エレファントソング [DVD]
レビュー ![]() 時々フッと観たくなる利重剛監督の隠れた名作
利重剛監督独特の世界へのアプローチの仕方の中でも殊更印象的な作品。
この作品を観て僕は、「やさぐれ」って言葉を思い浮かべた。 やさぐれの本来の意味は知らない。が、でも、なんか。登場人物が皆。 この言葉の持つ響き通りに溢れる程に優しくって 、何処かしら、はぐれてる。 そんな風に感じられるのだ。 主役の松田美由紀さんの、終始もどかしそうな喋り方から、 大切な人との思い出の大きさ重さがひしひしと伝わって来る。 松田美由紀さんだからこそ、のジャストな配役。花屋の兄ちゃんをやってる 寺島進さんも素晴らしい。頼りなさそうに物静かで居て内面は熱く激しいし。 最近の寺島さんの動の演技も良いけど、 こんな風な役も又見てみたいなぁ。 毎年夏、お盆の頃辺りになると見たくなる【人が生きて死ぬ事】を描き出した映画です。 SIONさんが担当してる音楽も良いですよ♪(チョイ役で出てるのも嬉しいです)。
ムービーウォーズ - ゼロから始めたプロデューサー格闘記 (日経ビジネス人文庫)
レビュー ![]() 映画製作の舞台裏
映画好きではあるが作り手の事情に疎い自分としては、低予算映画の現場の悪戦苦闘を感じられただけでも充分読んだ価値があった。
「萌の朱雀」の尋常ではない産みの苦しみには素直に感動してしまった。あの映画にそんな舞台裏があったとは。 マイナーなものから何かのムーブメントが起こる時、彼のような無私の激しい情熱を持った人間が牽引車として必ずいるのだと実感。多くの難題にぶちあたり失敗しながらも学び少しづつでもステップアップしている成長物語でもある。 書かれた時期的に、河瀬直美氏との出会い、「萌の朱雀」の製作時の産みの苦しみ、カンヌ受賞、そして結婚がこの本のヤマ場になっている。 しかし文庫版化のあとがきの頃には彼にもいろいろあったようで少し途方にくれている。何かに自分を捧げた人間の数多くが味わうだろう人生での必然的な痛み。本編ではイケイヶな部分ばかりだったのでそのギャップがなおさら痛い。今はもう立ち直っているのだろうか。 手づくり感のある映画が好きなひとにはおすすめです。 仙頭氏の現在を
映画好きが高じて畑違いの会社に飛び込み、映画プロデューサーとして日本の若手映像作家を育てていく様が手に取るように解り、ある種のグローンナップ小説として捉える事も出来る。一素人が、カンヌ受賞作品のプロデューサーへ・・と成長していく様が面白い。惜しむらくは映画を芸術作品という面で考える傾向にありがちな点で、これもひとつのビジネスだという視点が欠けているような気がする。
氏の現況を考えると映画産業の浮沈の激しさが想起される。出来うるならば、現在の氏の活動、ポリシー、今後の映画ビジネスへの想いなどが続編として出版される事を望みたい。
ムービーウォーズ - ゼロから始めたプロデューサー格闘記 (日経ビジネス人文庫)を見てみる
クリエーターは「武則 仙頭」です。 この商品を買った人は他にも「シナリオの基礎技術」、「映画プロデューサーの基礎知識―映画ビジネスの入り口から出口まで (キネ旬ムック)」、「ハリウッド・ビジネス (文春新書)」、「「フラガール」を支えた映画ファンドのスゴい仕組み (角川SSC新書)」、などにも興味を持っています。 |