となり町戦争 [DVD]
レビュー ![]() 現実離れしたストーリーだが、解釈も難しい作品
となり町同士で戦争が始まる。原作は未読なので、どんなとぼけたストーリーなのかと思ったら、意外に直球なので少しびっくりした。基本的には北原と香西のラブストーリーと考えたほうがいい。なぜなら、本作には「戦争の意味」が描かれていないから、題名の意味もよくわからないのだ。香西の弟(瑛太が好演)がなぜあんなに熱く、兵士に志願したのか。香西の町を愛する気持ちっていうのも、2時間の枠内では動機不明だった。それと、北原を演じる江口洋介はカッコ良すぎである(笑)。もっと人生をナメていて、かつ弱々しいタイプの俳優を充てれば、感情移入できたのに。例えば「俺は鰯」のユースケ・サンタマリアとかね。原田知世は良かった。宮沢りえと同じくらいに女優として進化しており、このまま大女優になるかも。戦争には「理由」はいらないかもしれないが、「理屈」は必要だ(屁理屈も含む)。そこが抜けているので、PSPのシュミレーション戦争ゲームのようだ。川を挟んでいるので、例えば飲料水汲み上げの問題とか、そういうことを「きっかけ」にしてもよかった。絵空事に思える戦争には乗りにくい。堤組あたりにもっとシニカルに撮って欲しかったかな。星3つ。
レンタルでいいかな…。
この映画は、原作で表現されている一見不条理で滑稽な内容にも関わらず、背中が寒くなる感じや、穏やかそうな日常が突然戦場になる怖さ、生と死の境、そして哀しく切ない原作のラストを見事に陳腐化してしまっています。せっかくいい作品を映画化しているのにとても残念です。映画のみしか観たことのないヒトは、今すぐ本屋に行きましょう。
戦場に結ぶ恋 珍妙だがリアリティ
何とも珍妙なストーリーだが、
現代日本の現実を良くシンボライズ。 原田知世を始め、微妙な演技は絶妙。 個人的には、知世さんに惚れ惚れ。 多少なりとも平和の有難さを感じられる、 珍妙な快作、傑作、秀作。 意外にも奥深い映画。戦争は業務でしかないのか?
同名小説を映画化。普通の会社員・北原の元に開戦通知表が届く。どうならとなり町と戦争が始まるらしい。公務員である香西に頼まれ、となり町の偵察に任命される北原。戦争をしている気配がまったくない日常。しかし増えていく戦死者。やがて北原は戦争のリアルさを知ることになり・・・。
たくさんの戦争映画を見てきたが、本作はそんな戦争映画の中でもかなり異質な作品。作風は少々シュールでどこかコメディっぽい。しかし、本作は見掛けによらず恐い映画。前半からは想像出来ないほどの恐ろしさを後半で描いている。 戦争をしているというのに、自分の生活は何一つ変わらない。戦争をしている実感がまったくない主人公・北原。そして戦争は業務と考える香西。二人の登場人物のおかげで、戦争の恐ろしさが明確に示されてる。自分が直接人を殺していなくても、戦争に参加しているということだけで人殺しになってしまう恐怖。主人公・北原の上司が映画の中で言う一つ一つの言葉にも重みがある。「戦争してるのはハリウッドスターじゃない。そこらへんにいるおっさん何ですよ。」、「仲良くしましょうよ。戦争をしていた国とも今は仲がいいでしょ?」。本作ではこの上司が鍵となってくるので注目するべきだろう。 戦争をしている実感がないというのは、まさに現代人だからこそ。しかし確実に戦争は激化していて、気付けば取り換えしのつかないことになっている。戦争のリアルさを非常にシュールに描いた良く出来た作品。戦争シーンが一つもないのが、さらにリアルさを増している。 おままごとの戦争ゴッコ
隣町どうしが戦争に!
