上は望めない気がする。船頭の知恵であるのだろうか。 司馬遼太郎の描く高田屋嘉兵衛も実に聡明な人物である。同様にロシア人と接し、密度の濃い交流に成功している。 江戸期の日本人というのは、いろいろな職業の人がおり、各人の役割を演じていたのだろう。現代とは異なる知恵があったのかなという気もする。 映画にはたくさんロシア語が聞こえてきて、スパシーバとか簡単な言葉は充分に聞き取れて面白い。 原作より先に映画を見ましょう
原作はさすが井上靖!と思わせる壮大なストーリーですが、壮大過ぎて映画化にはちょっと難しかったかもしれません。
江戸時代カムチャッカに漂着した漁師たちが故国へ帰るために命を掛けて冬のシベリアを渡り、ペテルスブルグのエカチェリーナ2世へ嘆願に行きます。 過酷な旅に仲間は次々倒れ、それでもつのる故郷への思い。 残念なのはこの旅路が非常に過酷であったのにその部分が時間の問題か結構あっさり流されていることです。 ともすれば絶望し、投げやりになる仲間を鼓舞し責任を全うしようとする強い意志を持った主人公を緒方拳が好演しています。 果たしてそれほどまでに思い焦がれた故郷に帰ることは出来るのか? 見て損はないです。史実に基づいていますので、鎖国の弊害がこんなところにも影を落としていたのか、と勉強になるでしょう。
おろしや国酔夢譚 特別版 [DVD]を見てみる
クリエーターは「佐藤純彌」「緒形拳」「オレグ・ヤンコフスキー」「川谷拓三」「西田敏行」「マリナ・ヴラディ」「井上靖」「野上龍雄」「神波史男」です。 この商品を買った人は他にも「おろしや国酔夢譚 (文春文庫 い 2-1)」、「敦煌 特別版 [DVD]」、「大黒屋光太夫 (下) (新潮文庫)」、「大黒屋光太夫 (上) (新潮文庫)」、「二百三高地 [DVD]」、などにも興味を持っています。 空海 [VHS]
レビュー ![]() NO.115「く」のつく元気になった邦画2
<元気コメント>
当時の大陸への渡海は今で言えば宇宙旅行に近かったのではないでしょうか。 真理の探究にかける人間のエネルギーに圧倒されます。 DVDが出ました。弘法大師の没後1150年の記念映画です。 この映画を見る暇があったら、黒澤明の映画でも見た方が時間を有効に使えます。 中学生の時に映画館で見ましたが、やはり一番印象的だったのは潅頂の部分でした。 あと、可哀想な最澄も印象に残ってます。 なお、大人になってユーズド品を手に入れましたが、最初の3分で見るのを止めました(笑)。 さて、1200年の御遠忌には映画は作られるのでしょうか? 10年先のことならば、ジブリかピクサーに頼めば大ヒット確実だと思いますが、 まだまだ先のことですから、、、、 追記、DVDが発売されました。 平成二十年三月にDVD化され、再発売です。 アマゾンでも買えます。 考えさせられるエピソードが一杯
歴史上の人物『弘法大使空海』の成長と当時の事件を同時進行
で描き、『弘法大使空海』がその時代に何を感じ、何をなそうと したのかを描いた超大作だと思います。 讃岐の真魚(まお)少年(後の空海)が叔父の阿刀大足[あとのおおたり] を訪ねて奈良にやって来た時、桓武天皇は、遷都を決断し 人々が移動をする最中でした。 その時代、お坊さんが、帝になろうとしたりして、お寺の力が 強くなり過ぎ、政治を乱れに乱れていました。 『弘法大使空海』は、山岳修行の中で「虚空蔵求聞持法」をマスター し悟りを得ます。その後遣唐使として大陸にわたり 恵果和尚より真言密教の灌頂をさずかり、真言密教の正当な後継者 となり帰国します。 空海のライバルとして登場する最澄の存在も重厚で深みを感じます。 この映画は多くのエピソードの中には考えさせられることが多く含 んでいます。 1)エピソード1 たとえば、遣唐使の船が大嵐に合い難破しそうになった時も 空海だけは、大儀の為に唐へ渡る自分の船は絶対救われると言う 信念のもとに真言を唱えます。 実際この時、助かった船は、空海と最澄が乗った船だけでした。 2)エピソード2 唐に渡り真言密教の正当な伝承者恵果和尚の余命があまりないと いうのにすぐにお寺に行かず、梵語の勉強を優先したこと 真言密教は、梵語で書かれている為、梵語を知らずしては 本当の真言密教をマスターできないと知っていたからです。 最高を極める為には、そのワザをまず磨く必要があるのです。 DVDが欲しい!
この「空海」は以前人の家で見せてもらったのですが、とても印象が強い作品でした。北大路欣也さんの弘法大師が本当にしっくりきてて、この作品をみて北大路欣也さんのファンになりました。
ぜひぜひDVD化して欲しいですね。
キネマ旬報 2007年 7/15号 [雑誌]
レビュー ![]() キネマ旬報
単純に【松山ケンイチ】目当てで買いました。
内容は、彼の2005〜2007に携わった作品の監督の言葉や写真の数々、犬童一心監督との対談やらと、予想以上の濃いものでした。 あと、彼が芸能界に入るきっかけとなった貴重なオーデションの写真も掲載されています。 ただ、彼のインタビューがとても短かったのが残念でした。 【松山ケンイチ】の他に、国内・国外の素晴らしい俳優・監督達のインタビューや、話題の映画作品なども沢山掲載されています。自分の知り得なかった俳優・作品を知る良いきっかけとなる雑誌だと思いました。
豊かで複雑な、僕たちのこの世界 森達也対談集
豊かで複雑な、僕たちのこの世界 森達也対談集を見てみる
クリエーターは「森 達也」です。 この商品を買った人は他にも「世界と僕たちの、未来のために―森達也対談集」、「王様は裸だと言った子供はその後どうなったか (集英社新書 405B)」、「死刑 人は人を殺せる。でも人は、人を救いたいとも思う」、「視点をずらす思考術 (講談社現代新書 1930)」、「ぼくの歌・みんなの歌」、などにも興味を持っています。 |