この作品は,BWV 599 から BWV 644(BWV 634 は除く)までの 45 曲からなります.それぞれの曲の長さは大変短く,1分に満たない曲もあり,一番長い曲で 4:34 です.
もともと Bach は教会暦の順序に従って,164 曲の,コラールを展開した作品を計画し,結局 47 曲のみを作曲したそうです.
コラールを展開した曲ですので,親しみやすく,Walcha は落ち着いた,深い演奏をしています.使用 organ は,ストラスブール聖ピエール・ル・ジェヌ教会ジルバーマン・オルガンを使用していて,非常に暖かい,しみじみとした音を聴くことができます.Koopman の演奏はもっと動的で,その organ の音が私には反響しすぎているように感じます.Walcha の演奏と Koopman の演奏を比較して聴くと楽しめますが,BWV 643 <人はみな死すべきさだめ>の演奏の違いに,二人の演奏の違いが端的に現れていると思います.
現在,Walcha の邦版の CD がほとんど入手できないのは残念です.