このあり得ない設定にどれだけリアリティを持たせてくれるのか、 楽しみにして見ました。 まずは、偵察業務に命じられ混乱した主人公が町役場に出向き、 説明を求めるシーン。役人の女性のお役所的な対応はとってもグー! しかし、それだけ。 その後は淡々と進んでいく。 リアルな戦場シーンも巻き込まれた葛藤も無い。 主人公とヒロインのふれあいが描かれるだけ。 だから、ラストの主人公のセリフにも感動が無い。 これでは「世にも奇妙な物語」の域を出ていない。 このクオリティーで映画にし、114分も引っぱられるとツライ。 今現在リアルに継続中のアジアやアフリカの内戦や貧困の記事を見て知っている せいか、この作品の「おままごとの戦争ゴッコ」が心底腹立たしかった。 しかし、江口洋介はオッサンになってもカッコイイな。 原田知世もイロっぽい演技ができるようになった。
となり町戦争 [DVD]を見てみる
クリエーターは「渡辺謙作」「江口洋介.原田知世.瑛太.菅田俊.飯田孝男.余貴美子.岩松了.小林麻子」です。 この商品を買った人は他にも「紙屋悦子の青春 [DVD]」、「アルゼンチンババア [DVD]」、「プルコギ -THE焼肉MOVIE- [DVD]」、「大停電の夜に スペシャル・エディション (初回限定生産) [DVD]」、「大帝の剣 [DVD]」、などにも興味を持っています。 オトナの片思い (ハルキ文庫)
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クリエーターは「石田 衣良」「伊藤 たかみ」「山田 あかね」「三崎 亜記」「栗田 有起」です。 この商品を買った人は他にも「恋は、あなたのすべてじゃない (青春文庫)」、「美丘 (角川文庫)」、「Story Seller (新潮文庫)」、「40―翼ふたたび (講談社文庫)」、「ルパンの消息 (光文社文庫)」、などにも興味を持っています。 廃墟建築士
レビュー ![]() “常識”を打ち破る、ユニークな設定が魅力。
下から数えて7番目のフロアが7階ではない、7階が持つ意識は何番目の
フロアにあっても7階だけのもの‥。 建物が持つ意識と7階を守る人たちを描く「七階闘争」。 廃墟の持つ文化的意味が高く評価され、廃墟先進国を目指す日本では 廃墟の建設が急増している。 早くから廃墟に魅了され、廃墟建設の第一人者となった関川の本当の 思いとは‥(表題作)。 深夜になると図書館の本が飛び回る‥。 映画「ナイト・ミュージアム」を髣髴とさせる「図書館」。 ひそかに息づく蔵と、蔵を守る「蔵守」。 蔵の中にあるものは何か、誰も知らない。 一生を蔵と過ごし、引退を間近にひかえた蔵守に、突如その時がおとづ れる‥(蔵守)。 意識ある“物”との交感をミステリータッチで描く4編。 奇抜な設定と、ユニークな切り口は、他者の追随を許さぬ才能なのだが、 処女作「となり町戦争」から4年、著者の描く世界が次第に形にはまって きた感じがする。 ここらでちょっと趣向を変えて、つぎはファンタジー長編なんてどうだろうか。 物語りのテーマが完全には昇華されていない
なんか生っぽい気がする。
この作者はとなり町戦争ですごく好きになったのだけれど、その後、今ひとつ殻を破り切れていないのではないだろうか? となり町戦争
となり町戦争を読んで以来、久しぶりに著者の作品に眼を通した。
ワンパターン。背景・設定は違うが、毎回普通ではありえないことで揉め事が起こり、戦争している。後半は読むのも厭になるくらい疲れてきた。よくもまぁ・・・ まあ面白い
「となり町戦争」というのが代表作の作者らしいが、初めて。
4つの短編集で ・7階闘争…ある町で7階で事故や事件が多発したので、街から7階をなくすという法律を作って、それを実行する市の職員と反対する7階の住人とその支援者の話。少し色恋が含まれ… ・廃墟建築士…新築ではなく、廃墟を作っていくという話。世界的に廃墟の文化が日本は遅れていて、海外から文化度が低いと馬鹿にされていたのを新鋭の廃墟建築士ががんばり、世界に名だたる廃墟を作ろうとするのだが… ・図書館…これは面白かった。夜になると図書館が意思を持ち、蔵書がその意思により館内を飛び回る。それを一般に公開し夜の図書館として市民に楽しんでもらうのだが、その図書館の意思を悪用しようとする組織が…。本が隊列を作って館内を飛び回っている姿などは、映画にしたら面白そう。またそれを調教する職業があって…というのも面白い。 ・蔵守…ある理由から蔵を守るという組織職務があり、それを後世へと引き継ごうとする蔵守という伝統的な職業の悲哀。 今まで全く想像もした事がないようなテーマでの小説なので、ある程度わくわくして読むことが出来ました。特に図書館のは、少しサスペンスや推理小説的な部分もあり、映像で見てみたい気が。 建物が心や意志を持ったなら・・・?
建物から七階だけを排除しようとする「七階闘争」。
新築の廃墟を建築する職業がある「廃墟建築士」。 深夜になると本が野性に戻って飛翔する「図書館」。 意志を持つ蔵とそれを守る蔵守を描く「蔵守」。 すべてに共通するのは「建物」。しかもただの「箱モノ」じゃない。愛され、意志をもっている。 現実には絶対ありえないシチュエーションに、今作は「感情」が丁寧に織り交ぜられていて、 だからこそすぐに受け入れられるんだと思う。 しかも、描かれる感情はどこか物悲しく、ちょっぴりさびしさも誘う・・・。 三崎亜記の発想力ってやっぱ尋常じゃない。他のどの作家にも似ていない不思議ワールド。 作品のすごさは間違いない。要は読者一人がそもそもこういうのを好きなのか嫌いなのかだけだと思います。
廃墟建築士を見てみる
クリエーターは「三崎 亜記」です。 この商品を買った人は他にも「鼓笛隊の襲来」、「となり町戦争 (集英社文庫)」、「失われた町」、「架空の球を追う」、「ブラザー・サン シスター・ムーン」、などにも興味を持っています。 となり町戦争 (集英社文庫)
レビュー ![]() 発想はいいけどそれだけ
行政の暗い部分をテーマにしながらかそのテーマをぼかしては意味がない気がします。
背中がかゆいけどあとちょっとのところで手が届かない、そんな気分になりました。 読めばわかる、最後まで読めばわかると言い聞かせて読み進めていたのに結局何だったかわかりませんでした。 筆者はなにを表現したかったのでしょう。 なんとなくはわかるのですが読者の理解力だけに頼らずに自分から伝えようとしてほしいです。 着想のみの駄作
見えない戦争を描こうとしていると好意的に解釈されている方もいるようですが、見えない戦争でなく、見ようともしない戦争のように自分は取れました。
戦争行為そのものは分からなくとも、法律に則って行うのだから、端々は見えるはずであり、またマスコミを通じて情報はいくらでも得られるはず。 にも関わらずあの無知っぷりは、単に主人公が馬鹿なだけで、知ろうともしない人間が自分が巻き込まれた時だけ被害者面するという読んでて腹立たしいものでした。 唯一着想だけは良かったのですが、文章も読みづらく粗筋だけで十分です。 展開に期待しすぎた。
次がどうなるんだろう、どうなるんだろう、と思ってたら終わってしまった。
スカッとする話でもないし、納得する話でもない。 予想外な展開や、グッと引きつけられる点もほとんどない、残念な小説。 書き下ろしの別章が良い
単行本にはない書き下ろしの別章で星+1
別章のほうがテーマがはっきりしてるんで好感が持てた 単行本よりは文庫本を買ったほうが良いと思います 評価が分かれる作品なのですね。
小説二度目読みました。皆さんのレビューを見ると評価が分かれる作品なのですね。私はとても好きでした。なぜなら、私が小説を読む理由は1)別世界に連れていってほしい2)楽しみたい3)メッセージ性がほしい(この場合、見えない戦争の恐怖)なので、魅力的な設定とキャラクター、それに小物(役所の書類など)もあり満足しました。
おたくという感じはせず、普通の世界がちょっと異常な方向にずれるというか、そのずれ具合がとても良かったです。 楽しいだけの小説は後に何かが残らないので、作者が伝えたいメッセージというのを受け取りたい。それもちゃんと受け取れたので、私には満足な本でした。
となり町戦争 (集英社文庫)を見てみる
クリエーターは「三崎 亜記」です。 この商品を買った人は他にも「バスジャック (集英社文庫)」、「廃墟建築士」、「鼓笛隊の襲来」、「失われた町」、「バスジャック」、などにも興味を持っています。 |